“ドキドキワクワク”に生きるフリーランスプログラマ、三田 真大さん

今、日本で活躍しているウェブ解析士の方にお時間をいただいて、「仕事とウェブ解析士」をテーマにお送りさせていただくウェブ解析士インタビュー。記念すべき第1回にお時間をいただいたのは、上級ウェブ解析士の三田 真大(みた まさひろ)さんです。

上級ウェブ解析士の三田さん

三田さんはフリーランスプログラマとしてご活躍しながら

  • 国際特許商標事務所のサイト制作や集客
  • 成果報酬での営業サポート
  • デザイナーさんとチームを組んだLPO施策
  • アフィリエイトサイトの運営

といったマーケティングや営業周りのお仕事もこなしていらっしゃいます。そんな三田さんのお仕事と、「ウェブ解析士」との関わりかたに迫りました。

(インタビュー・編集:上級ウェブ解析士 飯川 慶子)

目次

自分のミッションは自分で決める。

――なぜフリーランスという生き方を選択しようと考えたのですか?

三田 真大(以降、三田)さん:以前私は、とても不満の多いサラリーマン生活を過ごしていました。会社員という仕組み上、”上司が選んだミッション”を達成しなければいけません。
つまり、自分のキャリアやミッションを自分で選択することができませんでした。一度きりの人生なのだから、自分のミッションは自分で決めたいと願っていたんです。

――なるほど、ただしフリーランスで生きるってすごく難しいことだと思うんです。間接的に誰かと協力するにしても、原則自分のご飯は自分で食べなきゃいけない。そんな厳しい世界で生きていくうえで、大切にしていることや、気を付けていることがあれば教えてください。

三田さんそうですね……意識していることは2つあります。

ひとつめに意識していることは “自分がドキドキワクワクし続けられること” を仕事にしようということです。自分がドキドキワクワクできることであれば、お客様やパートナーにとってもいい影響があるだろうと思うので。たとえば、今私がやっている営業サポートの仕事も、このようにお節介すると”めちゃくちゃ感謝される”ということに気がついて、ドキドキワクワクしたから始めたことなんですよね。

ふたつめに意識していることは、「やりたいこと」もいいけど、まずは「得意なこと」を大事にすることです。私の場合、周りの人が「向いているよ」と言ってくれることは積極的にチャレンジしてみます。「得意なこと」が「やりたいこと」だと気が付けば、それが最強だからです。「得意なこと」は得意だからこそ、好きになり易かったりもします。

たとえば営業サポートの話ですが、これって自分の仕事を取ってくるために営業する機会を有効活用するために
・営業先の社長さんのお悩みを伺って
・社長さんのお悩みを解決できる人をお連れして
・結果、利益が出たら成果報酬で営業代行費用をいただく
というものなんですね。

これも「向いているよ」って周りの人に言ってもらったのがはじめるきっかけだったんです。「向いてるよ」と言ってもらうまで、むしろ営業は苦手だと思い込んでいました。実際やってみたら面白くて、すぐにある程度結果が出ました。

フリーランスにとっての「ウェブ解析士」とは

――ここまでお話を伺う限り、正直なところ、ウェブ解析士の存在がなくてもじゅうぶん楽しく生活してらっしゃるイメージがあるのですが……。ウェブ解析士を受験しようと考えられたきっかけを教えていただけますか?

三田さん事業を興して成功するためにはマーケティングが必要だと思ったから。あとは、ウェブにかかわる人は全員マーケティングを学ぶべきだと考えているからです。

大企業であっても、ウェブの仕事は小さいチームでやることが多いので、たとえプログラマであろうともマーケティングに詳しくなる必要があると思っていたんですね。マーケティングを包括的に学べるウェブ解析士は、この2つの目的の役に立つと思ったので、資格取得を志しました。 

特に、初級(※現在の「ウェブ解析士」)のテキストは、充実していてよかったですね。

特に良いと思ったのは、時間の中での学習効率です。当時は2日の講座+試験だったんですが、これだけ短期間で網羅的にウェブマーケティングを勉強できる資格はほかにないと感じています。というのも、カリキュラムが充実していますよね。ウェブマーケティング周りの資格では、ウェブ解析士のカリキュラムがもっとも充実しているように感じます。

あのテキストだけで知識の抜け漏れを最低限カバーできている感覚もあるので、1回自分のウェブマーケティングスキルをインプットするという意味でも有意義だと思いますね。また、ウェブ解析士でベースを学んだうえでもっと詳しく知りたいことについては書籍で知識を補強しますし、他の資格も取得しています。

年1回のウェブ解析士会議が楽しみ

――ここまではウェブ解析士を勉強することのメリットを教えていただきましたが、ウェブ解析士を取得したあとに、何かしらメリットがありましたら教えてください。

三田さんウェブ解析士が今の仕事に活きていると思うのは、まずはウェブ解析士という資格自体が

  • キャッチーなので営業する際にわかりやすい
  • 体系的にウェブマーケティングを学んだという自信につながる

ということですね。特に駆け出しのフリーランスの人にとって役に立つと思います。

――なるほど、たしかにフリーランスの方はもちろん、新卒や第二新卒の受講者の方も同じメリットを挙げられる方は多いように感じます。

三田さんあとは、メーリングリストとウェブ解析士会議ですね。
上級ウェブ解析士を取得すると入れるメーリングリストにはつながっている感覚があります。実用性もありますよね。

  • 人材募集
  • わからないことを聞く
  • 周りのウェブ担当者がどんなことに悩んでいるのかを聞く
  • 周りのウェブ担当者の知識レベルをキャッチアップする

という意味で大変有意義だと感じています。
ウェブ解析士会議は年1回ですが、私が本当に楽しみにしているイベントです。今トレンドの講師がたくさん登壇してくれて、新しい人もたくさん来場していて、さらには懇親会で、実力者の方々とも自由に名刺交換できるイベントなので、本当に楽しみにしています。

キャリアがある人には継続する価値を

三田さん先ほど私が言った “営業用に使える” や “自信につながる” というメリットが活きるのは、あくまで新人時代だけかもしれません。ある程度キャリアがある人の場合、ウェブ解析士の資格を更新しようかどうか悩む、と伺うことがあります。私も正直、多少お金が必要になることから、更新のたびに悩むこともあります。たとえば上級の上は今マスター資格ですが、このマスター資格は専門性を高めるというよりも、ウェブ解析士講座を開催するための資格なので、専門性を高めることが目的の資格ではありませんよね。

マスター資格ではなく、分野ごとに……たとえば広告なら広告、コンテンツ作成ならコンテンツ作成のように分かれていて、専門性を究められるものなら挑戦したいですね。LINUXの知識を認定するLPICという資格があるのですが、そのレベル3のような仕組みをイメージしています。あるいはNewspicksの有料アカデミア会員のNewsPicks Bookのように、毎月本を届けてくれる、など最新の情報をキャッチアップできるような特典がついていたりしたら継続することに価値が出るのでは、と思います。

――フリーランスとして、なにかしらこんなものがあればいいなというものがあれば教えてください 

三田さんそうですね……フリーランスとしていうのであれば、リモートや受託でできる高単価の案件紹介があると嬉しいです。特にフリーランスの人だと、せっかく独立にしても企業常駐の案件から抜けられない人が非常に多くいて、非常に大きなニーズを感じています。そんな人たちのために、リモート案件で月60万円以上いただける案件を紹介していただけるのであればうれしいですね。

本はコスパのいい趣味

――お部屋に本がたくさんありますね……!

仕事場にある書庫
仕事場にある書庫には本がズラリ。これでも一部だそうです。

三田さん本は好きで、振り返って確認してみると独立してからは毎年、40万円程度は購入しています。

本ってコスパのいい趣味だと思うんですよね。少しだけ働けば買える金額で、優秀な先人の知識を得られるので、リターンが非常に大きいと考えています。内容については自分がおもしろいとか役に立つと思っているトピックについてドンピシャで書かれているものを選ぶようにしています。

あと最近は、電子書籍でしか買いませんね。紙の本を買うと毎年整理したり処分したりしなければいけませんが、電子書籍だとその手間を省けますし、空き時間ができた時にどこでも読めますから。

そんな三田さんおすすめの一冊は「時間持ち」になれる本

――そんなコスパのいい趣味とおっしゃっている読書ですが、最近おすすめの本なんかはあるのでしょうか。

三田さん「中小企業のストックビジネス参入バイブル」です。
ストックビジネスとは、継続的に収益を生み続けるためのビジネスの仕組みです。ストックビジネスとは例えば、月額課金型のウェブサービスがこれに該当します。ストックビジネスを持つことで、自分の時間を切り売りする労働集約的な仕事から解放されます。

ウェブ解析を学んで売り上げをアップさせる施策を学んだとしても、そもそも売り上げをあげるためのビジネスを構築する必要がありますよね。この本はそんな “売り上げを上げるためのビジネス” について有益なことが書かれています。

また、ストックビジネスが実現すると、結果として “時間持ち(=余裕のある時間を作り出すこと)” にもつながります。幸せになるためにお金持ちになる必要は無いかもしれませんが、時間持ちになることは、ほとんど不可欠な気がします。フリーランスの人はもちろん、サラリーマンで空いた時間に副業に挑戦したい!という人には、そういった意味でおすすめできる本ですね。

また、最近読んだ本では 死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33 もめちゃくちゃおもしろかったです。
生涯は1回しかないから、死ぬときに後悔しないようにドキドキワクワク、本気で人生を堪能したいですよね。

あとがき

今回は上級ウェブ解析士の三田真大さんにインタビューをさせていただきました。

私が三田さんにお会いして感じたのは「幸せになることに対して貪欲かつ前向き」ということ。 特に「やりたいことでお金を稼ぐのは難しいから、ひとまず得意なことからやりなさい」という話は、日常生活ではネガティブな文脈で捉えられることも多いものです。

しかし、三田さんの場合は「周りの人に向いていると言われたことは、実行すれば喜んでもらいやすいことなのだから前向きに挑戦してみよう!試してみて得意なことがやりたいことだったら、成果出やすいし丸儲けだよね」というポジティブな意味合いで使われていたことが印象的でした。

みなさま、もしネガティブな気持ちで日々のお仕事に追われていらっしゃるならば一度その手を止めて、どうしたら「ドキドキワクワクすること」ができるか、見つめなおしてみてはいかがでしょう?

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大学卒業後、大手メーカに入社。UNIX筐体設計、レーザープリンタ品質保証、デジカメ・プロジェクタ・画像処理の特許を担当したのちに同メーカを退社。 2011年3月にアイデアビット株式会社を設立。ウェブサービスを展開するも初めは苦戦するが、サービス構築時に学んだ知識で、2012自分自身を他企業に派遣するSES事業を展開し、大手からスタートアップまで様々な企業で研鑽を積む。 2019年からは営業サポート事業を開始。主に中小企業への貢献力向上に勤めている。

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