“企業が抱える本質的な課題を、最短・最速で解決したい” 総合広告代理店でデジタルマーケティングを牽引するウェブ解析士、渡邉 寛文さん

ウェブ解析士協会

ウェブ解析士の資格を取得した方を対象としたショートインタビュー。今回は、総合広告代理店でプロジェクトのデジタライズとマネジメントを行っている渡邉(わたなべ)さん。IMCという規模の大きなお話ですが、渡邉さんの志も大きく、そこに至った経緯にゾクゾクしたお話を伺いました。

渡邉さん

(インタビュー・編集:ウェブ解析士マスター 小杉 聖)

――― 渡邉さんは現在、デジタルマーケティングの組織でデジタルストラテジストをされているそうですね。

渡邉 寛文さん(以下、渡邉):はい、総合広告代理店なので、テレビCMを中心としたIMC(※)のマネジメントがミッションの中心になりますが、その中で私の役割はデータを活用したプランニングを行いながら、プロジェクト全体をデジタライズするポジションですね。大きいプロジェクトだと20名程度の社内スタッフで回しますが、だいたい5〜10人でやっています。

※統合型マーケティング(Integrated Marketing Communication:インテグレーテッド・マーケティング・コミュニケーション)のこと。マスメディア広告、インターネット広告、セールスプロモーション、ダイレクトマーケティングなどの多岐にわたるチャネルを統合して、市場に最適なコミュニケーションを行っていくこと。

――― 規模の大きい仕事ですね!ずっと広告業界にいらっしゃるんですか?

渡邉:最初から広告業界でしたね。今の会社は6社目なんですが、3社目からデジタルマーケティングに携わっています。今はシナリオ設計や戦略プランニングとかしていますが、元々はクリエイティブ側の人間だったんですよ。

――― なんと!その辺りのお話を伺っても?

渡邉:私は広告全盛期、テレビCMがヒーローコンテンツだった時代に就活していたんです。憧れから広告業界に入って、キャリアのスタートはチラシの営業でしたが、運良くクリエイティブに転身することができ、広告クリエイターとして表現を考えることが仕事になりました。

しかし、様々な表現アイデアを生み出すうちに、このまま、メディアの枠の中で表現を考えているだけでいいのか?という疑問が出てきたんです。ウェブが一般化してきて、ウェブサイトを作る仕事もするようになってくると、デジタルの仕事も増えていって。数社目でデジタルマーケティングを実践的に学ぶことができ、広告からマーケティングに視野が広がって、視座も高くなりました。そこから考えが変わってきましたね。

――― おおお、クリエイターからの転身……アツいですね……!!

渡邉:今の会社は2年目ですが、昨年一年間、個人スキルを上げることをテーマにしていたので、GAIQ(Google アナリティクスの認定資格)と Google 広告の測定認定資格を取得したんです。デジタルマーケティングは7、8年やっているからイケるかと思ったんですが、どちらも、より専門的知識が問われる資格だったので、ちょっと難しかったですね。

――― GAIQ は Google アナリティクスのちょっとマニアックな機能も出題されたりしますしね。

渡邉:そうなんです。GAIQ は普段から Google アナリティクスを使っているスペシャリスト向けの資格で、プロジェクトに全体俯瞰的な立ち位置で携わるようなゼネラリストが取るには少々荷が重いかもしれません。そんななか、上司から全社的に一人ひとりのデジタルマーケティングスキルを底上げする手段を考えてほしいと言われて、出会ったのが「ウェブ解析士」の資格でした。

同業他社ではウェブ解析士の資格をマストで受験していたりしますが、自社に合う資格かどうかはわからなかったので、まずは試しにと思って自分自身で申し込んでみました。

――― そういった経緯があったんですね。渡邉さんは、ご自身が受けてみて判断されているようですが、ウェブ解析士はどうでした?

渡邉:同業者からはウェブ解析士なんて簡単だよと言われていたので、正直ナメてましたね(笑)
送られてきたテキストが思った以上に厚くて。2019年からボリュームが増えたと聞きました。

――― 昨年は上級の範囲も一緒に掲載したので、ページ数が大変なことになってましたね。内容の評判は良かったんですが、いかんせん、重い(笑)
今年は上級の部分は入っていませんが、みっちりしていますよね。

渡邉全体を網羅していて、こんなところまで出題するのかと意外でしたね。リードナーチャリングとかマーケティングフレームワークとか、デジタルマーケティングの一定以上の実務経験がないとなかなか回答できないような分野も突っ込んで紹介されていますし、サーバーサイドやタグマネジメントの話もあったりして、実務でそれなりの修羅場を経験していないと受からないんじゃないかなというのが所感でした。シニアクラスの知識量が必要じゃないですかね。

――― そうなんですね(笑)渡邉さんは現役でデジタルマーケティングを実践されていますが、どれくらい勉強しました?

渡邉:私は実務経験者になるので、テキストを最初にペラペラめくって、気になるところを重点的に読むという勉強方法でした。正直、講座に合わせて演習問題を受けながら足りないところをインプットしたくらいです。ですが、範囲が広くこんな分野まで出題されるのかとビックリしたんです。資格の取得プロセスが有意義だったので、社内にもオススメしましたね。

――― それは良かった!ちなみに、10点満点中、何点つけますか?

渡邉:9点ですね。資格を取るまでのプロセスで学べることが多く、有意義だと感じました。民間資格って、資格そのものに意味があるというより、学ぶプロセスから得られるものが大きいじゃないですか。ウェブ解析士の場合、これだけのことを知っているとわかれば、資格名のインパクトもそれなりにありますしね。

――― 合格を目的にしてしまう人も少なくないので、そう言っていただけるのはウレシイです!

渡邉:ウェブ解析士を取得した知人が、口を揃えて「受験までの勉強がすごく大変だった」と言っていたんです(笑)範囲が広すぎる分、大変なのかもしれませんが、大変ということはそれだけ「筋肉」がつくのでいいことだと思います。

――― ウェブ解析士協会が「認定資格」の形式を取っているのは、一定のレベルまで学習を進めてもらうという意図がありますしね。皆さんにもぜひ深めてもらいたいです!
渡邉さん自身はこれから、どんなことをしていきたいですか?

渡邉:私はアナログというか、デジタルでないキャリアから始まっているからなおさら感じるのかもしれませんが、デジタルマーケティングを推進していくと、プロジェクトが経営課題に密接に関わっていきます。そういう経験を重ねていくうちに自分の思考が変わっていって、本質的な課題解決をしたいと思うようになり、事業や経営課題まで考えを巡らせるようになって。だから、事業や経営課題の解決を志として持っていたいですね。

――― おお……ちょっと鳥肌立ちました!

渡邉:実際に5年後や10年後、どうなるかはわかりませんけど(笑)
働き方改革やRPAの進化などにより、マーケティング支援を担うプレイヤーは、プロとして限られた時間で本質的な成果を出すことに直面しています。そういった社会背景もふまえて、できるだけ早い段階で問題の本質に迫る動きをしていきたいです。

――― 40歳を過ぎると、気力はあっても体力がついてこなくなるって言われますしね(笑)ウェブ解析士の資格取得をきっかけに行動を起こす方も少なくないので、渡邉さんのように本質から変化させていく方が増えてくれたらと願っています。

渡邉さんのFacebook

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