受講者に受け入れられやすい伝え方・タイミングで実施しているか?

どんな良いセミナーでも、受講者が素直に受け入れてくれなければ意味がありません。その時に重要なポイントの1つが「伝え方」「タイミング」です。

新人は最もやりやすい。新人の段階で行えることは行っていくべき

ベストなタイミングは、人と状況によって異なります。ただ、最もやりやすいのはやはり新人段階です。新入社員のこともあるでしょうし、部署異動やジョブ・ローテーションにより、その分野に関しては素人の状態で社員が回ってくることも有ります。また、入社をまたずに内定者の段階でやることもありますね。

新人は「真っ白なキャンバス」ですよね。良くも悪くも前提知識が無いため、研修の内容を素直に受け入れてもらうことができます。

なので、この段階でできるだけの研修は受けるようにする方がトータルでは大きなプラスです。新人段階で一気に投資するのは、今の時代怖いかもしれません。しかし、真っ白な段階で将来の基礎となるような内容の研修を行い、新人期間中はその研修と結びつけたOJTプログラムや課題を与えておくことによって、同じ共通言語の上に新人が育っていきます。同じ共通言語の上に育つということは、足並みをそろえやすいということです。

ウェブ解析士の場合には、講座のテキストを社内での共通言語の「元」にしてもらっています。Webマーケティングの世界はまだまだ歴史が浅いため、どうしても用語が人によって定義が違ったり、用語そのものを知らない人も多いです。そのために、新人期間中はテキストを脇においてもらって、その内容を共通言語として、コミニュケーションを取ってもらうようにしています。これによって会話のロスが大きく減り、会社全体の動きが滑らかになっていきます。

相手の気持を軽視してはいけない

しかし社員は、新人と呼ばれなくなる頃には、誰しも自分の仕事の流儀を持っています。また、ネットで情報収集を行なって、そちらを自分の拠り所にしている場合も多いです。そんな中で新しい考え方や、今までの考え方の方向転換を図るのは難しいです。

また、中途社員であったり、すでにある程度スキルを持っているチームに対して、業務分野と同じ内容の研修を行う際には、業務未経験者に行うものと同様の「教え込む」ような研修をぶつけると、反発が起きます。自分のやり方とは違うものを押し付けられれば誰しも嫌なものです。

失敗している研修は往々にしてここを軽視します。トップからの命令で行っている研修なのだから、みな最終的には納得してついてきてくれるだろう、と思ってしまうのです。

しかし、研修は誰のためにあるのか?というと、まず第一には受講者のため。受講者がスキルアップしてくれるのが目的です。だとしたら、受講者の気持ちに添って、どうしたら相手が気持ちよく研修を受けてくれるのかを考えるのです。

そこで効果的なのは

・受講者が心を開いてくれるような講師を呼ぶこと
・受講者が驚くような内容を講座に入れてもらうこと(インパクト)

などです。どちらもなかなか難しいですが前者が見つかればそれが最も分かりやすいです。経歴、業界経験の長さ、実績などが圧倒的であればスムーズに進みます。しかし予算内でそのような方が見つからなかった場合は、講座の内容に受講者を圧倒するような内容を入れるという手もあります。

研修の成功は、以下に相手を動かせるか。受講者に動いてもらうためにはいったいどんなことをすればいいのかを、考え抜くことが成功への第一歩です。

→次は「3.これから伸びる内容か、自分で実践できる場があるか?

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