【書評】「成功するネットショップ 集客と運営の教科書」は、店舗経営者にとってバイブルとなる本です

「成功するネットショップ 集客と運営の教科書」は、店舗経営者にとってバイブルとなる本です。

 

20140411ごめんください。
新潟でホームページ運営カウンセラーをしているウェブ解析士マスター、小杉聖(こすぎ ひじり)と申します。

件の本を献本いただいたのですが、もう大プッシュで感想を書かせていただきます。ありがとうございます!

 

 

 

 

 

■この世に売れない商品は存在しません。ただ、支持されない商品が存在しているだけなのです。

19ページの片隅に書かれた、この言葉。

この手の本でUSP(≒お客様に選ばれる理由・強み)に言及しているのは少ないと思いますが、「売れないのではなく、支持されないだけ」という考え方の切り替えが出来るだけでも、顧客視点に立てるのではないでしょうか。

朝刊で見かけましたが、消費税が上がっても、6割以上の消費者は特に買い控えしていないとのことでした。

消費税が10%になったとしても、買い控えの割合はあまり変わらないのでしょうが、少なくとも「多少高くても自分に必要なものは買う」という意識は強まっていくことと思います。

だからこそ「うちの商品・サービスはあなたを幸せにします!」と、ちゃんと伝わらなければならないんですね。商品やサービスの購入は、結婚と同じですから(笑)

ということで、第1部の準備編で書かれている「成功のための5大ポイント」。
このマインドセットをしっかりふまえることで、成功するか否かが決まります。

 

ネット初心者でも安心して読める本

フルカラーで事例も豊富、難しい単語はちゃんと解説してくれているので、ネットの事がよくわからない店舗経営者でも、十分理解できるように書かれています。

ウェブサービスにも通用しますが、ネットショップの開設方法にページを割かれているので、やはりメインは店舗経営者向けですね。

ネットショップを開設して集客する流れはもちろん、購入後のフォローやリピーター育成、ネットショップが伸びてきたらというところまで丁寧に解説されています。

まさに、「教科書」と言える本です。

オモシロイのは、コラムが非常に多いこと。
そして先にも上げたように、注釈が刺さること刺さること。

著者の思いがにじみ出ていて、とても「人のあたたかみのある」本になっていると感じました。
授業を受けていても、教科書からちょっと離れた関連雑学を教えてくれるような、そんな雰囲気です。

そして、あくまで「教科書」なので、読んだだけでは成功しません。

まずは教科書通りに実践してみること。行動がなければ宝の持ち腐れです。
とっかかりとしては、第一部のUSPを考えなおすところから始めてみるといいですね。

読んだその時でも、その日お風呂に入りながらでも、その日の睡眠導入時でも、良いと思います。
親しいお客様には「なぜうちの商品を選んでくれたのか」を聞いてみると、意外な回答があったりします。

たとえば私の場合は(商品ではなくサービスですが)、実績がなかったことを後ろめたく思っていました。それでも、「そんなことは関係ないよ、だって話しやすいし的確な答えをくれるし」と言っていただき、盲点だったことに気づかされました。

「親身に相談に乗ります!」というのはどこでも伝えていることだと思いますが、それが本当にお客様に届いているか、他と差別化できているかはまた別の話です。

「話しやすさという魅力」が競合よりもお客様に余すところなく伝われば、それはUSPになりえます。(まだ弱いでしょ?と思われる方はその通りです。ぜひ本書であなた自信のUSPを見つけてくださいね)

 

付録も忘れちゃいけません

ネットショップというと、「カートを設置すればいいんだよね?」という思考に走りがちですが、それはあくまで手段であって目的ではありません。

1商品1ページ(もしくは1サイト)で、お申込みはこちら、と繋げる方法もあります。

LP(一番最初に見るページ)の構成表など、すぐに使える付録も非常に参考になりますので、まずは、あなたが一番思い入れのある商品のLPを作って売ってみるのも良いですね。

といっても、大抵は教科書通りにうまくいくことはありません(笑)
だからこそ、第1部でマインドセットをしっかり踏まえておく必要があるわけです。
必要な時にこの本を見返すと、「そうそう、こうやって考えていけばいいんだ」という道標になることでしょう。

次回作があるとしたら、ペルソナとカスタマージャーニーの部分を掘り下げていただけると、個人的にはとても嬉しいです。

 

雪国のウェブ解析士マスター 小杉 聖

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