40歳からでもウェブ解析・アクセス解析は学べます

初めまして! 今回より「ウェブ解析だより」に寄稿させていただくことになった鈴木利典と申します。ネット上では「鈴木こあら」という名前で活動をしています。

私は40歳の時にGoogle アナリティクスを学ぼうとして一度挫折し、その後42歳から再び学び始めて、現在ウェブコンサルタントとして仕事を受けられるレベルまで知識を習得しました。

今回の寄稿にあたり依頼された内容は「ウェブ解析ということを知らない方向け」に「エッジの効いた」というものでした。エッジが効いた内容になるかわかりませんが、自身の経験をもとに「ウェブ解析」を学ぶ上で遅いということはないということを説明させていただきます。

普段はウェブコンサルタントも行いますが、アフィリエイトをメインの収入源にしており『プラス月5万円で暮らしを楽にする超かんたんアフィリエイト』というアフィリエイトに関する書籍を翔泳社様より出版してもらっていますので興味のある方はぜひご覧ください。

目次

40歳、一度挫折したGoogle アナリティクス

私がウェブ解析に興味を持ったのは2011年とわずか5年前です。ちょうど40歳になった時でした。それまでは、GMS・総合スーパーマーケットといった多くの方が身近で利用する小売業に長く勤めていました。そのグループ会社のECサイト構築を主な業務とする関連会社に出向したことがきっかけです。

ECサイトを運営する上でウェブ解析、特にGoogle アナリティクスを使えるのは当たり前です。そこで、私もGoogle アナリティクスの使い方を覚えようと思い、初心者用の書籍を購入しました。

しかし、書籍の購入後すぐにGoogle アナリティクスのUIが変更になってしまいました。ウェブ解析について全くの素人であった私は、書籍と違うPC画面を見て意味がわからず学ぶのをあきらめる結果になりました。

この書籍は非常に丁寧な解説書で、画像も多くわかりやすかったです。とはいえ「画像が多い」ということは視覚に訴えているわけで、書籍の画像とPC画面が違うと混乱を招き、結果、くじけてしまいました。

42歳崖っぷち、再チャレンジ

その後は、ECサイトを運営する会社といっても、特にGoogle アナリティクスが必要な業務ではなかったので、困ることなく過ごしました。ところが突然、アクセス解析を担当する部門に異動となってしまいました。42歳の時です。

しかもGoogle アナリティクスではなく、SiteCatalyst(現 Adobe Analytics)の使い方と使用マニュアルも作成することになりました。

SiteCatalystは、Google アナリティクスよりも詳細な情報を得られるものの、使い方が難しく日本語の書籍があまりないウェブ解析ツールです。

とにかく必死で覚えようとしました。しかし、ウェブ解析の専門用語がわからない上、基本的な概念も知らなかったために相当苦労をしました。

再チャレンジを成功に導いた『初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト』との出会い

苦労している最中、ウェブ解析のコンサルタントとして自社に派遣されていた方に「ウェブ解析の基本を学ぶのにこの本が非常に役立ちますよ」と教えてもらったのが『初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト』でした。

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コンサルタント曰く「別に試験そのものは受けなくてもいいから、とりあえず読めばウェブ解析の基本はわかりますよ」と。そこで『初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト』をその方にお借りして読んでみました。

読み進めていくうちに「これは確かに勉強になる!」と思い、自費で『初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト』を購入して、付せんやアンダーラインを駆使して自分の参考書にしていきました。

難しいけど体系的に学べる『初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト』

このように説明すると『初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト』って非常にわかりやすいテキストだと思いますよね。でも実は、難しいです。ウェブの初心者であれば、かなり難しく感じると思います。

なぜこのテキストが良いのかと言えば、一般的なウェブ解析関連の書籍よりも体系的に学べるように構成されているからです。ウェブに関する難しい言葉も出てきますが、そういう時はネットを使って検索すればすぐに理解できます。

『初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト』も先述した書籍同様に、図表や画像が多いのですが、ウェブ解析の概念をわかりやすくするための画像を多くしているので、体系的にわかりやすくなっていると言えます。

  • ツールの使い方で画像を用いる = ツールの(PC)画面が変われば逆に初心者にはわかりにくい
  • 概念を示すのに図表や画像を使用する = 考え方が直感的にわかるので初心者にもわかりやすく体系的に学べる

 

『初級ウェブ解析士 認定試験公式テキスト』を読み終わる頃には、意味が全くわからなかったSiteCatalystをある程度は使えるようになっていました。

そして一度くじけたGoogle アナリティクスもスラスラと見てわかるようになっていて、「これが体系的に学ぶということなんだな……」と思ったものです。

その後、「せっかく学んだのだから試験も受けてみよう」と思い初級ウェブ解析士認定試験を受け、結果は一発合格でした。それは2014年のことでした。

これからウェブ解析を学ぶことにとまどいがある方へ

もしこのコラムを読まれている方で、ウェブ解析をこれから学ぶことにとまどいを持っていて、そのとまどいの理由が年齢なら気にしないでぜひチャレンジしてください。

すでに書いてある通り、私は40歳の時に学ぼうとして一度挫折し、その後42歳から再び学び始めて現在ウェブコンサルタントとして仕事を受けられるレベルまで知識を習得しました。

20代や30代の方であれば1年で私の知識を簡単に抜いていけると思います。50代の方でも時間はかかるかもしれませんが遅いということはありません。40歳になるまでウェブの世界とは全く異なる「小売」という世界でした経験がなかった私でも、ウェブ解析を学ぶと決意した結果、仕事になるまで成長しました。

今からウェブ解析を学ぶか悩んでいる方の中には、小売の経験はあるけど、やはりネットでの販売網や集客網を持たないと、この先難しいのではないかと考えている方もいるのではないでしょうか。小売で学んだことはウェブ解析を学ぶ上で非常に役立ちます。

ぜひウェブ解析を学ぶことにチャレンジしてください!

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

Google アナリティクスをはじめとしたGoogle系のツールは、その使い方を知ることも大切ですが、使うための戦略や設計が必要です。それは、ビジネスに成果をもたらすために必須の考え方です。

ウェブ解析士協会では、このようなデジタルマーケティングの基盤となる「ウェブ解析」を体系的に学べる環境と、知識・技術・技能に一定の評価基準を設け、あらゆるデータから事業の成果に貢献する人材を育成しています。

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この記事を書いた人

ウェブコンサルタント及びアフィリエイトをメインとするフリーランス。趣味は温泉旅行と写真撮影。著書「プラス月5万円で暮らしを楽にする超かんたんアフィリエイト」

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