最新SEOトレンドを掴む!「Pubcon Pro Las Vegas 2019」視察ツアー イベントレポート

佐藤 佳

このたび、2019年10月7日から4泊5日で、世界最大級のSEOカンファレンス「Pubcon Pro Las Vegas 2019」と、先端EC企業・Zappos社の視察ツアーを開催しました。このイベントは、一般社団法人ウェブ解析士協会、FUN&FRUIT,Inc.、株式会社トレジャーハントによる合同企画で、計13名が日本から参加しています。

また、ウェブ解析士協会はPubconスポンサーとして初出展。アジア最大級のウェブ解析資格提供団体から、世界の地方中小企業をつなげ、若者にチャンスを提供するウェブのプロフェッショナルギルドになるべく、日々邁進しています。本記事では、視察ツアーがどのようなイベントだったのか?現地の様子をお届けします。

Zappos社視察ツアー、Pubcon前夜祭イベント

Zappos社

ツアー初日は、靴を中心としたECサイトを運営しているZappos(ザッポス)社の視察からスタート。カスタマーサービスの“神対応”が大きな話題を呼び、Amazonに約800億円で買収されたことでさらに有名になった同社は、強力なコア・バリュー(自社の価値基準)を掲げ、顧客との「PEC(Personal and Emotional Connection)=パーソナルかつ感情的なつながり」を大切にしている企業です。

受付を済ませて、さっそくツアースタート!私たちは6名×2チームに分かれてオフィスを見学させていただきました。最初に案内されたのは、カスタマーサポートチームの拠点である「ZURASSICPARK(ズラシックパーク)」。ここではZappos社の根幹であるカスタマーサポートについて説明を受けました。

カスタマーサポートの評価基準は、「お客様の満足度」「電話・チャット・メールの対応の速さ」「コンタクトセンターの離職率」など。マニュアルもトークスクリプトもなく、とにかく「Zapposが記憶に残る体験を創造すること」に注力しているそうです。

「Deliver Wow Through Service」

また、コアバリューの1番目に「Deliver Wow Through Service」という言葉があるのですが、どんなWOW(驚嘆)を届けたのかがパネルで紹介されていました。一番長いお客様とのConnect(つながり)は、なんと電話対応10時間!しかもクレームではなく、お話が盛り上がった結果だそうです。これはWOWですね。

その他、社員のみなさんが過ごすラウンジや、パターゴルフ場、ご飯が無料で食べられる食堂、福利厚生として毎月自由に使えるお金が約5,000円もらえること、トレーニングルーム、ビックリなお昼寝スペースなどを紹介してもらいました。ツアーに参加してみて分かったことは、お客様にWOWを提供しようと思ったら、社員にもWOW体験が必要であるという考えの元、会社や組織が作られているということでした。

Zappos社のオフィスは、ラスベガス観光の中心である「ラスベガス・ストリップ通り」から車で10分ほどの場所にあります。興味のある方は、ぜひ観光がてら見学に行ってみてください。(※事前予約が必要です)

<Zappos.com>
Address:400 E. Stewart Avenue, Las Vegas, NV 89101
URL:https://www.zappos.com/

Zappos社の視察後は、Pubconのネットワーキングイベントに参加しました。お酒とおつまみが提供されたのですが、どんな物が出たと思いますか?筆者はアメリカと言われると勝手に「お肉!」「ポテト!」「バーガー!」みたいなイメージを持っていたのですが、なんと出てきたのはヤサイスティック。ベジタリアンやビーガンの方への配慮でしょうか。とってもヘルシーなネットワーキングイベントでした。

とってもヘルシーなネットワーキングイベント

Pubcon Pro Las Vegas 2019

Pubcon Pro Las Vegas 2019

Pubconとは

今年で開催19年目を迎えた歴史あるSEOカンファレンス。もともとロンドンのパブで非公式に集まったSEOとWeb担当者の会合(Pub Conference)で、現在は世界最大級のデジタルマーケターのための会合(Public Conference)となっています。

主要トピックは、SEO、SEM、Social、Omnichannelの4つ。キーワードリサーチやGoogle Updates、Facebookなどのソーシャルメディア、そして広告やアフィリエイトに至るまで、デジタルマーケティングを幅広くカバーしているのが特徴です。

また、業界における主要な企業は、Pubconのエントランスにある出展者ロゴを見れば分かると言われています。(ウェブ解析士協会=WACAのロゴも入っていますよ!どこにあるか探してみてくださいね)

Pubconのエントランス

イベントのコンテンツは、ざっくり「講演系」「展示系」「ネットワーキング」の3つに分けられます。ここでは、講演と展示について簡単にご紹介しますね。

基調講演&テーマ別セッション

メインステージでは、業界を牽引するリーダーの講演が行われていました。毎年おなじみのGoogle Webmaster Trends AnalystであるGary Illyesさん。そして、Apple, Nike, Audi, Google, Microsoftなどを顧客に持つ、世界で影響力のあるマーケターGuy Kawasakiなど。

また、日本ではSEO対策=Googleというイメージが強いと思いますが、デスクトップにおけるBing(Microsoft)のシェア率はアメリカで約36%ということもあり、Bingのクローリングや機械学習を活かした検索エンジンについても講演が行われていました。

基調講演とは別の会場で、テーマ別のセッションが開催されていました。例えば、Organic SEO、Potpourri、Social Media、International SEO and Optimization、PPC Paid Search、Site Reviewsなど。

それから、登壇者には日本人の姿も見られました。例えば、「海外SEO情報ブログ」の運営者である鈴木謙一さんは、AMPの最新事例を。米国で長年活躍されているAJPR代表のMotoko Huntさんは、インターナショナルSEOについて講演されていました。

Expo Hall(展示ブース)

Expo Hallでは、さまざまなマーケティングツールや製品が展示されていました。今年の展示は10月8日と9日の2日間。メインスポンサーはInternet Marketing NinjasとSEMrushの2社で、約20社が展示を行っていました。日本では見かけないツールもたくさんありましたよ。

また、ウェブ解析士協会(WACA)では、ブースの片方で取り組みと資格の紹介をして、もう片方ではCMO Asia Podcastのインタビューを実施。興味を持ってくださる方も多くて、説明にもよりいっそう熱が入りました。全世界にWACAのコミュニティを広げて、会員さんの活躍フィールドを広げていきたいですね!

展示ブースでは、参加者の興味を引こうと各社がさまざまな“しかけ”を用意していました。ウェブ解析士協会はというと、ウェブ解析クイズとおもちゃを入れたカプセルトイ=ガチャガチャを設置。来場者のみなさんが笑顔でガチャガチャを引いてくれて、なんだかとてもほっこりしました。ちなみに、ガチャガチャの発祥元はアメリカだそうで、ガムを売るガムボールマシンから始まったとか。そこに、ガムではなくおもちゃ入りのトイカプセルを入れたことで、日本のガチャガチャが誕生したそうですよ。

ウェブ解析クイズとおもちゃを入れたカプセルトイ=ガチャガチャを設置

Pubconまとめ

Pubconでは、SEOの最新トレンドからニッチでマニアな情報まで、さまざまな学びを得ることができました。何よりも、参加者がそれぞれ仕入れてきた情報を懇親会で共有したことで、1人では絶対に集められない情報量を得られた点が大きな収穫でした。さらに、現地でPubconダイジェストセミナーをやってくださった窪田望さんのおかげで、より学びが深まったと感じています。(窪田望さん、ありがとうございました!)

もし、来年行ってみようかな!という方、ぜひ仲間を募って参加してみてください。そして、現地でしか得られない情報、人の出会い、熱量を、みなさんにも感じていただけたら嬉しいです。ウェブ解析士協会では、国内外ともにさまざまなイベントを開催しておりますので、ご興味ある方はぜひご参加ください。皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!

ツアー参加者のレポート