予算が少なくても取り組める!ECサイトと実店舗の連携施策

こんにちは。
ブランディング・マーケティングに関するコンサルティング事業を展開している、株式会社ピージェーエージェント代表取締役の加藤です。

昨今、アパレル企業など、ECサイトと実店舗の両方を運営されているクライアント企業様から、
「ECサイトと実店舗の連携は、どう取り組めば良いのか」
というお悩み相談を多くいただきます。

様々な書籍などで、ECサイトと実店舗を連携させることによる売上の向上効果については語られており、「そろそろウチのブランドでも取り組んだ方が良いのではないか」と考えている経営者様も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな企業様のために、予算が少なくても取り組むことのできる、ECサイトと実店舗の連携施策の具体的なアイデアをご紹介します。
アプリやシステム開発などといった大規模な予算をかけることはできないものの、ECサイトと実店舗の連携に関して第一歩を踏み出したいと考えている企業様は、ぜひご一読下さい。

目次

ECサイトと実店舗の連携が注目されている。

ECサイトと実店舗を連携させることで、相乗効果によって売上を向上させることができると言われています。
10年ほど前から、「オムニチャネル」や「O2O(Online to Offline)」というようなキーワードが流行していますが、アパレル・食品・家電など、様々な業界において、大手企業を中心にその取り組みが進んでいます。

一般的にECサイトと実店舗の連携というと、ポイント管理をアプリで連携させることなどが挙げられるのではないでしょうか?
例えば、実店舗で紙のポイントカードを作る際に、名前やメールアドレス、住所などの情報をいちいち書くのは面倒ですが、
「アプリをインストールすると今日からポイントが付きますので、アプリインストールだけお願いします」
と言われたら、登録のハードルはグッと下がりますよね。
みなさんのスマホにも、店員さんから声をかけられてインストールした、お気に入りのアパレル店舗のアプリが1つや2つあるのではないでしょうか?
アプリをインストールしてもらえれば、お客様に対して、商品の紹介やキャンペーン情報などをプッシュ通知でプロモーションすることが可能になり、後からECサイトに誘導するなど、売上の向上にもつながります。

また、顧客管理データベースシステムを整備することで、ECサイト・実店舗の両方を通じて、お客様の購入情報や行動情報を一元管理し、「誰がいつどこで何を購入したのか」というデータの蓄積によってより精度が高いマーケティング施策を打つというようなことが可能になります。
いかにして顧客の属性・行動データを蓄積して、それらを活かすかがマーケティングの成功のカギとなっている昨今の時代において、ECサイト・実店舗の両方のデータを1つにまとめるためのシステム整備に取り組む大手企業様は非常に多いです。

ECサイトと実店舗の連携は大手企業だけの問題なのか?

さて上記を読んで、
「いやいや、うちの会社はアプリを作るお金も、大規模なシステムを整備するようなお金も無いよ」
「そんなのは大手企業だけの話でしょ」
と感じた方も多いのではないでしょうか?
確かに、一般的に書籍などで実例として語られている「ECサイトと実店舗の連携」は正直大掛かりな話が多く、数百万円、数千万円かけてカスタマイズされたアプリ制作やシステム開発をできない企業様には厳しいかもしれません。

しかし、あまり費用をかけずに実施可能な「ECサイトと実店舗の連携」もあります。
今回は、弊社がクライアント企業様に実際にご提案をして、実施をしている具体的な施策をいくつかご紹介いたします。

実店舗からECサイトへの誘導施策

まず最初に「実店舗からECサイトへの誘導施策」について説明します。

実店舗にECサイト誘導のPOPやチラシを置く

実店舗にPOPやチラシをおいて、店舗に来店したお客様に対してECサイトの存在をアピールしましょう。
その際には、
「ECサイトには店舗に置いていない限定商品なども販売しているので、ぜひご覧ください」
など、ECサイトならではのメリットを訴求
すると、より効果的です。

店舗スタッフからECサイトを訴求する

実店舗で在庫が無い場合などに、単純に「在庫切れです」と伝えるのではなく、店舗スタッフから、
「ECサイトであれば在庫があるので、ECサイトから購入してみてください」
など、接客の際に積極的にECサイトの存在をアピール
する一言を添えるようにしましょう。

実店舗での商品梱包時にECサイトで使えるクーポン券を入れる

実店舗で商品をラッピングする際に、その中にECサイトで使える割引クーポンを入れるという施策も有効です。
家に帰って商品を開けた際に、クーポン券が入っていれば、興味を持ってECサイトに訪れてくれる可能性も高くなります。

SNSフォローを促す

店舗での接客中に、SNSのフォローを促すことも、実店舗とECサイトの連携といえます。
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSアカウントを作成して、店舗に来店したお客様にフォローを促すことで、SNS経由でECサイト・実店舗問わずキャンペーン情報などを届けることができるようになります。

予算を割いて特別な会員カードアプリなどを制作せずとも、SNSのフォローだけでも、お客様へのプロモーション手段を確保することにつながります。

ECサイトから実店舗への誘導施策

先ほどとは逆の「ECサイトから実店舗への誘導施策」について説明します。

ECサイトでの商品梱包時に実店舗で使えるクーポン券を入れる

ECサイトで購入した商品を発送する際に、その中に実店舗で使える割引クーポンを入れるという施策です。
「実店舗からECサイトへの誘導施策」3番目の逆パターンです。

「店舗ご来店推進キャンペーン中」
などと銘打って、割引クーポンを入れる
と良いでしょう。

ECサイト会員メルマガで実店舗での特別キャンペーンを訴求

ECサイト会員に対して、メルマガを送っている企業様は多いと思います。
そのメルマガ内で、実店舗で実施する特別割引キャンペーンなどを案内するという施策も有用です。

普段はECサイトのみでしか購入しないようなお客様だったとしても、
「こんなキャンペーンをやっているのなら、一度店舗にも行ってみようかな」
と思ってもらえるかもしれません。

ECサイトで買った商品を店舗で受け取れるようにする

ECサイトで商品を購入した際に、自宅郵送ではなく店頭受取を可能にすることで、ECサイトから実店舗に誘導をすることが可能です。
ECサイトのカートシステムなどで店頭受取機能が付いていれば良いですし、もし付いていなかったとしても、購入備考欄などに「店頭受取を希望」と記載をいただいたお客様は店頭でも受け取りを可能にするなどの運用で実現することも可能ですので、ぜひ挑戦してみてください。

ECサイト・実店舗のそれぞれのメリットを活かそう

顧客視点で考えると、ECサイトと実店舗には、それぞれに様々なメリットがあります。

ECサイトには、
「いつでもどこでも商品の閲覧や購入ができる」
「レジの混雑などのストレスが無い」
「在庫欠品などが少ない」
というようなメリットがあります。

一方、実店舗には、
「実際に商品に触れて確認できる」
「店舗スタッフとコミュニケーションが取れる」
「すぐに商品が受け取れる」
というようなメリットがあります。

ECサイトと実店舗、どちらが優れているということではなく、どちらにも力を入れながら相乗効果を高めることを意識しましょう。
「ECサイトはECサイト」「実店舗は実店舗」とバラバラに分けて考えてしまいがちですが、まずはシンプルに
「ECサイトを見ている人に対して、どのようなことをしたら実店舗に行ってもらえるかな?」
「実店舗に来た人に対して、どのようなことをしたらECサイトを見てもらえるかな?」
ということを考えてみてください。

アプリ制作やシステム開発などといった大げさなことではなく、きっとあなたの会社でも実施できる現実的なアイデアが色々と出てくるはずです。

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

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この記事を書いた人

株式会社ピージェーエージェント代表取締役。中央大学理工学部卒業後、NTTコミュニケーションズ株式会社に入社。IT・WEBを活用したデジタルマーケティングに関する法人企業向けコンサルティング業務に従事。顧客の購買プロセスに基づいたマーケティングシナリオ設計、メールマーケティングを基軸としたCRMコンサルティング等、法人企業の売上向上に寄与するコンサルタントとして活躍。その後、2016年、株式会社ピージェーエージェントを設立、代表取締役に就任。ブランド戦略の立案を強みとして、ブランディング・マーケティングに関するコンサルティング事業を展開している。

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