2019年アリババ云栖大会視察ツアーレポート

ウェブ解析士協会

こんにちは!上級ウェブ解析士のオウ シギョウです。

毎年秋に開催するテクノロジーイベント「雲栖大会2019(The Computing Conference)」の視察ツアーが行われました。雲栖大会は、杭州のアリババグループの拠点の一つであるクラウドタウン(雲栖小鎮)で開催されます。
今回は今年の大会視察ツアーのDay2についてレポートします。

全5日の行程のうち、1日目と5日目は移動ですが、とても充実したビジネスツアーでした。参考までに、江尻さんと(株)アクセス・イノベーションの加藤さんが企画したツアーのスケジュールです。

  • 1日目(9/24)各自フライト、上海集合
  • 2日目(9/25)午前MW凤凰传媒直播基地(MW Media)訪問、午後上海蔚来汽車訪問・市内視察
  • 3日目(9/26)午前浙江清華長三角研究院、午後アリババ云栖大会参加
  • 4日目(9/27)午前杭州市視察・企業訪問、午後アリババ云栖大会参加
  • 5日目(9/28)各自フライト

流行っている「ライブ配信」について

近年、YouTube から始め、Facebook、Instagram、LINE など、次々とライブ配信ができるようになっています。

中国も同じく、従来の SNS(たとえば Weibo)はライブ配信が適用されています。同時に、新しいライブ配信 APP(たとえば Tiktok)も開発され、人気です。ライブ配信は、新商品の紹介やイベント・セールの発信など、新たなプロモーション手段として流行っており、活用されています。
そして、「ライバー」も新しい職業・副業として年齢・性別を問わずに人気になっています。

MW凤凰传媒直播基地(MW Media)について

MW凤凰传媒直播基地(MW Media、下記MW社)は上海における、ECサイトの Tmall(天猫)・Taobao(淘宝)を中心とするライブ配信を使うウェブプロモーション代理店です。ライブ配信を通じて、Tmall や Taobao で販売されている該当商品の売りに誘導します。

ライブ配信の形式はひとつではなく、ライバーが1人である従来型のライブ配信UGC式と、ミニ番組のように視聴者とリアルタイムのコミュニケーションを取れるPGC形式もありました。

現在、MW社は100人以上のライバーを雇っており、30部屋のライブルームを持っています。主に化粧品、ファッション、日用品、食品などのプロモーションを行っています。

成功するライブ配信を支えている「データ分析」

ライブ配信の運営はPDCAを回すチームワークです。

Tmall、Taobao のライブ配信の場合、アリババに提供されるデータ分析ツールが活躍しています。このツールがGoogle Analytics(GA)と似ていますが、比較的に使いやすいと思います。

よく使われるデータは、既にセグメントやフィルターなどがかけられて抽出されています。確認したいデータはすぐに確認できますので、初心者でも早めに使いこなせるツールだと思います。

ただし、1つのアカウントは企業や特定の商品ではなく、1つのライブ配信チャネルと紐づいています。つまり、1つのアカウントは1人のライバーの配信データを計測します。1人のライバーは複数の商品をプロモーションする場合、商品ごとのクリック関連データも確認できます。

このツールは179種のデータを提示することができ、ユーザーにラベルを付けることによってどのようなユーザーが視聴しているのかが分かります (たとえば新規ユーザー、リピーター、購買実績のあるユーザー、ライバーのフォロアーなど)。

そして、よく使われる指標といえば、視聴者の滞在時間や転換率(視聴→購買の比率)などが挙げられます。
このように、データ分析を行い、PDCAを回し、ライブ配信を通じて商品の売り上げが期待されています。

上海蔚来汽車の試乗

レポートは以上です。

ビッシリと思われるツアーかもしれませんが、中国マーケットに関する最新な情報を手に入れるチャンスでもあります。そして中国に進出する際の、市場分析、KPI設計、データ分析などの参考になるでしょう。

一人のウェブ解析士として、今でもワクワクしています。来年も積極的に参加したいと思います。