長岡で初のオープンセミナーを開催しました!-後編

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はい、ごめんください。
雪国新潟のウェブ解析士マスターこと、小杉 聖です。

2013年5月20日(月)に新潟県の長岡で開催したオープンセミナーのまとめです。
前編のコラムに続く後半となります。

 

3. SEOではロングテール対策で売り上げのばす?

SEO は要するに「検索されやすくすること」、ロングテールは「検索キーワードとアクセス数の関係をグラフにすると、右側が長く尻尾のようになる」というものです。

中小企業サイトの場合はキーワード対策が鉄則
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カードローンを扱うホームページの場合、
「カードローン」というキーワードは検索ヒット数も多いので競合が多く、「カードローン 審査」「カードローン 限度額 100万円」「カードローンの審査期間が最短3日以内」・・・などとキーワードが多く複雑になってくると、競合も少なくなってきますが検索ヒット数も少なくなります。

競合の少ないところを狙って行きましょう!とロングテールの部分を勧められる場合があるようですが、実際には検索ヒット数自体が少ないので、効率が悪いです。
また、目標達成率(=コンバージョン率。例えば申込のあった割合)は必ずしもロングテールのほうが高いというわけではなく、キーワードによって変わってきます。

そのため、中小企業のサイトではそこそこ検索ヒット数があって、そこそこコンバージョンがあるキーワードを狙うべきでしょう。これはアクセス解析ツールで現状を調べることができます。
そのキーワードに対してホームページの厚みを増していくと、必然的に他の単語が含まれてくるので、自然にロングテールとなります。

キーワードに対する厚みの増し方は?
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1つのキーワードに対してのみコンテンツを作っていくと、逆にやりすぎと判断される可能性があります。
そこでお勧めなのが「共起語」、つまりキーワードを類推することができる言葉です。

例えば、「時計」というキーワードがあったとしたら、「洗練されたデザイン」「国産」「木製」「電波」などは共起語ではありません。他のキーワードにも使えますよね。「クオーツ」「スウォッチ」「ねじ巻き式」「2針式」などが共起語になります。これらの言葉を見て「ああ、時計のことね」とわかるものばかりです。

このような共起語を意識してホームページのボリュームを増やして行くと良いでしょう。

【Point3】
・目的達成(=コンバージョン)率は必ずしもニッチなキーワードとは限りません。
・ロングテールの部分ではなく、中間のキーワードを狙いましょう。
・キーワードと共起語を意識してホームページに厚みを持たせましょう。

 

 4. リスティング広告で効率的な集客ができる?

「リスティング広告」というのは、Google や Yahoo で検索した時に、結果の上部や右側に出てくる広告のことです。SEOよりも短期対応が可能で、クリックされて初めて課金される形態の広告なので、費用対効果が高いという特長があります。

キーワード(もしくは複数のキーワード=キーフレーズ)を「買って」、そのキーワードを検索したユーザーに広告文を表示しています。キーワードの金額は検索ボリュームによってまちまちで、1クリック5,000円以上もするものから、100円未満のものまで、様々です。

リスティング広告を考える時は顧客獲得単価も考慮して、広告を出稿することが大切ですね。

リスティング広告の方程式
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リスティング広告を成功させるには、4つの要素があります。

(1)キーワード × (2)広告文 × (3)ランディングページ × (4)コンテンツ

(1) キーワード選びにはある程度の検索ボリュームが必要です。
見込み客が少ないニッチなキーワードを選ぶより、ロングテールの前半〜中間あたりのキーワードを選ぶと良いでしょう。

また、”購入、予約、申込、注文、修理、格安” などの行動キーワードを入れることで、「今すぐ客」に対してアプローチすることができます。ワードの選定は業種や目的によって慎重に選びましょう。

(2) そこそこの検索ボリュームのキーワードで表示されても、魅力的な広告文でなければクリックされません。
広告文はキャッチコピー(キャッチフレーズ)と考え、ユーザーに訴求できるものを考えましょう。

(3) ランディングページ(LP)というのは、広告をクリックして(=外部から来て)表示されるページのことです。よくやってしまいがちなのが、LPをホームページのトップページにしてしまうこと。

そもそもトップページへのアクセスをリスティングで何とかしたいというのは、サービスが一本ならともかく、サービスや商品の特長ごとに出稿するのが鉄則ですのでやめたほうが良いでしょう。
せっかく広告をクリックしてページに訪れても「このページは求めていたものとは違う」となれば、ユーザーは帰ってしまいます。LPをちゃんと作りこむか、サービスの詳細ページへ誘導するようにしましょう。

(4) コンテンツは、LPの内容はもちろん、そこから興味を持ったユーザーがホームページを回遊した時に満足できるものがあるかという部分になります。
LPの1ページ完結で申し込み(コンバージョン)につなげる場合もありえますが、中小企業の場合はやはりホームページありきで考え、ユーザーの満足度を高める必要があります。
もしその時に直接申込に至らなくても、再訪問から申し込みにつながる可能性も十分ありえます。

【Point4】
・4つの要素をきっちり押さえましょう。
・直接申し込みに繋がらなくても、再訪問してもらえるようなホームページを用意しておきましょう。
・ユーザーの期待を裏切ることなく、満足度を高めるような動線を仮定して、内容を作りましょう。

 

5. ソーシャルメディア活用が収益UPのカギ?

ソーシャルメディアははっきり言って、直接お金にはなりません。
じゃあ何のためにやっているのかと言えば、ファンになってもらうため、つまりお客様の満足度アップが一番の目的となります。

ソーシャルメディアマーケティングは新規顧客獲得を目的にしてはいけない
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何も知らない一見さんが企業の Facebook ページに「いいね!」することはまずありません。
内容を読んだり、サービスに興味を持ったり、そのブランドが好きだったりなどの前提があるわけです。

実際にあった失敗例です。

とある企業が、Twitter を「流入アップを目的に」初めました。とにかく毎日、どうでもいいことを呟いていました。でも反応がないので、1ヶ月も経たずに辞めてしまいました。

失敗例をもうひとつ。

とある企業が、Facebook ページを「新規見込み客獲得を目的に」毎日更新していました。特許を取得しているすごい技術などの製品の良さを宣伝したり、毎週キャンペーンを行なっていました。ですが、キャンペーン時に特定のリピーターは購入しますが、新規顧客はあまり増えませんでした。

どちらも「すでに興味を持っている」という前提が抜けていることと、戦略なく使ってしまったことが一番の問題でした。満足度をアップするということは、見込み客を新規顧客に、新規顧客を常連客に「育てる」ことです。戦略なしに使ってしまうとこうなります。決して同じ轍を踏まないように!

ソーシャルメディアは「対個人」のメディア
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企業に所属しているとしても、ソーシャルメディアを利用している人は個人です(企業の活動としてシェアするというような戦術はあります)。
つまり「個人の感情」に左右されますので「熱しやすく冷めやすい」という特徴があります。そして会話がしやすい。これはイベントやキャンペーンに対して、定量的・定性的なデータを取れるチャンスでもあります。

・SNSを見据えて行なうイベントやキャンペーンは、何を目的にするのか?(傾聴?対話?等)
・行なうとユーザーはどのような反応をするのか?(仮説を定義)
・事前事後の変化やコメントは仮説に当てはめてみてどうだったか?(分析)

このような戦略を持って実戦してみましょう。

【Point5】
・ソーシャルメディアマーケティングは、新規顧客開拓ではなく既存顧客の育成。
・やるなら目的を決めて仮設を立てた上で始めてみましょう。
・戦略が欠けたままソーシャルメディアを使っても、疲弊するだけです。

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以上はあくまで一般的な話です。場合によっては型にはまらないもの、型にはめないほうがいいものもあります。ツールやノウハウに縛られずに、「目的と顧客視点」をもって自身のビジネスやサイトをもう一度見直してみてくださいね。

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