今が狙い目!?検索エンジン「Bing」の特徴とマーケティングへの活かし方

こんにちは。ブランディング・マーケティングに関するコンサルティング事業を展開している、株式会社ピージェーエージェント代表取締役の加藤です。

検索エンジンといえばあなたは何を思い浮かべますか?おそらく「Google」を一番最初に挙げるのではないでしょうか。しかし、当然検索エンジンはGoogle一社だけではありません。
様々な企業様のデジタルマーケティングをご支援をする中で、各企業様のアクセス解析をしていて「最近シェアが伸びてきているな」と感じるのが「Bing」です。あくまで弊社の主観ではありますが、数年前と比較して、検索エンジン経由の流入の中で、「Bing」の割合が上がってきている企業様が多いと感じています。

今回は、そんな「Bing」の特徴や、マーケティングへの活かし方について解説いたします。
マーケティングの費用対効果を高めたい、何か新たな施策を打ちたいとお悩みの企業様は、ぜひご一読ください。

目次

Bingとは

Bingとは、Microsoft社が提供している検索エンジンの名称です。2009年にリリースされ、日本語版は翌年2010年から提供され始めました。
2023年5月時点の日本における検索エンジンのシェアは、1位はGoogleで76.94%、2位はYahoo!で13.91%、3位はBingで8.1%となっています。(参考:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan
1位のGoogleのシェアが圧倒的ではあるものの、Bingは上位3位の検索エンジンであり、主要な検索エンジンの一つであると言えます。

Bingの特徴

Bingの最大の特徴は、Windowsパソコンの標準搭載ブラウザである「Microsoft Edge」のデフォルトの検索エンジンとして設定されているという点です。
あなたも、Windowsパソコンを買ってインターネットを閲覧したら、初期設定でBing検索の画面が表示された経験が一度はあるのではないでしょうか。もちろん、後から自分で検索エンジンをGoogleやYahoo!に設定変更をするということは可能ですが、あまりパソコンに詳しくない初心者や、会社貸与のパソコン設定を自由に変更できない会社員など、「そのまま初期設定のBingを検索エンジンとして使用している」という方も多いかもしれません。
また、昨今では、話題のAIチャット機能を実装するなど、新機能を続々とリリースしシェアを拡大しています。

Bingへの検索エンジン対策

GoogleやYahoo!、Bingは、それぞれ提供元の企業が異なりますので、当然検索アルゴリズムが異なります。「どのウェブページを検索結果の上位に表示させるか」という判断方法が異なるということです。
しかし、基本的にはどの検索エンジンも「利用者にとって役に立つ情報が掲載されているウェブページを上位に表示させよう」という理念は変わりません。しばしば、クライアント企業様から「Bingで上位表示をさせるためのテクニックを教えて欲しい」というようなご質問をいただくことがあるのですが、弊社では「小手先のテクニックではなく原理原則に立ち返って、より良い情報を掲載し続けることが大事です」とお伝えしています。Googleではこういう内容が上位表示されやすい、Yahoo!ではこうだ、Bingではこうだ・・・とテクニックを追い求めたくなる気持ちも分かるのですが、検索アルゴリズムは日々アップデートされていますし、検索エンジンの研究者でもない限り、そのようなテクニックを追い求めることに時間を費やすのはあまりおすすめではありません。「閲覧者が、見たい、読みたいと感じる役に立つ内容を、分かりやすく、見やすく掲載し続ける」ことこそが最も大切です。

Bing広告が狙い目!?

あなたの会社はGoogleのリスティング広告を実施していますか?昨今では、大企業から中小企業まで、数多くの企業がGoogleのリスティング広告を活用しています。検索エンジンにおける圧倒的なシェアを誇るGoogle。そんなGoogleのリスティング広告には、当然数多くの企業が「広告を出したい」と考えるでしょう。しかし、数多くの企業が広告を出すということは、それだけライバルも多いということなので、当然のことながら広告の単価は高くなる傾向にあります。実際、弊社のクライアント企業様でも「ここ数年で、Google広告の単価がかなり上がってきていて困っている」という方が多くいらっしゃいます。
弊社では、そのような方には「試しにBingのリスティング広告も実施してみる」ことをおすすめしています。BingはGoogleと比較するとシェアや知名度が低いため、まだライバルが少なく狙い目であるとも言えます。また、前述の特徴でお話しした通り「会社員のパソコンはBing検索のままになっていることが多いのでないか」ということなどを考慮すると、BtoB商材を扱っているような企業様においては親和性が高いとも考えられるのではないでしょうか。もちろん、業種業態やビジネスによって異なるとは思いますが、試してみる価値は大いにあります。

Bing広告の出し方

Bingにリスティング広告を出したい際には、「Microsoft Advertising(Microsoft広告)」というサービスを使うことで出稿が可能です。Googleのリスティング広告と同じく、最低料金はなく低額から出稿可能なので、中小企業でもリスクが少なく始められます。詳しい設定方法は「Microsoft Advertising(Microsoft広告)」の公式サイト(https://ads.microsoft.com/)を参考にしてもらえればと思いますが、広告開始までの大まかな流れを以下にまとめておきます。
1:Microsoftアカウントを作成する
2:支払い情報(クレジットカードなど)を入力する
3:広告キャンペーンを作成し、予算などを設定する
4:広告グループを作成し、出稿したいキーワードなどを設定する
5:広告を作成して、広告文や誘導したいウェブページなどを設定する
6:有効化する
また、既にGoogle広告を利用している場合には、Google広告側の設定内容をインポートして、簡単にBing広告側の設定をすることも可能です。
広告代理店や運用代行会社などに設定を依頼しても良いですし、自社にマーケティング担当者がいれば、上記公式サイトのマニュアルを見ながら自社で設定を進めるのも良いかと思います。ぜひ試してみてください。

戦略的に考えよう

マーケティングでより良い成果を出すためには、戦略的に物事を考えることが大切です。
「とりあえずGoogleのことだけを考えていれば良いや。広告もGoogleのリスティング広告で良いだろう、なんとなく有名だし」と安易に考えるのではなく、自社のビジネスと親和性が高い検索エンジンはどこか、広告媒体として最も費用対効果が高いのはどこかというように、常に思考をするようにしましょう。そして、それぞれの検索エンジンの特徴を理解し、改めて最適なマーケティング施策を考え直してみてください。きっと更なる売上の向上につながるはずです!

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

Google アナリティクスをはじめとしたGoogle系のツールは、その使い方を知ることも大切ですが、使うための戦略や設計が必要です。それは、ビジネスに成果をもたらすために必須の考え方です。

ウェブ解析士協会では、このようなデジタルマーケティングの基盤となる「ウェブ解析」を体系的に学べる環境と、知識・技術・技能に一定の評価基準を設け、あらゆるデータから事業の成果に貢献する人材を育成しています。

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この記事を書いた人

株式会社ピージェーエージェント代表取締役。中央大学理工学部卒業後、NTTコミュニケーションズ株式会社に入社。IT・WEBを活用したデジタルマーケティングに関する法人企業向けコンサルティング業務に従事。顧客の購買プロセスに基づいたマーケティングシナリオ設計、メールマーケティングを基軸としたCRMコンサルティング等、法人企業の売上向上に寄与するコンサルタントとして活躍。その後、2016年、株式会社ピージェーエージェントを設立、代表取締役に就任。ブランド戦略の立案を強みとして、ブランディング・マーケティングに関するコンサルティング事業を展開している。

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