2017年ウェブ解析士カリキュラム作成にあたり

こんにちは。ウェブ解析士カリキュラム委員会で2017年のカリキュラム作成に携わっている菊池と申します。

32期のウェブ解析士マスター(2015年夏)でもあります。

今回は、カリキュラム委員会を代表して、この場を借りて、数回のコラムに分けて2017年のカリキュラム更改の背景、ポイントをお伝えしたいと思います。

 

まず、(この時点では製本は完了していませんが)、委員会の皆さん、校正・校閲協力者の皆さんに謝辞をお伝えしたいと思います。

 

目次

 2017年版の目指すところ

私自身も講座を行う際に思うところでしたが、私が受講生として受けていた時期やオブザーバーとしての同席時と比較して

2016年はよりウェブ業界以外の方の参加が増えているように窺えました。

それは、受講者への「なぜ資格を取得しようと思いましたか?」という世間話から聞くこともできましたし、内容への質問への偏りが15年と比較して変わってきたように感じたからでした。

ウェブサイトの解析が、それ自体の実現だけでなくビジネスの成果に生かそうという客層に認知され始めた、ということなのでしょう。実際、ごく身の回りの雑感になりますが、ウェブサイトの解析のみを求める案件は減ってきており、ウェブの集客策と合わせてサポートを求められることや、より上流のマーケティング課題(例えば、店舗集客)と照らして「如何にウェブを活用できるか」とアドバイスを求められる野心的な問い合わせの機会が増えています。(昔からそういう案件は存在した、と言えばそうかとは思いますが、正確には「解析ツールでデータを示すことで満足するような無邪気なクライアントはいなくなった」という感じです。)

こうした状況は、身びいきな言い方をすれば設立当初から「ウェブ解析をビジネスの成果につなげる」ことを標榜するウェブ解析士協会の先見に由縁すると思います。ウェブマーケティングは、データにもとづくPDCA運用ができることが本懐であり、データ取得のためのウェブ解析が起点になることは自明です。

企業のマーケティングにおいて重要度の比重が無視できないウェブマーケティングの心臓部となるウェブ解析は、これまでデータに関心を示してこなかったマーケッターにとって格好の入口となり、解析を学習することの重要性の増加は非常に明らかです。

 

 2016年版における改善点

カリキュラムはテキストを骨組みにして作成されますが、テキスト自体は前年の12月に配本されます。

私が2016年版のテキストを手に取ったのは前年2015年の12月でした。

 

一読した時に思ったことは「尋常でなく読みにくい」ということです。

なんども読み返すうち、読みにくい理由はいくつかあるように感じましたが、以下の3点に集約されるようでした。

  • 誤字脱字が頻発している
  • 重複している箇所がある
  • 難しく読める内容がある

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私がカリキュラム委員会に関わらせていただいたのは、タイミングと巡り合わせに寄ることが大きいのですが、前段に述べたように、控えめに言って解析というものが少なくとも、今後の日本のマーケティングの骨組みになる可能性のある技術・ノウハウだと思っているからです。また同時に、同分野での数的トップランナーであるウェブ解析士資格のテキストが「読みにくい」ではいけないということでもありました。

ウェブ解析士カリキュラム委員会の様子はまたお伝えします。

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