説明のわかりやすさ故に神と呼ばれるウェブ解析士マスター、神谷 英男さん

ウェブ解析士協会

「仕事とウェブ解析士」をテーマにお送りするウェブ解析士インタビュー。26人目は、マーチコンサルティングの神谷 英男さんです。

ウェブ解析士アワード4度の受賞、ウェブ解析士協会公式サイトのGoogle タグマネージャーの設計・設定などを行い、独自のGoogle タグマネージャー講座も開発中とのこと。

ウェブ解析士協会のウェブサイトをより良くするために尽力されている神谷さんに、その裏側を含めたお話を伺いました。

(インタビュー・編集:ウェブ解析士マスター 稲葉 修久)

ウェブ解析士マスターの神谷さん

オンラインでも “一番わかりやすい” と大好評

本日はよろしくおねがいします。
最近はどういったことをされていますか?

現在は主に関東で活動をしています。
最近はウェブ解析士協会が主催している雇用調整助成金を活用した企業研修講師や、企業向けのコンサルティングがメインですね。
実務経験がない新卒の方なども対象にしていますので、極力わかりやすく丁寧に説明するようにしています。

企業研修そのものはこの時期多いですが、新型コロナの影響で、オンラインでの依頼がほとんどですよね。
反応が見えにくいから難しいとよく言われていますが、神谷さんとしてはどうでしたか?

そうですね、受講生から「とてもわかりやすかった」と感想をいただきました。
カメラオフにして受けている方も多いので、表情から反応が見えない難しさはあったのですが、こうやって反応があるとやり甲斐がありますね。

それはうれしいですね。
講座では、どんなことを工夫されているのでしょうか?

なるべく問題を解いてもらいながら、受講される方の様子をよく見て進めるようにしています。受講生によって理解度が全然違いますので、状況を見ながらペースを変えたり。
オンラインで顔が見えなかったとしても回答の様子はわかるので、つまずいてそうなところはなるべく丁寧に説明していますね。

私もウェブ解析士マスター講座を受ける際のアシスタントとして見学させていただいたんですが、本当に丁寧なので見習いたいと思いました。なにより実務経験でのお話も豊富なので、受講生にとってはうれしいですよね。

そうですね。特にウェブ解析士の講座にいらっしゃる方の中には、試験合格のためだけに来ている方もいますが、実務での活用を目的とされている方もいますので、テキストに載っている内容の説明だけにとどまらず、私の経験談などからより実務に近いお話もしています
どちらかというと、私が開催している時は似た背景の方が割と重なっているので、受講される方の目的によって都度調整している感じです。

経験談の引き出しが豊富なので、私も圧倒されましたよ!
やはり実務に即した資格だけあって、その話を随所に伺えるのは、納得感ありますね。

初心者でもわかりやすいGTM講座を開発中

ウェブ解析士協会サイトのGoogle タグマネージャーの設定は、神谷さんがされたとお聞きしました。

はい。ウェブ解析士協会のサイトリニューアルに伴い、Google タグマネージャーの設定も行いました。

複数のペルソナを設定して、それぞれ4段階くらいのフェーズをカスタムディメンションで設定されているんですよね。

カスタマージャーニーマップからKPIを想定した指標も入れ、Google アナリティクス上でユーザーの行動の変化を観察しやすくなりましたので、ユーザーの状況ごとに効果測定や施策立案に役立ちます。
これは上級ウェブ解析士の講座で利用するため、見やすくつくったドキュメントの一部ですが、これ以外に設定資料があります。ただ、細かすぎて一般向けではないんですよね(笑)

今後、Google タグマネージャーの講座なども予定されているとか?

はい、今後そういったものも開催しようかなと思います。
ただ、Google タグマネージャー自体はとても複雑ですし、活用にはHTMLの知識も必要になるので、Google アナリティクスの講座も合わせてやりつつ、初心者にも理解しやすい講座にしたいですね。

講座にて
神谷さんのセミナー風景

積極的に関わることで自らの知見を高めていく

ウェブ解析士協会のウェブサイトに関わりはじめたのは、いつ頃ですか?

本格的にGoogle タグマネージャーを担当するようになったのはここ1年半くらいですが、5年前くらいにトリプルメディア委員会の前身であるオウンドメディア改善プロジェクトが発足したあたりから関わらせてもらっています。

かなり前から改善に尽力されてきたんですね。

というか、代表理事の江尻さんが「協会のウェブサイトは実験の場にして欲しい」「そしてどんどん施策を行っていけば、すべてケーススタディになる」と、様々なことをされているので、それに伴って様々な実験をさせてもらっていることは多いんですね。
最近の「iPhoneで新規ユーザーが多くなる問題」も、自分のサイトで実験しつつ、公式サイトに提案していたりとか。

ウェブ解析士協会の公式サイトってそうなってるんですね(笑)
今後、どういったことをやっていきたいですか?

今は大阪のクライアントの仕事もやりつつですが、今後は主に関東になるので、ウェブ解析士協会や講座をきっかけとして知り合った方々と一緒にお仕事をしていけるとうれしいです。
先程もお話した独自のGoogle タグマネージャー講座では、実務で活用していただくためにどんどん手を動かしてもらう内容にしたいですね。実務的なことを実際にやっていただいて、ウェブコンサルタントや企業内のウェブ担当者を育成するといったイメージです。

実務で使えることは重要ですよね。
新たなツールなども実際に操作されてるんでしょうか?

今、mautic(マウティック)というMA(マーケティングオートメーション)ツールを、自分の管理しているサーバーに入れていろいろ実験をしています。例えば、問い合わせフォームとmauticを連携してデータを取得したり。
でもどんどん変わっていって、情報そのものが少ないんですよね、WordPressのような有名なCMSであれば情報がたくさんあるんですが、こういったツールだと情報が少ないので、英語版のサイトを翻訳しながら進めていくとか、地道にやっています。

なるほど、なかなか苦労されてるんですね。
でも神谷さんが実際に利用されたツールであれば、受講された方はクライアント側は安心ですよね。

はい。こういったツールの導入をお客様に勧める際に、やはり自分が経験していれば安心なのと、自分がつまづいたところなどや気づいたところを共有できるので、積極的に取り組むようにしています。

体系的な学習と情報収集がメリット

改めて、アワードの受賞おめでとうございます!
神谷さんは4度目の受賞ですよね??

ありがとうございます!
毎年素敵な賞をいただいてうれしいです。ウェブ解析士同士が交流できる環境づくりのサポートができたらと思います。

神谷さんのアワード受賞歴
2016年からの連続受賞

神谷さんがウェブ解析士になったきっかけや、協会に関わり始めたあたりのことを教えてください。

以前、アパレルのECサイトを手伝ったことがありましたが、サイトをしっかり作っても全然うまくいかなくて。やっぱりサイトの見栄えを整えただけでは、売上につながらなかったんですよね。
そこから、解決するためには何をしたらいいのかを色々調べているとき、ウェブ解析士の資格を見つけたのがきっかけですね。2014年に、一気に上級ウェブ解析士まで取得しました。

そこからウェブ解析士マスターになろうと思ったきっかけなどはありますか?

最初にウェブ解析士を知ったときから、やるなら一番上まで取ろうと思っていました。中途半端にやるよりは一気に行ったほうがいいなって。
ただ、上級を取得したときはちょうど大阪開催が終わったタイミングだったので、次の年まで待ちました。さすがに、東京に通おうとは思えなかったです(笑)
今はオンラインでも受けられるのでいいですね。

講師の立場として、神谷さんがウェブ解析士を取得するメリットは何だと思いますか?

そんなフリだと、余計なこと言えないじゃないですか(笑)
立場を抜きにして、私が最初にウェブ解析士マスターまで目指そうと思った理由は体系的に学習できることがメリットだと感じたからです。独学でここまで勉強しようとしても、かなり大変ですし。

そうですね、それは私も同感です。

年々やはり難しくなっている印象ですし、範囲も広くなっていますので、受講される方の背景やそもそもの専門領域の違いで学習の難しさは変わってくるとは思いますが。取得をするための勉強でご自身の知識を整理できるのも魅力ですね。

確かに、ほかにおすすめポイントはありますか?

やはり、情報収集については大きなメリットだと感じます。
一人でウェブ関連の情報を集めようとすると、ものすごく大変だと思うんですよね。
例えば、FacebookやTwitterなどで色々なウェブ解析士が発信している内容を見るだけでも、全然知らないツールについて知るきっかけになったり。
自分ひとりだと、どうしても自分の興味あることにとどまってしまったり、偏りがでてくるんですよね。だから、ふとしたところで興味深いサイトやツールを知るきっかけになるのはいいですね。

たしかに、自分だけでやろうとすると大変ですよね。

地域のイベントや勉強会などを介して横のつながりが増えていって、そこからまた新しい知識や刺激があったり、お互い足りないところを補完し合ったりもできます。

ウェブ解析士に限らず資格全般に言えることですが、単純にこの資格をとったら給料が上がるとか仕事が増えるというわけではありませんので、取得したあとに活かすも殺すも自分次第だと思います。

もちろん会社から受けなさいと言われて受ける方もいらっしゃると思います。きっかけはそれでもいいので、勉強してみて面白いな!と思うものがあれば、引き続きもう一歩踏み込んでいろんな勉強会やイベントに参加してみてほしいです。

そこで楽しいと思えたら、より一層ウェブ解析士協会のコミュニティを活用したりして。ウェブ解析士の資格を取得した後も、それで終わりにせずにもう一つチャレンジしてもらえたらよいと思います。

あとがき

「何でも答えてくれるアニキ的存在」―― おそらくそういった印象をお持ちのウェブ解析士は少なくはないはず。嫌な顔ひとつせず、相談に乗ってくださる神谷さんの「人とのつながりを大切にする人柄」や「地道に知識や技術を蓄える貪欲さ」を改めて実感できたお話でした。

神谷さんに相談したいと思われたら

他のウェブ解析士マスターからも信頼の厚い神谷さんは、オンラインも含めた企業研修のご相談も受け付けていらっしゃいます。以下のウェブ解析士名簿から問い合わせてみてはいかがでしょうか。

ウェブ解析士マスター:神谷 英男 – ウェブ解析士名簿