ウェブ解析士の社会的責任について

ウェブ解析士協会

数多くの著名なウェブサイト上の記事を転用した、とあるブログの著作者が、ウェブ解析士の資格保有者の可能性があるとの問い合わせをいただきました。ウェブ解析士協会で確認し対応した内容、及びウェブ解析士の社会的責任について言及いたします。

このブログは、デジタルマーケティングに関する著名な企業や専門家の記事を、執筆した企業の許可もなく全文引用していることがわかりました。これは知的財産権の侵害の恐れがあります。加えて、転載元のウェブサイトの Google の評価が下がる可能性があること、読者が執筆元を誤解する危険があると判断し、このブログの公開内容は問題があることを協会としても認識いたしました。

また、このブログの執筆者と思われるSNSアカウントはウェブ解析士マスターを名乗っていましたが、ウェブ解析士協会には存在しない名前でした。

以上より、ウェブ解析士協会ではこのアイコンを使用しているウェブ解析士マスターに確認し、直接、以下の回答をいただきました。

  1. このブログについて自分は関与していない
  2. このブログの内容は、著作物の引用の範囲を超えており、問題である
  3. ブログの執筆者と思われたSNSアカウントは、自分の別名として使っていたものである
  4. 自分の別名であるアカウントでTwitterやブログの引用をされており、自分としても怖いと感じている

ウェブ解析士協会はこの方へ、ウェブ解析士マスターの名簿に掲載していない名前での活動は控えるようお願いしました。

今回問題となったブログは閉鎖されており、現在は閲覧することができません。よって、所有者等の特定は行っておりません。得られた情報で検討した結果、自らの名前を詐称されたウェブ解析士マスターも被害者であると認識しています。本件について情報をお持ちの方は、お寄せいただければ幸いです。

「ウェブ解析士」は、検定ではなく資格です。英検などに代表される検定は、その人のスキルの高さを評価するもので、その検定の点数や合格はその人の職業人としての義務や権利はありません。他方で資格は、専門家として職業に就くことを認めるものです。

ウェブ解析士としてスキルを認定された個人は、行動規範に則った行動を期待されています。民間の一般社団法人が認定している資格でしかありませんが、有資格者としてふさわくないと判断した活動に対しては、休会や失効を行う権限や役割があります。ただし、何らかの処分や処罰を定めることはできません。

だからこそウェブ解析士協会としては、ウェブ解析士が活躍しているインターネットにおいて、ウェブ解析士自身が信頼を損なってしまうような活動をしてはならないと考えています。テキストでもページを割いているとおり、ウェブ解析士が法律やモラルに反する活動に対しては、引き続き注意を喚起してまいります。

今後も微力ながら、健全なインターネットのコミュニティと経済発展のためにお力添えできればと願っています。

ウェブ解析士協会代表理事 江尻俊章