テキストメールとHTMLメール!?メールマガジン配信における2種類のメールの特長と使い分けとは

こんにちは。ブランディング・マーケティングに関するコンサルティング事業を展開している、株式会社ピージェーエージェント代表取締役の加藤です。

あなたの会社は、お客様にメールマガジン(メルマガ)を配信していますか?メルマガの配信形式は、「テキストメール」と「HTMLメール」という2種類があるのをご存知でしょうか?
今回はこの2種類のメールの特長と使い分けについて解説いたします。

目次

テキストメールとは

テキストメールとは、文字(テキスト)だけで書かれているメールのことです。一般的に「メール」といわれて多くの人が最初に思い浮かぶのは、おそらくこの「テキストメール」ではないかと思います。

テキストメールの特長:

  • コーディングなどの専門知識が無くても、誰でも簡単に作成できる(文字を打つだけで作成できる)
  • データ容量が軽いので、メールボックスの容量を圧迫せず、メール受信者が内容を早く開ける
  • メール受信者がどんなメーラーを使っていても、特に気にする必要が無く、全員に同じように表示される
  • 効果測定用のURLパラメーターなどの裏の設定が、受信者にそのまま表示されてしまう
  • メールの開封率を測定できない

テキストメールでのメルマガ作成時のポイント

テキストメールでメルマガを作成する際には、文字(テキスト)だけで内容を表現する必要があるため、どうしても見た目が単調で読みづらくなりがちです。

「————————」
「・━・━・━・━・━」
「■□■□■□■□■□」
「★☆★☆★☆★☆★☆」

など、改行や罫線、記号などを使って、できるだけ読みやすい装飾の工夫などをすることが大切になります。
ただ単純ダラダラと文字を記載するのではなく、「内容が把握しやすい」「見やすい」「読みやすい」と感じてもらうためにはどのように表現にすれば良いか、読者の立場に立って考えることがポイントです。

HTMLメールとは

HTMLメールとは、「HTML(Hyper Text Markup Language:ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」というプログラミング言語を使って書かれているメールのことです。
たとえば、アパレルブランドのメルマガなどで、商品の写真や画像が本文に入っていたり、文字の大きさや色が変わっているメールを見たことがありませんか?それが「HTMLメール」です。

HTMLメールの特長:

  • 写真や画像を本文に入れたり、文字の大きさや色を変えることで、見た目が綺麗なメールを作成できる(表現力が豊かなメールを作成できる)
  • メール受信者の環境によっては、レイアウトが崩れたり、セキュリティではじかれる可能性がある
  • 効果測定用のURLパラメーターなどの裏の設定を受信者に見えないように隠して、見た目をすっきりさせられる
  • メールの開封率を測定できる

HTMLメールでのメルマガ作成時のポイント

HTMLメールを作成するには、HTMLのコーディングといった専門的なスキルが必要です。しかし、一般的にそのような専門スキルを持っている人は少ないと思います。そんな方でもHTMLメールを作成できるように、昨今はさまざまな「メール配信ツール」があります。それらのツールを使えば、コーディングができなくても、ブログを書くような感覚で、簡単にHTMLメールの作成ができます。わざわざ今からHTMLのコーディングを学ぶというのも非効率だと思いますので、ぜひツールを活用しましょう。「メール配信ツール」にはさまざまな種類がありますが、まずはあまり高価なツールではなく、無料で利用できるようなツール(Benchmark Email など)を使って、スモールスタートで試してみるのがオススメです。

HTMLメールは普及しているのか?

アパレルブランドなどBtoC企業のメルマガにおいては、HTMLメールがかなり主流になってきています。
見た目が綺麗で視覚的に商品やサービスを訴求できたり、開封率測定や効果測定用のURLパラメーターの見栄えなど、マーケティング性能が優れているという点で、BtoC企業においては好まれています。ガラケーが主流だったころは、容量の重さやレイアウト崩れなどの理由から敬遠されていたHTMLメールですが、昨今のスマートフォンの普及により、かなり一般的になりました。

BtoB企業においてはどうでしょうか?
「ビジネスメール実態調査2018(一般社団法人日本ビジネスメール協会)」によると、仕事でメールの送受信に使用している形式は、テキストメールが65.86%、HTMLメールが21.87%という調査結果が出ています。年々、HTMLメールの割合が上がっているので、今後は割合が逆転するかもしれませんが、現時点では、ビジネスにおいては、まだテキストメールが過半数の状況だといえます。

マルチパートメールの設定を忘れずに

HTMLメールを送る際に忘れてはいけないポイントがあります。それは、マルチパートメールの設定です。
「マルチパートメール」とは、「メール受信者がHTMLを受信できる環境であればHTMLメールを表示させ、テキストメールしか受信できない環境であればテキストメールを表示させる」設定のことです。たとえば、会社のセキュリティポリシーなどで、「HTMLメールは受信しない」というメーラー設定にしている企業様もいらっしゃるかと思います。マルチパートメール設定をしておけば、そのような企業にも確実にメールを届けられるようになります。前述のBenchmark Emailなどのメール配信ツールには、この「マルチパートメール」の設定機能がついていることが一般的ですので、忘れずに設定をしましょう。

HTMLメールでのメルマガ配信を検討してみよう!

テキストメールとHTMLメール、それぞれ長所短所があるため、「必ずどちらかを使用しましょう」という訳ではありません。しかし、見た目が綺麗で視覚的に商品やサービスを訴求できたり、開封率測定や効果測定用のURLパラメーターの見栄えなど、マーケティング性能が優れているという点では、マーケティング目的のメルマガにおいては、HTMLメールでのメルマガ配信は有用であるといえます。
もし、まだテキストメールでしかメルマガを配信したことが無い企業様は、まずはスモールスタートで、試しにHTMLメールでのメルマガ配信にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
更なる効果や、新しい気づきがあるかもしれません。

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

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この記事を書いた人

株式会社ピージェーエージェント代表取締役。中央大学理工学部卒業後、NTTコミュニケーションズ株式会社に入社。IT・WEBを活用したデジタルマーケティングに関する法人企業向けコンサルティング業務に従事。顧客の購買プロセスに基づいたマーケティングシナリオ設計、メールマーケティングを基軸としたCRMコンサルティング等、法人企業の売上向上に寄与するコンサルタントとして活躍。その後、2016年、株式会社ピージェーエージェントを設立、代表取締役に就任。ブランド戦略の立案を強みとして、ブランディング・マーケティングに関するコンサルティング事業を展開している。

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