【ウェブ解析士アワード副賞】シンガポールでのビジネスツアーレポート

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ウェブ解析士の志鎌真奈美です。こんにちは!
先日、「Google Asia Pacific HQ (シンガポール)で開催されたセミナーに登壇しました」というタイトルで寄稿しましたが、今回はその続き「シンガポール・ビジネスツアー」のレポートです。

全5日の行程のうち、1日目、5日目は移動のみ、2日目は観光、3日目がGoogleオフィスでのセミナー、そして4日目、滞在の最終日に設定された「ビジネス・ツアー」。現地でお仕事をされている日本の方からお話を聞いたり、日系の企業を周ったり。とても充実した1日でした。

参考までに、江尻さんが企画したツアー日程です。

  • 1日目(11/9)各自フライト、夜屋台村
  • 2日目(11/10)午前・午後観光(セントーサ島)、夜マリナベイサンズのラウンジ
  • 3日目(11/11)午前自由時間(※1)、Googleオフィスでセミナー、夜 現地の方々とともに交流会
  • 4日目(11/12)午前クロスコープでセミナー聴講、午後現地の日系企業訪問、夜IT飲み会
  • 5日目(11/13)各自フライト

笑っちゃうほどビッシリです。今回のレポートは、上記日程の4日目になります。

※1:もともと別の予定が入っていたのですが、自由時間が欲しいという参加者の総意でフリータイムになりました。

ところで、シンガポールってどんな国?

ところで皆さん、シンガポールってどんな国かご存じですか?海外に限らず、拠点以外でビジネスを展開する場合、現地の概況を知っておくってとても大事ですよね。せっかくの機会なので、まずはシンガポールの基本情報を紹介いたします。

面積 719.2 km2
人口(うち日本人) 561万人(約3.5万人)
時差 1時間
通貨 シンガポール・ドル
首都 シンガポール
公用語 英語、マレー語、中国語、タミル語
独立 1965年 マレーシアより独立
気候 常夏(25〜31度ぐらい)、高湿度

人口は兵庫県や北海道と同じくらい。常に夏なので気温は高いのですが、建物の中が非常に冷えているため、薄手のジャケットやカーディガンの携帯した方がよいでしょう。

家賃や車、人件費などのコストは日本より高め。なので「リビング・コスト」は結構かかります。しかし、シンガポールに住んでいる日本人の皆さんは口々に「住みやすい」とお話されていたのが印象的でした。治安も、すごく良いとのこと。(夜遅く、女性一人で歩いていても危険を感じないそうです)

まだ一度も海外に行ったことがない人が、初めて行く海外としてシンガポールはおすすめです。会話は、ほとんどが英語でOKです。街中のローカルフード(日本でいうとファストフード店のような所)以外は、ほとんどの場所でクレジットカードが使えます。

朝はウェブ解析士の事務局があるコワーキングスペースの見学

この日の朝は、ホテルで食事はとらず、向いのビルにあるローカルフード店で朝食を取りました。シンガポールで、それなりのところで外食すると1,500シンガポールドル程度はかかりますが、現地の「ローカルフード(日本でいうファストフード)店」は、4~5シンドルぐらいで食べることができます。麺類が多く、スパイシーで美味しい。

お店があるビル内に、ウェブ解析士で借りているコワーキングのオフィスがあるというので、見学してきました。オシャレでステキなオフィスです。うらやましい。

クロスコープへ移動し、現地で仕事をされている方々のお話を聴講

コワーキング見学後は、シンガポールのオフィス街へ移動。シンガポールのレンタルオフィス「クロスコープ」へ10人ほどでお邪魔しました。

税理士の藤永哲嗣さん

税理士の藤永さんからは、シンガポールで起業する場合の費用や手続き、注意点などをお話しいただきました。

シンガポールで法人を作る場合、現地に秘書や経理担当をおく等、いくつかルールがあります。年間の費用でいうと150~200万円ぐらいは経費がかかるようです。ビザの申請も含めて2~3ヶ月ぐらいの手続き期間が必要。法人税は日本より安いのですが、タックスヘイブンは節度を持って利用しましょう。

クロスコープの関泰二さん

シンガポールの国家公務員経験もある関さんからは、シンガポールの歴史や概況、経済状況のお話と、日本のサービスや商品を展開する際のプロモーションについてお聞きしました。

日本食は、現地でも結構人気とはいえ、やはり現地にあった展開の仕方があるということ。もし、「食」などのジャンルでシンガポールでの展開を検討しているのであれば、ぜひ関さんにご相談を。

Net One 社の溝口さん

Net One Systems Singapore Pte. Ltd.の溝口さんは、システムインテグレータの仕事を現地でされているとのことでした。東京の丸の内に本社があるネットワンさんは、システムやセキュリティ関係の事業を展開されています。

トランスコスモス/Social Gear 社の草埜健太さん

トランスコスモス社の現地法人に従事する草埜健太さんからは、現地でのSNS活用についてお話がありました。シンガポールに限らず、東南アジアでは Facebook が一番普及しているSNSなんですよね。次が Instagram 。それらを使ったソーシャル広告などを扱っているとのことでした。

そういえば、街中を走るバスのラッピング広告にも、Facebook や Instagram のURLが掲載されているのを何度も見かけました。ウェブサイトではなくSNSのURLを掲載するケースが多いようです。

午後は怒涛の日系企業訪問

クロスコープでの研修を終え、近くの屋台村でランチを。シンガポールをいえば「チキンライス」。ここまで、まだ一度も食べていなかったので、チキンライスをオーダーしました。午後に向けて今一度気合いを入れ直します。

ランチ後はタクシーに分乗し、再び別のビルへ移動。

COMM 社の渡辺雄飛さん

現地の日本人向けフリーペーパーを発行してる COMM さんへお邪魔しました。COMM さんは、もともと40年前に現会長が日本から現地にわたり、シンガポールで事業をスタート。今では海外の27都市で引っ越し屋を展開しています。ネットがまだなかった時代、日本人に情報提供をする、あるいはコミュニティ情報をシェアするため、フリーペーパー事業を立ち上げたそう。発行部数は4万部ほど。

COMM 社の会長、森 幹雄さん

一通り、渡辺さんからフリーペーパー事業の話を聞いたあとは、会長からシンガポールへ渡った経緯やフリーペーパー事業をはじめた背景などをお聞きしました。正直、当時は「未開の地」だったシンガポールでは、インフラもまだまだという状態。だからこそ、「ビジネスチャンスがあった」と仰っていたのが印象的でした。

フリーペーパーを始めたのも、実は駐在員の奥さんが知らない土地に来て、寂しさや閉塞感で自殺してしまうケースがあり、何とかしようという思いからスタートしたとのこと。現地の人たちの困りごとを解決できるソリューションをパイオニアとして提供することこそが、ビジネスの成功につながるというお話でした。

含蓄のあり過ぎる話に引き込まれてしまった我々ですが、名刺交換した後に、すぐさま Facebook で会長から友達申請があったのには、みんなで驚き。「仕事ができる人は、なんでも早い」をシンガポールでも体感しました。

COMM 社をあとにし、今度は大きなタクシーに全員で乗り込みます。次は、JETRO が入ったビルへ。事前の予定では、国際弁護士の森和孝の事務所へもお邪魔するはずだったのですが、時間がなくなり、移動中のタクシーの中でお話をお聞きすることになりました。

国際弁護士の森和孝さん

国際弁護士として活躍している森和孝さん。ウェブ解析士協会の顧問弁護士でもあります。現地で起業となると、思いがけないトラブルに巻き込まれないとも限りません。森さんは M&A やビジネス法務が得意分野なので、何か困りごとがあったらぜひ相談してみてください。

参考:森 和孝 | One Asia Lawyers

JETRO の永田俊司さん

JETRO(日本貿易振興機構)の永田さんからは、シンガポールにビジネス進出するときの注意事項などをお聞きしました。たとえば、シンガポールでは個人情報保護法が非常に厳しく、企業内に専門家が必要だったりするそう。給料はピンキリで、全体的には日本より高いが、下は低いということもお話されていました。

個人事業体という起業の仕方もあって、年間4,000円程度で作れるらしいのですが、その前にビザの面などクリアしなければならないことがいくつかあるようです。

ケセラセラ社の山本宏次朗さん

企業訪問のラストは、ケセラセラ社を訪ねました。大阪に本社があるケセラセラ社は、デザインやシステム構築を行う会社です。現地に事業展開している日本法人からの仕事が多いということでした。デザイン会社ということもあり、スライドがオシャレで心をつかまれたのですが、更にオフィスから一望できる夜景がとってもステキで、いつの間にか参加者みんなで夜景の撮影会になっていました。

この後、現地のIT交流会に参加し最後の夜を。ビルの最上階で、現地で暮らす日本人の皆様のアグレッシブさに圧倒されました。

レポートは以上です。

日程もスケジュールもビッシリでどうなることかと思いましたが、おかげで実りある日々でした。会長の江尻さん、アテンドしてくれたFooさん、同行した皆様、現地でお会いした皆様、本当にありがとうございました!すっかりお世話になりっぱなしで、すみません。いつか、きちんと恩返しができたらと思っております。

ウェブ解析士の資格を通して、このような経験ができたことは本当にうれしく思います。資格を取ったけれど取りっぱなしという方は、このような協会の活動に積極的に参加してみてはいかがでしょうか。きっとご自身の世界を広げてくれるものになると思います。

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