東北にウェブマーケティング旋風を巻き起こすウェブ解析士マスター、三浦 哲志さん

「仕事とウェブ解析士」をテーマにお送りさせていただくウェブ解析士インタビュー。8人目は、杜の都・仙台でウェブの制作・マーケティング・コンサルティングを行うb.mode株式会社代表の三浦さん。クライアント企業のウェブ解析・改善提案やコンサルティングを行うほか、地域の中小企業に向けたスキルアップ勉強会を開催するなど、ウェブ活用の普及・啓蒙活動にも積極的に取り組まれています。

地方で活躍するウェブ解析士の先駆者である三浦さんに、地方におけるウェブ活用へ熱い想いを語っていただきました。特に地方在住でウェブ解析士の資格を取得している方にとって、参考になるのではないでしょうか。

(インタビュー:ウェブ解析士マスター 小杉 聖)
(編集:ウェブ解析士 中川 千春)

ウェブ解析士マスターの三浦さん
目次

東北のウェブマーケティング活性化に向けて

早速ですが、三浦さんが今、一番取り組んでいることはなんですか?

会社として一番注力しているのは、東北を中心にマーケティングを広げていく取り組みです。広告運用の経験がある新たなメンバーが加わったことをきっかけに、私のウェブ解析の知識も加え、一昨年頃から専門部隊としてスタートできるようになりました。
今では「ウェブマーケティングを中心としたウェブ活用の会社ですよ」と打ち出せて、ビジョンを形にできるようになってきました。

新たなメンバーも加わり、長年温めていた思い描くビジョンを実現して成果も出ているなんて素晴らしいですね!元々取引があった会社さんもマーケティングの重要性を感じ始めているのでは?

そうですね、ウェブマーケティングに興味を持たれた取引先さんにも導入・実践して、売り上げを伸ばし始めてきましたね。従来のお客さまにマーケティングを導入してもらって、伸びていくのが一番の理想だとは思います。ただ、小規模・零細のお客さまも多く、なかなかマーケティングまで対応できないという所もありますね。

そうした取引先に対しては、何か対応をされているのですか?

金額的な問題がほとんどなので、なんとか安価で提供できるような仕組みができないか考えているところです。大切なお客さまを切り捨てるようなことは絶対にできないので、お互いのメリットも生みながら支援していけるサービスを組み立てていけたらと思っています。
今は自社開発しなくても素晴らしいサービスがたくさんあるので、それらをうまく組み合わせて最適化し、当社のサービスとして確立するために模索しているところです。

私も地方で活動する身としてとても興味があるのですが、東北のマーケティングの現状はどうですか?

正直なところ、まだまだ厳しいというのが現状ですね。ブルーオーシャンにもなっていないかもしれないです。
マーケティングが浸透しないのは、カタチのないものにお金を払うという風潮が無いからかもしれません。ウェブサイトという目に見えるものにお金をかけて、サイトができたことだけで満足してしまいがちですね。その先の運用・解析を考えていくとか、運用に予算を割くという概念が無いように思います。

なかなか厳しいですね……

ただ、ここ2・3年は風向きが変わりつつあって、「マーケティングにチカラを入れるべきだよね」と企業が気づき始めているように感じます。そこで「当社もウェブマーケティングをやってます」というブランディングを進めたところ、反響が良くなりました。新規のお問い合せや受注も増えてきたり、実績面でも成果が出てきています。

ウェブの世界に入られる前は、建築関係のお仕事をされていた三浦さん。ウェブとの出会いは担当していたデザイン部門の仕事からだったそうです。元々パソコンが好きで、ITの可能性には興味があったとのこと。15年ほど前には魚眼レンズで店内がわかる、今の Google ストリートビューに近いものなどもつくられていたそう。

デザインをメインとしたb.mode合同会社を創業して10年後に株式化し、ウェブや紙媒体の制作ディレクションを続け、14期目にしてマーケティング部を立ち上げられたことへの思いは並々ならぬものでした。


「クライアントの成長にコミットしたい」そんな想いでウェブ解析士を取得

三浦さんがマーケティングの重要性に気づいたきっかけは何だったんでしょう?

ウェブ制作をする中で「制作にはコミットしているけど、その先の結果(売上や事業拡大)にコミットしないって嫌だな」と思っていました。それがマーケティングに興味を持った最初のきっかけでしたね。お客さまがサイトに何百万円もかけてるのに、その先にコミットしないってどうなの?という想いがずっとあったんです。
リクエストに応じてデザインを作っても、そのデザインがどのように効果を発揮するのかを上手く説明できなくて。お客さま自身も、なんとなくこういう感じといったイメージしか持っていないことも多いですし。「本当にそのデザインでいいのか」という根拠が出せず、ジレンマを感じることもありました。

肌感覚ですが、まだ似たようなジレンマを抱えている地方の企業は少なくないかもしれないですね。

それらを上手く腹落ちさせることができたのがウェブ解析士で、とにかく学ぶたびに「なるほど!」の連続で、すごく斬新でした(笑)
結果に100%コミットするためにはまだまだ学ぶことばかりですが、最善を尽くすことはできていると思えるようになりました。
そして次の一歩を踏み出さない制作会社は、10年後には淘汰されてしまうだろうと思っているので、社内にマーケティング部を作ったりブランドを切り替えたりしたというのはありますね。今のままなら10年後はないだろうという気持ちを持っていました。

10年後……「このままだとまずい」という危機感を強く感じます。

そうですね、常に危機感に追われている感じがあります。でも、自分としては「なぜ他の人は危機感を感じないんだろう」と不思議に思うところもありますね。とりあえず目先は何とかなっているからいいかと思っているのかもしれませんが。自分の場合は怖くてしょうがないんですよ。「明日にでも会社が潰れてもおかしくない」という感覚を持っています。

おお……ちょっと鳥肌立ちました……!
とはいえ地方って、従来のやり方を続けていても、ある程度商売が成り立ってしまうことってないですか?

そうですね、特に商店街に入っている商店さんは顕著です。お店には常連さんが来てくれるので、それほどウェブは必要でないと考える傾向にありますね。「俺らが生きてる間はもってくれればいいや」と思っているところもあるかもしれません。

企業の場合はどうですか?

若い人のウェブに対する関心度は高く意欲的な人も多いんですが、上の人に話を通して決裁をもらうというのがなかなか難しいようです。担当者がいくらマーケティングの概念で話をしても、個人的な見た目の好みやコネで決まってしまうということもよく聞く話なので。「こっちで!」という鶴の一声で決まることも多いですね……
とはいえ、着実に時代の変化を感じています。

三浦さんがそうやって着実に積み上げながら形にして、良い流れを作ってきたんでしょうね。
やっと時代が追いついてきましたよ(笑)

やっぱり間違ってはいなかったと思っています。
震災から8年経って、時代がウェブという流れになってきたので、商店なども危機感を感じ始めたように思います。オリンピック後の景気不安もありますし。そろそろシフトしなくちゃいけないのかな?と思う人が増えてきましたね。

今後がもっと楽しみですね!
これから三浦さんが目指すものってなんでしょうか?

ウェブ解析士の基本的な考え方にもありますが、お客さまの事業の利益に貢献することを実践し続けていける会社を目指しています。
当社では基本理念の中で「個々の生活を豊かにする(お客さまや地域に還元していくことで、自分たちの会社が良くなり従業員の生活も豊かになる)」ということを掲げているので、それを踏まえたうえで成長していきたいです。
具体的には、今後3年くらいで東北でナンバーワンのウェブマーケティング会社を目指していきたいですね!引き続き、東北のマーケティング領域活性化に貢献していきたいと思っています。

時代の後押しも受けながら、東北にもウェブ活用を推進させていきたい

ウェブ解析士協会東北支部の面々

ウェブ解析士協会の2018年東北支部長で、今期もサブリーダーとして支部を盛り上げてくださってますよね。

そうですね。地域の人にマーケティングの勉強会を開催するなどして、知識の普及とスキルアップに取り組んでいます。

三浦さんがウェブ解析士の資格を取得したのは……もう10年近く前になりませんか?

2011年、東北大震災の年でした。ちょうどウェブ解析士協会で “東北支援パッケージ” というプログラムをやっていた時期だったんです。「地方からウェブマーケティングで仕事をつかんでいきましょう」と、初級(現:ウェブ解析士)〜上級〜マスターまでの講座をセットでお得に受講できるプログラムでした。

そのプログラム、もうやらないんですかね(笑)

あれば受けたいと思う人はいると思うんですよ。当時の私も以前からマーケティングの重要性を感じていて、「これだ!」と思いましたし。時期的に初級だけは独学で取りましたが、このプログラムのお世話になって、一気にマスターまで取っちゃいました(笑)

東北のウェブ解析士マスター、誕生ですね!

ウェブ解析士で学ぶノウハウは目からウロコで、楽しくて夢中になりましたね〜。十分に知識を得ることができたので、マーケティングの概念を伝えていくという点では役に立ちました。
……でも……実は正直なところ、資格を取ってしばらくは知識以上の意義を見いだせなかったんです。そもそも当時の東北支部には私しかおらず、どうすればいいのだろうと迷いながら、ひとり支部長としての数年を過ごしていました。

孤独だったんですね……状況の深刻さは新潟でも感じたことがあって、私も自分の無力さに絶望したこともありました。

それでも今は若い人も増えてきましたし、地方からの盛り上がりも感じているので、いい時代ですよ(笑)
東北支部の体制もできてきましたし、積極的な活動もできるようになりました。支部内での情報交換もしやすいし、仲間としてマーケティングを啓蒙していけますしね。そうしたコミュニティによるバックアップをうまく使えば、自分たちの持っているチカラを事業に貢献していける機会はたくさんあります。

三浦さんから始まった点が輪となって広がって、さらに結束が強まっていくのがすごいですね!

現場でウェブ解析やマーケティングをやっている人が支部活動をやっているので、一番望ましい体制になってきていますね。そういう方々が仲間として増えることが、とてもうれしいし、心強いです。これから資格を取りたいと考えている方の相談にも乗ってあげられますし。

これからウェブマーケティングを始めたいという方でも歓迎され、切磋琢磨できるコミュニティになっていくようで楽しみです!

あとがき

インタビュワーの私は新潟県で活動しているウェブ解析士マスターなので、三浦さんとは似たような状況に直面したことがあります。地方は東京よりも5年遅れているんだと、ため息をついていました。ですが、三浦さんのようにこの地域を愛していたとは言えず、改めてその地道な活動に触れ、身が引き締まる思いです。

三浦さんが度々口にしていた「危機感」という単語には、地方の中小企業を支える覚悟を感じました。いつ何が起こってもおかしくないと感じながらも、その場から逃げたりやり過ごしたりするのではなく、共感して励ましあえる仲間をつくり、お互いに成長できる社会をつくっていくという姿勢。

日本の企業は、9割は中小企業です。小規模企業の中には「これから Facebook をはじめてみたい」というケースもあるでしょう。「今更??」と思うことは簡単です。でも、そんな欲求を貴重な一歩として尊重し、伸ばしていける土壌がここにはあるのだなと、考えさせられました。

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「ウェブマーケティングをやっています」と一言で言っても、方法は多種多様。ウェブ広告の運用、アクセス解析、サイト改善…とウェブサイト中心の施策を行うだけではありません。

様々なSNSの運用やSNS広告の運用、インスタグラマーを利用した宣伝など、昨今ウェブ以外に需要を高めるSNSでのマーケティングも行っております。他にも次々とリリースされるサービスやツールにも対応できるようアンテナを高く張り、お客様に有効なものは何かを常に考えております。

更にブランディングから行う事も可能ですので、広い視野をもって広告宣伝をお手伝いすることができます。

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