『amenimo(アメニモ)』発売! ビューティーエクスペリエンスのWEB戦略に迫る 株式会社ビューティーエクスペリエンス

ウェブ解析士協会代表理事の江尻氏が訪問したのは、東京都世田谷区に本社を置く株式会社ビューティーエクスペリエンスです。すでに全国のドラッグストアやバラエティショップで発売されているヘアケアブランド『amenimo(アメニモ)』が、SNSを中心に女性の間で話題になっています。

目次

クセ毛抑制テクノロジーが雨の日の悩みを解消してくれる!

出典:https://www.instagram.com/amenimo2018/

社員が手掛けたインスタが反響

デビューに先駆けて3月に公開されたインスタグラムには、あっという間に2000に迫る勢いでフォロワーがついたそう。アンテナに敏感な女性たちの目にとまった美しい写真の数々は、なんと社員が手掛けたと言います。プロのクリエイティブディレクターが入っているかのようなクオリティ。

クセ毛に関するデータが示した雨の日女子の悩みに寄り添う


女性の髪の悩みは、クセ毛が多くを占めていることに着目。雨や湿気によって髪の広がる原因は、髪自体の水分バランスが崩れてしまうからなのだそう。そこでビューティーエクスペリエンスが独自のクセ毛抑制テクノロジーを駆使し、雨の日でも気分が明るくなるようなシャンプーの開発に乗り出したのです。

お天気アプリと連動した雨の日だけのPR

憂鬱な雨の日でも、晴れやかな気分で日々の生活を楽しんでもらおうとはじめたお天気アプリとの連動広告も配信。SNSマーケティングをより効果的に活用することで、若い女性たちの心をつかむことに成功したのです。

創業40周年を機に生まれ変わった『ビューティーエクスペリエンス』

営業、マーケティング、そしてバックオフィスに至るまで、デジタル化を推し進めているビューティーエクスペリエンス。いまだに「SNSは炎上などが恐い」と、うまく使いこなせていない企業は多くあります。そのなかで、早いタイミングでの積極的な導入やそのクオリティの高さに驚く江尻氏。ヘアケアメーカーであるビューティーエクスペリエンスがここまでデジタル化にこだわっている背景を同社・代表の福井敏浩氏が語ってくださいました。

きっかけは2011年の東日本大震災での経験

世の中のインフラが一瞬にしてストップした2011年の東日本大震災。電話すら通じないなか、連絡ツールとして活躍したのがSNSでした。当時は緊急時の対策にという意味合いで社員全員にFacebookへの登録を要請しました。しかしそこに、発見がありました。Twitterやブログなど、多様化するSNSを実際に社員たちが使ってみると、そこに今まで見えていなかった、一人ひとりの個性が浮かびあがってきたのです。

ヘアケアメーカーとして培ってきた経験をWEBの世界で共有してゆく

創業40周年の節目でもある2015年、新CIの導入と共に社名を「モルトベーネ」から「ビューティーエクスペリエンス」へと一新しました。それまでの経営の体制も全面的に見直し、なかでも特に力をいれたのが社員のウェブリテラシーの向上という観点でした。

奇しくもAIの目覚ましい進化や2020年の5G導入が決定するなか、競合他社に先駆けてのデジタル化を促進していたことは、美容業界における新しいポジションを確立するきっかけになったのです。

人気カラー剤「THROW」のWEBメディア「THROW journal」の確立

出典:http://throw-web.com/journal

得意分野でもあるヘアカラーをもっと楽しんで頂くためにヘアカラーに関するお役立ち情報や、本質的な価値を約70名の美容師ライターによってお届けしている「THROW journal(スロージャーナル)」。同社が掲げるサロンカラーの価値向上のため、またお客さまとの大切なコミュニケーションツールとしても、デジタルコンテンツの価値の重みを強く感じています。

「人生に、新しい美の体験を。」というミッションをロゴに込めました!

amenimoロゴ

佐藤可士和氏デザインのビューティーエクスペリエンスのロゴは、ミッションである「人生に、新しい美の体験を。」を表しており、漢字の「美」がモチーフになっています。英語の社名ではありますが、日本のヘアケアメーカーとして、日本人が持つ「美」に対する経験や価値を、次の世代へ繋いでいきたいと考えています。

取材・文/朝岡真梨

その他の認定資格のインタビューを見る

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次