情熱で組織のコミュニケーションを支援する上級ウェブ解析士、坂上 北斗さん

上級ウェブ解析士の坂上 北斗さん

「仕事とウェブ解析士」をテーマにお送りさせていただくウェブ解析士インタビュー。18人目は、ウェブサイト制作やウェブマーケティングだけに留まらず、企業や商品の強みを引き出して効果的に伝える仕事に取り組んでいる、株式会社メディア・エーシーの坂上さん。

「中小企業を応援したい!」との思いで、高知を拠点に活動されています。2018年にはウェブ解析士会議に登壇され、地方の取組事例として高知の実情を紹介いただきました。

課外活動として、ウェブクリエイターズ高知まんまる高知などコミュニティ活動にも積極的に取り組まれています。近年では複数の組織に所属することで、広い視点で組織を支援する方法を探っているとのこと。そんな坂上さんに、行動力の源泉となっている熱い想いを伺いました。

(インタビュー・編集:上級ウェブ解析士 杉山 健一郎)

目次

仕事をアップデートする3つのチャレンジ

本日はよろしくお願いします!
早速ですが、現在はどのようなお仕事をされていますか?

高知県に本社を置く社員20名弱の小さな広告代理店に勤務しています。主にウェブ制作やウェブマーケティング支援を行う部門を入社時に立ち上げて、現在4名のチームで活動しています。仕事内容は、ウェブ制作、インターネット広告運用がそれぞれ3割くらいで、最近はクライアント企業の広報やマーケティング施策の企画設計や、広報チームの支援、サービスコンセプトやロゴマーク制作などの領域が増えてきていますね。

ウェブ制作をメインに周辺の活動をされているのですね。

ウェブサイトはマーケティング上重要ではあるのですが、代替ツールや手段は多様化しています。
ウェブサイト制作という仕事がコモディティ化していると感じていて。言い方を変えると「ウェブサイトを作れる」というスキルの専門性が相対的に低くなっているんじゃないかと。

それは私も感じています。

目的から考えるとウェブサイトは、企業の情報発信手段のひとつですよね。ウェブは非常に有効なコミュニケーションツールだとは思うのですが、僕たちはインターネットの中だけで生活しているわけではありません。クライアントのビジネスを伸ばすという立ち位置で見た時に、ウェブ以外の手段も理解して扱えるようになりたいと考えて、広告代理店に転職しました。

ウェブ以外の手段を理解するために転職したという流れは興味深いですね。そのような経緯を踏まえて、現在力を入れている事は何でしょうか?

1つめは、広告代理店あるいはウェブ制作という業態の転換です。自分が所属してきた業界・業態ですが、現状に危機意識を持っています。

昔からの企業は特に、難しいところですよね。

構造的に難しいところもあるなと感じていますが、一方で、先ほどお話したように、ウェブサイトの制作から活用へニーズが移っていると感じ、軸足を変えたいとも考えていました。
そこで、少し前から「コーポレート・コミュニケーション」という分野を学んで、ウェブ制作や広告の知見を強みとしながら、組織のコミュニケーションを改善する立ち位置へシフトしようとしています。

取り組んでみて、何か変化はありましたか?

結果として、実際に新サービスの立ち上げに関わったり、商品コンセプトをネーミングやロゴマークといった初期段階から一緒に考えて、立ち上げ後のコミュニケーションも含めて伴走していく仕事が増えています。
地方の広告代理店業界にいるウェブ解析士としての役目として、自分たちの仕事や職能の再定義にチャレンジすべきだと考えています。

企業の伝えたいことや、商品やサービスの定義をする段階から支援して、その先にウェブがあれば利用する、というスタンスですね!

それに関連するのですが、2つめは、コミュニティ、シェアリングエコノミー、フリーミアムなどの考え方が広まっていく中で、企業や組織って何だろう?と。
ウェブクリエイターズ高知というコミュニティの代表を2019年までやっていて、コミュニティの価値や可能性を感じている一方で、ビジネス主体である企業も変わる必要があるんじゃないかと思い出しています。

まさに根幹の部分ですね。

僕はドラッカー読書会にも参加しているのですが、ドラッカーの著書で「非営利組織の経営」ってあるじゃないですか。今、改めて興味が湧いています。
組織とかチームがメッセージを作って発信していく際に、メッセージを発信する主体である所属メンバーの意欲や、価値観が大きく影響すると感じていまして。それって、ピラミッド型の組織における「指示・命令」ではなく、メンバーの「内的欲求・意思」をどう引き出すかというマネジメントが必要じゃないかと。

言われてやるより、自分から動いたほうが楽しいですしね。

そうですよね。「指示・命令」はもちろん「金銭的報酬」もないコミュニティ型組織の運営は難易度が高いけれど、取り組む価値があると思ったところ、縁があって同じ感覚を共有できる仲間に出会いました。2019年末にミレニアル世代中心のコミュニティ「まんまる高知」の立ち上げに関わらせてもらっています。
代表は2名の女性、民間と行政で働くメンバーが混在しているチームです。僕は、団体名やロゴマークを考えたり、広報や運営のデザインをサポートする役割で関わらせてもらっています。
企業という「営利組織」とコミュニティという「非営利組織」両方の「価値の言語化」や「メッセージを発信する」役割を担うことで、組織のコミュニケーションの本質が見えてきたらいいなと。

まんまる高知
まんまる高知のみなさん

坂上さんの熱い思いを、実践してカタチにしているのが凄まじいです……!

3つめのチャレンジは、複数の会社に所属する働き方を地方でも実践すること。そして、その中で組織の情報発信における人や体制の課題解決の手法を生み出すこと、ですね。

複数の会社を横断して、それぞれの課題解決を支援するのですね。関わり方を伺っても良いですか?

はい、実はご縁あって、徳島県本社のウェブ制作会社にも顧問として関わらせていただき、主に会社全体のブランド認知、新サービスの改善、人材育成や能力開発の3つの領域で、マネジャー陣と一緒に取り組んでいます。
また、2年前に民泊運営会社の立ち上げにも関わらせていただき、代理店の社員だけでは得られない経験をさせてもらっているなと感じています。

坂上さんはサクッと話してますけど、組織によって求められることや役割は違ったりしませんか?

そうですね、だからこそ、自分自身のスキルや役割を客観的・相対的に見つめる意味でも役立っています。

すごく柔軟に対応されるんですね。
複数の組織に関わることで、意識していることや見えてきたものはありますか?

内部の組織構造やマネジメントの課題によって、広報担当者やウェブ担当者の業務がうまく回らないということがあります。
施策を実行に移すのって、ウェブサイトや広告があればいいんじゃなくて、実は中にいる人たちの連携やチーム作りなどのスキルが必要だと考えていて、さらにそのノウハウを蓄積して継続的に改善することも同じくらい重要だと思うんです。
複数の組織に所属することで、組織の文化の違いや考え方、人づてに情報が伝達される仕組みなどが少しずつ俯瞰して見えるようになったと感じます。こういった組織内のコミュニケーションの感覚や経験が、クライアントさんの広報チームをサポートする際に役立ってますね。

なるほど、それぞれの立ち位置の違うところから見ているのですね。大変そうですが……

確かに、面白そうなら断らない、あれもこれもやりたいという性格なんで、ちょっと身体はきついですが(笑)
コロナショックによって、「今いる場所や今のやり方に固執せずに、どんどんチャレンジすること」の重要性を改めて感じているので、できる限り、ピンときた新しいことには臆せず挑戦したいですね。

経営者の方と仕事がしたくて、ウェブ業界を選んだ

現在は広告代理店でお仕事をされているとの事ですが、最初からウェブ関係だったのですか?

いえ、社会人のスタートは、東京本社の中小企業向けコンサルティング会社でした。前半は新規のフランチャイズビジネスの加盟店支援、本部運営や広報などに関わり、後半はBtoBビジネスの営業や販促、新入社員の研修担当などを経験しました。
その後、学生時代を過ごした高知にUターンして、ウェブ業界の門を叩いたんですよね。

コンサル会社に所属していた坂上さんが、それでもウェブの業界に興味を持った理由はなんですか?

もともと、事業をつくり雇用を生み出すことや、中小企業のビジネスを支援することに興味があって、地方でも経営者の方と一緒に仕事をしたいと考えましたが、高知には経営コンサルティング会社がなかった(笑)
インターネットが業種や企業規模に関わらず、事業に影響を与えていると感じて、ウェブの知見を身につけることが中小企業の経営支援につながると考えたんです。
高知の小さなウェブ制作会社に内定をもらって、ECサイトや、宿泊施設のサイトの運用支援から、ウェブ業界でのキャリアをスタートしました。

どちらかというと、デザインやコーディングといった制作周りとは、別のアプローチでウェブに関わったという感じですね。

そうですね、当初からプランナーやディレクター……というか、企画屋みたいな立ち位置だったかもしれません。ECや宿泊サイトでは、デザインやシステムの知識も必要ですが、どうやって売上を上げるかが強く求められていたので。
元がデザイナーやエンジニアではないので、クライアント企業さんとの関係も、「企画」で信頼を築くしかなかったとも言えるかもしれません。
店舗ビジネスの立ち上げなど、リアルなビジネスの現場や営業を経験をしていたことでクライアントに近い視点での提案につながる点は、強みなのかもですね。

坂上さんが企業の根幹から支援できるのは、そういった経歴の強みがあるからなんですね。

かなりアナログなことはやっていましたよ。それこそ、フランチャイズの仕事をしていたときは、千葉県とか山形県とかで 1日3万枚のポスティングを行うことになり、夜中までかかって泣きそうになったり……
そんな経験をしているので、オフィスにいながらボタンひとつで何万回もバナー広告を表示できるディスプレイ広告なんて、「めちゃくちゃすごい!なんて楽なんだ!」と心から思いますね(笑)

ウェブ解析士との出会いは、統計を学ぼうと手にとった江尻さんの本

ウェブ解析士の資格を取ったのは、高知に戻られてウェブ制作会社に入社したくらいの時期でしょうか?

入社して、数年経ってからですね。
ECサイトや宿泊予約サイトの売上を上げることが主なミッションだったので、自然と取得できる数値データは活用しようと考えて。当然、Google アナリティクスを使わない手は無いなと。

そこでウェブ解析士に興味を持ったのですか?

ウェブ解析士を知るよりも、ウェブ解析士協会代表理事でもある江尻さんの書かれた書籍が先なんですよ。あの赤い本。
最初、統計学的な本かなと思って、購入して読み始めたら、なんだか著者の熱量が……(笑)

繁盛するWebの秘訣「ウェブ解析入門」 ~Web担当者が知っておくべきKPIの活用と実践
あの赤い本

江尻節が炸裂していた訳ですね(笑)

そうそう!
「中小企業を元気にしたい」「中小企業こそ、ウェブを活用すべきなんだ」というメッセージに強く共感したので、「江尻俊章」を調べたらウェブ解析士につながった、という感じです。
ウェブクリエイターズ高知の実行委員の中に、資格を持っている方がいたので、説明会を開いていただいたら、これは良さそうだなと。

これまでの話を伺っていると、最初から上級まで一気に取得したんじゃないかという勢いを感じますね。

そうですね、ウェブ解析士を合格して、そのまま上級も受講しました。地方のサラリーマンには受講料が高いなーとは思いつつ(笑)
しかも高知で講座が開催されていなかったので、愛媛まで取りに行きました。愛媛でも、上級講座の受講者数は1人でしたので、仲間ができると思っていた期待は見事に破れてしまいましたが……

私も、ちょっと高いなとは思いました(笑)
とはいえ、こうやって坂上さんとお話できる機会も得られたので、長い目で見ればまあ、良かったなとは思いますね。

アウトプットすることで人と繋がり、自身の学習や成長につながる

ウェブ解析士の資格を取ってから、何か変わりましたか?
良い点も、悪い点も遠慮なく言ってください。

良かった点は結構あるのですが、特に悪い点はないですね。ウェブ解析士協会さんに「もっとこうしてほしい」という要望はありますが(笑)

それはあとでじっくり伺うとして(笑)、良かった点から伺っても?

まず、同じような意識を持って仕事をしている皆さんと繋がれたことです。ウェブ解析士会議に登壇させていただいたり、公式サイトの記事を書かせていただいたり。やっていることや考えていることを発信することで、高知にいながら全国の皆さんと繋がって、仲間がいるという勇気をもらえた感じですね。
実利的にも、つながった皆さんが発信しているFacebookのタイムラインに流れてくる情報だけでも貴重ですし。

私も地方なんですが、地方にとって最新の情報をキャッチし続けると言うのは難しいですよね……坂上さんはどういった方法で勉強しています?

最初に3つのチャレンジをしていると話しましたが、情報をキャッチするという目的も大きいです。自分の働く会社や仕事のみで情報を得るのは、限界があると思っていて。今はインターネットもありますが、専門家とつながって一次情報を得ることが重要だなと。
ありがたいことに、セミナーの講師として登壇する機会をいただくことがあるのですが、控室で他の講師とつながって直接話を伺えたり、登壇した内容についてコメントをいただいたり。そうやって、書籍の執筆に関わるきっかけを作っていただけたりもしました。

セミナー登壇から書籍の執筆に繋がったわけですね。

そうですね。書籍のときには共著者の方がメールやチャットでサポートしてくださいましたし、セミナーに登壇されている方って、情報発信して業界に貢献しようと思っている方が多いと感じますが、そのマインドを学べるのも大きいです。
セミナー登壇やコミュニティに関わる際は、お金や仕事に繋がることを目的にするのではなく、自分から情報をアウトプットして、場に貢献する姿勢が重要かなと思っています。

情報は発信する人に集まると言いますしね。

情報収集についてはもう1点、同じように学ぶ姿勢を持って、自分とは違う分野に詳しい仲間がいることも大事かも。
前職から一緒にやっているエンジニアがいて、勉強の方法が違うんですよ。僕は、書籍のように情報がひとつにまとまって体系化されているものを好みますが、エンジニアの彼は有料のサロンやポッドキャストからの情報が多い。
僕はマーケティング、彼はテクノロジー分野といったようにアンテナを立てている領域が違うので、チャットや隔週の1on1でお互いに情報を交換する時間や、勉強会を毎週行って、仕事に活かせるノウハウを共有できる場をつくっています。
そんな感じで、幅広い情報を効率的にキャッチアップしていますね。

ウェブ解析士協会には、もっと「中小企業向け」のノウハウを提供してほしい

では、ウェブ解析士協会に対して感じている要望について、ぜひ聞かせてください。

講座で教えていたり課題で登場するツールが高すぎるということですね。月額数十万円などの価格帯のツールは、僕が普段ご一緒している高知の中小企業さんには、マッチしないです。
マーケティングツールの営業電話が首都圏の会社からかかってきたりもしますが、数十万かけて分析ツールを導入するくらいなら、同じ金額をコンテンツを見直したり、広告に投資するほうが結果が出るんじゃないかと。

確かにツール類は便利そうですが高いですよね……

ただ、そういったツールを提供している営業さんの話を聞くことで、今現在どういったニーズがあるかわかるので、同じような成果を中小企業さんが別の方法で実現できないか、考えるヒントにはなっています。

なるほど。
あとは、ツールを入れたとしても、使いこなせずに入れて満足してしまうこともありそうですよね。

そうなんですよ。中小企業さんと一緒に仕事をしていくということは、提案した施策がクライアント企業さんの売上に繋がったり、事業の改善に繋がるような成果を出さないと、次の仕事はないことを忘れちゃいけないと思っています。
だから、ツールの制作や導入をゴールにしないで、活用して成果につなげる必要があるんです。
ウェブサイトもツールのひとつと言いましたが、ツールを使いこなせない主な要因は、僕の中では組織の課題なんですよ。

「組織の課題」ですか。

ウェブ担当者の方や広報担当者の方の知識・スキル、あるいは他に抱えている業務、所属している部署の役割や、上長の理解度、業務に対する権限がどこまであるのか。
そういったことが、ツールを使いこなせるかどうかに影響を与えます。

いわゆる兵站の領域ですね。

そうですね、施策がきちんと実行されるかどうかに関わる大切な領域です。
こういった人的・組織的な課題を解決するサービス提供ができないかと苦心していて、クライアントさんとの関係を段階的に変化させていくという取り組みにも挑戦しています。
例えば、最初はサイト運営や広告などの業務を僕たちが代行して、ノウハウが一定以上溜まってマニュアル化できそうなら、それをウェブ担当者さんや社内に共有して、内製化できるようにレクチャーやトレーニングを提供する、といった流れですね。
クライアント企業さんの社内でできることが増えていけば、僕たちは必要なくなるので、外注費も削減できた分、利益が残るようになるのかなと。

ウェブ担当者さんを育てていけるのは、企業さんにとってすごく良い取り組みですね。

もちろん、簡単ではないんですけれども(笑)
クライアント企業が内部でウェブ活用をリードして、今の自分たちの仕事をなくしていくことは、結果的に、自分たちの仕事を良くすることにつながっていると信じています。

ウェブ解析士同士で、地方を元気にする手助けを!

かなりアツい話が続きましたが、最後に、これからウェブ解析士を取ろうと思っている方にメッセージをお願いします。

ウェブ解析は、すごいとか万能という訳じゃなくて、中小企業さんが元々持っている魅力を引き出す手段のひとつと思っています。
ウェブサイトの課題を見た目だけではなく、数値を見て把握し改善していくヒントを得ることができるので、社内のウェブ担当者さんや企業さんのサポートをして行きたいと思ってる人に、ウェブ解析士になって欲しいなと思っています。

確かに目的も無く資格を取るより、資格を取ってどう活かすかまで考えていると勉強も身になりますし、資格も活きますね。

何らかのマーケティングや販促上の課題感があって、それを突破するためにもがいている状態で資格を取ると、すごく活かせると思いますし、吸収も早いと思います。
そういう方たちとぜひ意見交換をしてみたいですね!

特に地方のウェブ解析士同士で意見交換したいですよね。

そうですね。
特に地方では世界の変化に目を向けつつ、「何のためにやっているのか」という目的を常に振り返ることが大事かと思います。
変化の激しい業界なので、個人情報の問題に対する各国の取り組みや、AI、IoTといったテクノロジーによってウェブサイトの在り方やインターネットの活用のされ方が変わっていくかもしれないですし。

ウェブ業界は確かに変化が早い印象ですね。新しいことは色々出てきますが、ちゃんと最適な情報を手に入れる事は大事ですよね。

全国のウェブ解析士が、情報やノウハウを体系化してくれて、各地方に落とし込んでいく方が増えれば、もっと日本は元気になっていくんじゃないかと思います。

ウェブ解析士協会は資格の種別を問わず、委員会や研究会に参加できるのも大きいですよね、全国の色々な方と交流できますし。

コミュニティという視点では、最近のウェブ解析士協会はいろんなコミュニティが活性化していて面白いですね。僕も参加させていただけたらと思っています。
ただ「中小企業を応援する」という江尻さんの理念に共感しているので、ウェブ解析士のカリキュラムが、地方の中小企業の現場からかけ離れた内容になってしまうのは、防いで欲しいなと。

あとがき

インタビューの終わりに、「ウェブ業界の外から入ってきて、また外に出ようとしているんですよね」と仰っていたのが印象的でした。

目的はあくまで中小企業さんの支援。そのためにウェブは手段であると考え、動き続けている坂上さん。3つの取り組みによって異なる視座と視点から得られるインプット、更には100回を超える社内勉強会を毎週開いている姿勢には、非常に刺激を受けました。

「中小企業さんの支援をする」目的からブレることなく、ウェブを強みにするために、コーポレート・コミュニケーションなどの手法を取り入れ、それを地方の企業さんでも使えるように動き続ける行動力には、羨望すら感じます。

中小企業のため、地方の為に「ウェブ解析士」は何ができるのか?を、改めて考えさせられました。

とどけるラボ by まんまる高知

とどけるラボは、地方課題の解決を目指すミレニアル世代を中心としたコミュニティ「まんまる高知」が主宰するコーポレート・コミュニケーションの勉強会です。

勉強会の様子

インターネットが浸透した令和の時代に、地方で活用できるコミュニケーション戦略と手法を研究し、参加者の皆さんと共に現場で実践しながら知見を蓄積。 地方中小企業や地域行政の人たちが活用できるノウハウの構築を目指します。

広報、広告、マーケティング、ブランディング、セールス、プレゼンテーションなど、組織の情報発信について幅広いテーマを扱っていきます。

その他の認定資格のインタビューを見る

上級ウェブ解析士の坂上 北斗さん

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