知られざるウェブ解析士マスター講座を44期の受講生が語る〜前編

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ウェブ解析士や上級ウェブ解析士ほど情報が多くなく、全国では130名程度(2019年6月末現在)しか存在しない、ウェブ解析士マスター。その講座を終えた44期の受講生6名が、ウェブ解析士マスターの認定講座を振り返りました。前編と後編にわけた、3名ずつの座談会です。
これからウェブ解析士マスターを取得しようとお考えの方は、ぜひ参考になさってください。

ウェブ解析士マスター44期:Aチーム

安田さん
安田 渉
株式会社スワールコミュニケーションズでウェブマーケティング支援。主にインターネット広告の運用を代行しており、Google サーチコンソールや Google アナリティクス等を活用した分析を基にした改善が得意。ECを中心に、ホテルや商業施設、イベント、飲食関連等、担当する業界は様々。神戸在住。

石本さん
石本 憲貴
関西大学法学部法律学科卒業後、独学でウェブサイト制作、プログラミング、ウェブマーケティングを学び、25歳でWEBコンサルティング会社を設立。WordPressやEC CUBEにて多数の制作実績だけでなく、WEBアプリやネイティブアプリ開発も手がける。現在はウェブサイト制作をはじめ、クライアントサイトの広告運用と解析を軸にしたマーケティングに力を入れ、課題の発見から解決までへと導く「勝てるウェブ戦略」をモットーにしたコンサルティング業務が中心。

八木さん
八木 暁史
新卒でウェブ制作会社に入ったあと、ECモールでコンサルティングを従事。その後ヒートマップやアクセス解析を活用したサイト内分析のコンサルティング会社でアナリストを務める。現在はウェブマーケティングメディア「ferret」を運営する株式会社ベーシックにて、社内外のウェブ解析、サイト改善提案を行い、アクセス数の少ないウェブサイトでも広告費をかけずに成果の出る集客施策に注力。また、フリーで外部企業向けのコンサルティング活動も努める。

ウェブ解析士マスター講座の印象

僕はけっこう勢いで受けたんですよ。ウェブ解析士を去年の5月、上級ウェブ解析士を9月にとって、次はウェブ解析士マスターかなと思っていたら、今年の1月にウェブ解析士マスター講座が大阪で開催されることを知って。この講座は年に数回程度しか開催されないので、それなら今だ!と。試験内容や合格基準もよくわからないままだったので、申込は勢いしかないです。6日間で、上級みたいに色々やりながら教えてもらえるんだろうな〜って思っていました。

僕も安田さんと同じように、勢いみたいなものでした。去年の8月に初めてウェブ解析士を受けて、そのまま10月に上級、今年の1月にマスター講座があると知って、大阪だしちょうど良いなって。やっぱり最上級クラスまで突き詰めていきたかったし、個人的に、受講した講師の稲葉さん(大阪のウェブ解析士マスター)の知識が豊富で人柄もおもろくてカッコイイ!という憧れもあって。この人みたいになりたい!って思いが強かったですね。

僕は2人みたいな勢いはあまりなくて、やると決めてからやっと腹が決まったかなあ……上級ウェブ解析士を取得したのは4年前でしたし。当時は仕事で自社サービスを中心に分析していたから、ビジネスを俯瞰できる上級のノウハウは十分役に立っていたんですよ。でも、業務で教える機会が増えてくると「教えるがスキル欲しいなあ」と思うようになって、ウェブ解析士マスターを目指したんですよね。

僕は勢いだったから、まさか1日目からいきなりレポート課題に直面すると思っていませんでした(笑)こんな大層なレポートを、しかもイチからつくるなんて想定してなかったし、過去のマスター講座のレポートを参考にしてと言われたものの、そんなことを相談できるようなウェブ解析士マスターの知り合いがいなかったので、「これ、詰んだかも?」って、内心かなり焦っていたんですよね。

そうそう、講座自体は自主性に任せるところが強くて、修行かな?って(笑)

だから、ウェブ解析士マスター目指して良かったのは、こうして同じ志をもって一緒に学んでいける仲間ができたのが大きかったですね。ロールプレイの練習を夜な夜なやったりとか、講座のつながりから仕事の相談をし合ったり。社内だと解析業務をひとりでやっていたので不安がありましたが、みんなに相談できたのはすごく安心できました。

ウェブ解析士マスター講座を受けて得られるものが「人脈」って伝えにくいですよね。こうやって結束できたのは僕らが声を掛け合わなければできなかったことで、結果論かもしれないから、協会も明言しにくんじゃないかなと。
ウェブ解析士の資格のままでも、たくさんのつながりを持っている人も少なくないけど、僕の場合は自分がウェブ解析士マスターの資格を取得することで、実績のあるマスターとも心置きなく話ができるようになったのはすごく良かったです。

確かに、ウェブ解析士協会関係でいろんな人と知り合えた今なら、人脈が欲しい人にはウェブ解析士マスター講座を受けてみたらって言うかもしれません。
あとは、協会のお墨付きで認定講座を開ける権利が手に入るのがけっこう強いかなと。ただ、講座を開きたいからマスターを目指す人って、そんなに多くないと思うんですよ。もちろん、副業の禁止などで、講座が開きたくても開けない人もいますし。僕は当初、マスターになることが目的で講座を開くことまでは考えていませんでした。ただ、今は神谷さんや稲葉さんのように講座をばんばんやっていきたいですね。

え、そうなの?それは、マスターの講座を受講して気持ちが変わったということ?

受講して気持ちが変わったというよりも、なんだろ……。
(大阪のウェブ解析士マスターの)神谷さんも稲葉さんもすごく知識もスキルも高いけど、それは講座だけで得られるものではないですよね。僕はマスターになればそのような人になれると思っていたんですが、受講した後、それは間違いだと気づきました。講座で学んだことを活かして、実際に講座を開き、受講生に説明できるようになった時、そして受講生から満足してもらえる講座を開催できるようになった時がその時だと。

講座を学ぶと教えるは全然違いますよね。たとえば上級ウェブ解析士講座で得られる中身や題材は同じでも、「習う」のと「教える」のとでは理解のレベルが全然違うなって実感しています。受講生の期待に応えるためには学び続けなきゃならないけど、学ぼうと思えばいくらでも学べる環境が整っているのは大きいですよね。

といっても、講師がこの人だから受けたいっていうのは講師のことを知ってからであって、最初からこの講師に受けたいってのはないでしょうね。講師によって教え方に違いはあるのは一般論としてわかっていても、受講生としては、誰もが同じ内容を教えてくれるだろうって思うのが普通でしょうし。

だからこそ、地域差は利点かもしれないと思っています。僕は兵庫県に住んでいますが、兵庫県では講座が開催されていないんです。講座を受けるとしたら大阪に行かなきゃならない。そんな状況なので、兵庫県での講座開催はめちゃくちゃ需要あると思うんですよ。実際にもし兵庫で講座があったら、僕は兵庫に行ってたと思うし。

そういうニーズがあるとき、講座(自体の収益)で儲けることができるって考える人がいるのもわかります。上級講座が1人8万円で、10人来たら80万円が1ヶ月で入ってくるって考えると魅力的に見えるのは事実。でも、実際には10人集まるのってかなり難しいですし、事前課題と中間課題と修了課題をつきっきりでフォローしても、全額が入ってくるわけではないので、8万って安いかも……って今なら思います。

若干ですが、それを考えて受講する人もいるみたいですよ。ウェブ解析士マスター講座の情報って本当に少ないですよね。上級で何を学べるかに関しては今年からテキストにも入ったからわかりやすくなったけど、マスターは講座を開ける、くらいの情報しかないし……だから気持ちはわからなくもないんです。

またプレジデントオンラインの「稼げる資格」でウェブ解析士が紹介されたように、資格でお金に直結した面がアピールされてしまっている所もありますよね。実際に講座を開いて儲かっている人もいるだろうし、最上級の資格をとることで自分に箔がつくのはあるかもしれないけど、直接稼ぐのと、人として価値があがって稼ぐのとでは意味が全然違う。

そうそう、お金儲けを目的に目指すのはやめておいた方がいいと思います。知名度はまだまだですし、「ウェブ解析士マスター」って資格が箔やブランディングになるかというと、意外とそうでもないですよね……。

社内の上級ウェブ解析士を取得した女の子に「マスターを目指した方が良いですか?」って聞かれたけど、「受けんでいい」って即答しました。ウェブ解析士マスターは社内に一人でもいればとりあえず問題ないし、誰かに勧められて取ったところで何も変わらないって気持ちも、正直あります。

受講を勧めるとしたら、転職を考えている人かなぁ。経歴書の保有資格に「ウェブ解析士マスター」って書いてあったら、少なくとも人事はその情報を調べるので、ウェブ解析士の資格の最高峰だってわかれば優位にはなりそう。

あとは、「自信をつけたい」っていう理由でマスターを取るのは良いかもしれない。

そうそう、資格をとることは自信につながりますよね。絶対ではないけど、資格のない人には、上級ウェブ解析士まで取得することで自信がつく場合もあると思います。上級を取った会社の子は自信をつけるためだったって言っていましたし。

僕はマスター受ける時に、合格できる自信はあったんですよ。仕事で分析レポートもやっていたし、登壇経験がないわけではないし。ただ、実際にレポートを何人かのマスターに見てもらったら、ずっと広くて高い視点でダメ出しをもらいまくって、やっぱりこの人たちはすごいなって思いました。「自分なんてまだまだだ……」って気づいて、もっと頑張らないとって思わせてくれる意味では良かったと思います。

僕ね、兵庫一のマーケターになりたいって野心があるんですよ。今はもちろんまだまだだと思うけど、そういうこと考えているからウェブ解析士マスターを目指したのもあるんですよね。

僕も同じですよ。僕は日本一のマーケターになりたい。そういった野望がないとこの講座は乗り越えられないと思います。純粋なビジネスだったら他にもいろんな手段があるし、レポート作成は実際かなり効率悪いですしね。

僕も「その道のプロフェッショナルとして極めたい」っていう思いはすごく強いです。マスターにはすごい人たちがたくさんいて、彼らと同じ肩書きを名乗る以上、立場や態度も色々考え直しましたし。そうするとウェブ解析士マスターを目指す上では「野心」が必要なんでしょうね。

オープンセミナー開催を振り返って

ウェブ解析士マスターDay5の課題はオープンセミナーの開催

Day5の課題はウェブ解析士のオープンセミナー開催だったわけですが。

今回は安田くんの会社が契約しているセミナー会場でさせていただいたのもあって、運用面では本当に助かりました。ただやっぱり、本業をやりつつ、マスター講座のレポート作成とオリジナル講座の内容も並行して考えていたから、かなりしんどかった……。もっと講座の内容を練りたかったし、本当ならもうちょっと後に講座を開きたかったです。

Day1の時から「講座を開くための講座」が始まって、毎月の講座で進捗の確認があったので、任意開催ではありましたが、開催しない選択肢はなかったですね。もちろん、ウェブ解析士マスターになったら講座を開いていくのもわかっていたので、講座を開きたくはないとは思わなかったです。ただ講座に登壇すれば良いというものではなく、開催日程や場所決め、タイムテーブルや役割分担といった運用面や集客を考えると、時間も考えも全然足りなかったですね。

とはいえ、(CSS Nite を主催されている)鷹野さんに講座をSNSで紹介してもらったり、大阪のウェブ解析士マスターの会社の方々に来てもらったりして80%埋まったので、成功できたと思ってます。また(同期の)中田くんが受付を手伝ってくれたり、(同じく同期の)桃谷さんが講座に駆けつけてくれたりしたのは嬉しかったなあ。たくさんの方に助けてもらって、本当にありがたかったですね。

今回のテーマは、どんなテーマならみんなが聞きたい内容かを練った上で開こうと決めていたし、「3人でひとつのテーマ」なので、満足度の高いセミナーができたことは嬉しかったですね。ただ、時間はなかったのと、内容も詰め込みすぎていて、振り返ると話すスピードが早くて、課題も多いです。

本来ならば事前にリハーサルをやるべきだったけど、お互いに時間がない中でのぶっつけだったから、本番はかなり不安だったんですよ。あの人はこう言ったけど、この人は別のこと言ってない?とかあり得る話なので。3人で1つのテーマにしたのは軸があってお客さんには良いけど、内心、かなり心配でした。

そこは僕もすごく心配でした。特に自分は東京なので、早めにプレゼン資料を用意して共有することで、内容にずれがないかをかなり確認してたんですよ。僕は最後だったので、二人の話の流れや方向性で一貫性をもつために最後まで調整はしてました。講座を開く側の僕たちは何度も経験できるかもしれないけど、来てくれたお客さんにとっては一期一会の関係だから、妥協はしたくなかったなあ。

ウェブ解析士マスター講座を終えて

ウェブ解析士マスター講座自体には人脈や仲間もできたので満足してますが、強いて言うなら、もっとオフラインで集まりたかったですね。本業とマスター講座の両立には時間が足りなすぎたんですが、それでも、土曜や日曜で近くにいる人達同士で集まることはできたわけで。そこでレポートの相談もしたかったなぁ。

オンラインだと、どうしても距離感を感じる部分はありましたね。どこにいてもやり取りができる事がオンラインの良さだけど、それなりの関係性になっていないと発言をためらうし、相手の熱量が伝わらず、ただ静観して参加しているだけの状況になりかねないので。今回は参加人数が多かったこともありますが。初日でもっとお互いを知る事、仲間意識を培うための時間がもう少しあれば良かったかもしれないです。今はみんな仲良くなっているので、オンラインで気軽にやり取りできる事に満足しています。

44期の受講生は16人いて、自己紹介も3グループに別れて行ったので、全員のことを知らないまま始まりましたよね。その後、有志でロールプレイング(講座の課題)の練習をしていたのですが、僕自身あまり参加できなかったのもあるけど、半年一緒の同期なのに、同期と思われてないかも?と感じた時もありました。接点の薄かった人は、いまだにどんな人なのかつかめていないんですよね……。

僕はレポートをひとりで作るものだと思っていたから、実は最初、コミュニケーションをそれほど重要視していなかったんです。思った以上にレポートが難しすぎて頭を抱えたときでも、ウェブ解析士マスターの方々に見ていただいていたし。孤独ではなかったんですが、同期にはあまり相談していなかったんですよね。とはいえマスターに頼り続けるわけにもいかなかったので、思い切って同期に「ここ悩んでいるんだけど……」って相談したら、みんな真剣に知恵を出し合って考えてくれて、すごくうれしかった。こうやってオンラインでも仲良くなれたからこそ、実際に会ってもっと知りたい思いが強くなったんですよね。

やっぱり、これからオフラインでも会っていきましょうよ。こうやって時々話したり、バーベキューとかもやりましょうよ!もっと言うなら、また講座を開きましょうよ。今度は僕ら以外の別の人が喋ってもいいし、持ち回り制にしても良いし。ブランディングとしても、今回で終わらせてしまうのはもったいないですし。講座だけでなく勉強会を開いても良いでしょうし、毎月やりましょう!

いいですね!

やろうやろう!

ウェブ解析士マスター認定講座の詳細

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