リスティング広告運用者必見!『Yahoo! DSインサイト』を活かしたキーワード提案について

リスティング広告運用者必見!『Yahoo! DSインサイト』を活かしたキーワード提案について

ウェブ解析士の大野です。広告関連の企業に勤めています。今は経営企画関連の部門に在籍していますが、かつてはIT業界大手のリスティング広告やDSP運用を年間1億円近くお預かりして行っておりました。

リスティング広告運用の基本は指名検索、リマーケティング、BIGキーワード、ニッチキーワード、開拓キーワードなどに分類をして、各指標を元に予算最適化を行っていくことと考えています。キーワードは運用が長期になるほど頭打ちになってしまい、一見効率の悪いキーワードを排除してしまうことで、かえって手詰まり感が出てきてしまうことがあります。

しかし、どのキーワードを採用し、いつ足切りをすれば良いのか、正しい判断を持つことはなかなか難しいです。しかも、依頼主であるクライアントさんと合意して進めていくものですので、しっかりとキーワード選定のエビデンスを持って臨む必要があります。

最近、Yahoo! が提供しているDSインサイトというツールを知り、時系列キーワード検索という機能がとても面白く、リスティング広告運用に取り入れていけるのではと思い、今回はご紹介させていただきます。

目次

DSインサイトとは

DSインサイトは、Yahoo! が取り扱う検索データや位置情報データを元にした分析ツールです。Yahoo! のセールス担当から、「国勢調査などの統計データを参照した算定データを用いている」という説明があり、実際に使ってみたところ、リアルな検索数というより、Yahoo! の検索データを元に統計処理された検索数で、実際の検索数を見るというよりも、ボリュームの傾向を得るという認識で使うのが良いという印象です。

DSインサイトの「People」「Place」機能について

DSインサイトの主な機能
DSインサイトの主な機能

DSインサイトは、大きく「People」と「Place」の2つの機能を有しており、「People」は誰が何を検索しているのかをサーチする機能、「Place」は位置情報を用いて時間帯毎の人口ヒートマップやエリア流入の量を確認できたり、エリアの関心を検索データと紐づけることができます。(詳しいサービス説明はこちらから調べられます)

DSインサイト「People」機能画面イメージ
DSインサイト「People」機能画面イメージ

更に「People」機能の中には、検索上昇キーワード、関連キーワード、時系列キーワードを調べる項目があり、検索上昇キーワードはカテゴリーを指定してホットワードを抜き出すことができます。関連キーワードは、サジェスト機能をより拡張したもので、一緒に付帯して検索するキーワードを期間を指定して抽出することができます。中でも(すごいな!)と思ったのが、時系列キーワード検索です。

時系列キーワード検索とは

DSインサイト「People」時系列キーワード検索機能イメージ
DSインサイト「People」時系列キーワード検索機能イメージ

時系列キーワード検索は、ある指定のキーワードを検索した人が、前後2週間でどのようなキーワードを検索したかを見ることができます。

例えば、指名検索で「〇〇〇」というサービスを検索する前に何を検索していたのか、そして、指名検索をして企業サイトを訪問後2週間の間に何を比較検討しているのかを見ることができます。また、競合商品「△△△」を指名検索する人は、事前にどのような関心を持ってサイト訪問に至ったのかも見ることができます。

使い方の一例としては、競合サイトを指名検索で訪れたユーザーの訪問前2週間の検索キーワードを抽出して、それを活用して自社サイトへの訪問を促進することができます。

また、自社の指名検索を行い、訪問後2週間以内に検索したキーワードを抽出することで、再来訪を促したり、競合に流出してしまいそうなユーザーにリテンションすることもできます。

エリアマーケティングを推進されている方へ

DSインサイト「Place」機能イメージ
DSインサイト「Place」機能イメージ

特定商圏でデジタルマーケティングの推進をされている方は、「Place」に面白い機能があります。

例えばエリアを指定することで、日中の人口移動量と関心キーワードの抽出をすることができるので、出店計画やテナント誘致、MD(マーチャンダイジング)計画の基礎資料として活用ができそうです。単純に店舗来店数や移動量を精密に知りたい場合は、Google マイビジネスや携帯キャリアが提供するサービスを活用した方が良いかもしれません。

DSインサイトは、自社店舗や競合店舗のお店を検索指定することで、メッシュ単位でどの居住エリアからお客様が来店されているのかを大まかに想定できます。具体的に説明しますと、個店単位の分析で、どこからお客様が来店しているかの抽出はできませんが、行政区分で他県他市からの移動量を統計情報として取得することができます。

まとめ 

日々リスティング広告を運用されている方は、Google Analytics の流入キーワードを見たり、サジェスト機能のキーワードを拾ったり、キーワード検索ツールを使ってボリュームを見たりなど、色々なツールから適切なキーワード抽出を行っていると思います。また、SimilarWeb などを使って、競合検索キーワードをウォッチングされている方も多いと思います。

DSインサイトの使い勝手として私が良いと思ったのは、運用キーワードの検索を時系列検索というスコープで分析し、ファクトデータに基づいて、競合からのスイッチングや自社サイト訪問後のリテンション設計ができることです。

例えば「ウェブ解析士」で調べてみると、検索する2週間前頃から「webマーケティング」「キーワードプランナー」というキーワードを検索する人が比較的多く出現します(下図参照)。

DSインサイトの実践活用イメージ:「ウェブ解析士」を検索した人の時系列キーワード
DSインサイトの実践活用イメージ:「ウェブ解析士」を検索した人の時系列キーワード

これらのキーワードを検索する方は、普段ウェブ広告関連のお仕事をされていて、業務課題との向き合いの中、「ウェブ解析士」のキーワード検索へと辿り着いており、そうした方々に向けた支援コンテンツを提供することで、競合スイッチング発生前にウェブ解析士協会のサイトへのアクセスを促すことができます。

また、サイト訪問後の検索キーワードを見ると、具体的な競合資格の名称が検索されていることが分かります。これらのファクトデータに基づいて、競合へのスイッチング対策や自社サイト訪問後のリテンション設計を具体的に実行することができます。

ウェブ解析士はいかに多面的にクライアントのオンライン上での顧客の行動を可視化できるかが提案の質の向上の重要要素であるので、DSインサイトならではのツールの使い方に注目し、ご紹介させていただきました。リスティング広告を担当されているウェブ解析士の方は是非活用してみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

広告会社勤務。マーケティング業務歴15年以上。
大学院卒。2児の父。
好きな漫画:キングダム

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