コンテンツマーケティングに取り組む際の、社内コンテンツ制作体制を築く際のポイント

Pocket

こんにちは。ブランディング・マーケティングに関するコンサルティング事業を展開している、株式会社ピージェーエージェント代表取締役の加藤です。

今回は、とある投資関連サービスの営業会社にて「コンテンツマーケティング」に取り組んだ際の、社内コンテンツ制作体制を築く際のポイントに関する事例をご紹介します。SEOや顧客育成の観点からも非常に有用だと言われているコンテンツマーケティングについて、今から取り組もうとされている企業様に参考にしていただけるお話です。

コンテンツマーケティングとは

投資関連サービスの営業会社を営んでいるA社。自社ウェブサイトは作ってはいたものの、ほとんど情報を更新していない状態で、あまり閲覧数もなく、ウェブサイトからのお問い合わせ数も少ない状況でした。そのような中で、「もっとお客様に見てもらえて、お問い合わせ獲得につながるウェブサイトにしたい」ということで、弊社にご相談を頂きました。

そこで、弊社がご提案したのは、お客様の悩みや課題を解決するコンテンツを定期的にウェブサイトにアップすることでした。このような手法は、「コンテンツマーケティング」と呼ばれています。具体的には、A社ではお役立ち情報を記載したコラム形式の記事を、月に1本〜2本ペースでアップしていくことにしました。

Content is King

そもそも、人はなぜ検索エンジンで検索をして、ウェブサイトを閲覧するのでしょうか?それは、何か特定の悩みや疑問を解決したいという思いがあり、それを解決するための答えや情報を求めてウェブサイトを閲覧するのです。

Googleなどの検索エンジンの使命は、「ユーザーが知りたいとこに、最適な答え(ウェブサイト)を返すこと」です。つまり、「ユーザーが知りたいこと」=「悩みや課題を解決する内容の濃い情報」が載っていれば、そのウェブサイトは上位表示され、SEO(検索エンジン最適化)の観点からも優位であるといえます。

昨今のSEOにおいては、「Content is King(コンテンツ イズ キング)」という言葉があります。キーワード選定やサイト構造など、様々なSEO対策のテクニックが語られてきましたが、最も重要なのは小手先のテクニックではなく、コンテンツ(中身)そのものだという考え方です。お客様の悩みや疑問を解決する価値のあるコンテンツをコツコツと着実に作っていくことが、結果的に検索上位表示にもつながるのです。

コンテンツマーケティングで期待できる効果

今までA社では、DMを送る、プロモーションメールを送るなど、お客様に対して会社側からアプローチをして、商品・サービスを強く売り込むという施策を多く行なってきました。これに対して、コンテンツマーケティングは、若干アプローチが異なります。お客様に自発的にコンテンツを見つけてもらい、ウェブサイトに訪れてもらうという方法です。

コンテンツマーケティングを行うことで、検索エンジン経由での集客が期待できます。しっかりとしたボリューム(文字数)で、中身のあるお役立ちコラム記事を定期的にコツコツとアップすることで、検索結果の上位表示の可能性が高まります。

また、「すぐ買う客」ではないお客様に対して、顧客育成をして徐々に購買意欲を高めてもらうという効果もあります。複数のコラム記事を読んでもらうことで、お客様側に知識量や理解度が増し、徐々にA社への信頼度も上がり、最終的にお問い合わせにつながります。すぐにサービスを購入しないお客様でも、何度もウェブサイトへの訪問を重ねていくうちに、次第に興味関心が高まっていきます。

社内コンテンツ制作体制を築く際のポイント

A社では、自社サービスと関連する投資分野に関するお役立ち情報をコラム記事として作っていきました。直接的にサービスには関係がない、税金や経済情勢などの内容についても、「これはお客様が知りたいであろう情報だ」と考えられるものに関しては、記事を用意して、情報を発信していきました。

必要なことは、「サービスを売るためのコンテンツ」ではなく、「お客様に役立つコンテンツ」であるということです。これを強く意識しながら社内メンバーで記事の執筆に取り組んでいきました。

実際にコラム記事を書いてみると、なかなか作業が進まず、上手い文章が書けずにメンバーのモチベーションが低下してしまうといったことが起こりました。普段から文章を書くことに慣れているライターではなく、文章を書くことに慣れていないメンバーがほとんどですから、それは、当然のことだと言えます。

ここでは、実際にA社においてコラム記事を一定のペースで制作し続けるために工夫をしてきたことについて、いくつか参考までにご紹介を致します。

目の前のお客様に話しかけるように口語で書く

最初から「文章を書こう」とすると、どうしても堅苦しい表現になったり、筆が進まないということがあります。そこで、まずは目の前に架空のお客様を具体的にイメージして、そのお客様に話しかけるように、口語でどんどん文章を書き進めてみましょう。

誤字脱字や表現方法などは一旦気にせずに、実際に声に出して話しているのと同じ感覚で、ひたすら文章を書き進めてみてください。「どうしても筆が進まない」という場合の、最初の一歩として、文章を書くハードルをかなり下げることができます。

「こんな知識を提供しても仕方ない」と思わない

コラム記事を書く際に、よく「こんなことは常識だから、知りたがるお客様なんていませんよ」と言う声を聞きます。しかし、そんなことはありません。あなたは、あなたの商品やサービスに関する業界のプロですから、「こんなことは当たり前だ」「こんなことを教えてもお客様は喜ばない」と思うかもしれません。

しかし、お客様はプロではないのです。分からないことがたくさんある初心者です。そんな初心者にもわかりやすく、簡単な言葉で書いてある内容が好まれるのです。難しい専門用語などを使わず、背伸びせず、あなたの言葉で、分かりやすく書くことが、結果としてお客様を喜ばせる記事になります。

編集を他の人に任せる

「書く作業(執筆担当者)」と「編集する作業(編集担当者)」を二人に分けて行うということも、効率的にコラム記事を量産する上で有用な方法でした。A社では、最初は一つの記事を全て一人で、文章の執筆から編集までを行なっていました。そうすると、「どのような表現方法が正しいのか?」「誤字脱字などはないか?」など、文章を執筆している最中にも、編集的観点が頭をよぎり、自由な発想で文章を書き進めることができず、筆が進みづらくなるということが起こりました。

そのため、A社では、執筆担当者はあまり編集を気にせずに、とにかく自由に楽しみながら、頭に浮かんだ内容を書き進めるようにしました。そして、後からその文章を別の編集担当者が編集をすることで、最終的に読みやすい文章に整えるという流れにするとこで、効率的に多くの記事を量産する体制を築くことができるようになりました。

まずはやってみることの大切さ

コラム記事の作成に慣れ、コンテンツマーケティングの有用性と面白さを実感したA社は、今では動画コンテンツによる情報発信に取り組むまでに発展をしています。

あなたも、上記の工夫なども参考にしながら、社内でのコンテンツ制作体制を整えて、ぜひコンテンツマーケティングに取り組んでみて下さい。「コンテンツ制作はハードルが高い」と考えずに、まずは気楽な気持ちで最初の一歩を踏み出してみて下さい。SEOや顧客育成の観点からも、必ず効果を実感できるはずです。

このウェブ解析士に相談する

Pocket

加藤 雄一郎さんの他の記事

加藤 雄一郎

株式会社ピージェーエージェント代表取締役。中央大学理工学部卒業後、NTTコミュニケーションズ株式会社に入社。IT・WEBを活用したデジタルマーケティングに関する法人企業向けコンサルティング業務に従事。顧客の購買プロセスに基づいたマーケティングシナリオ設計、メールマーケティングを基軸としたCRMコンサルティング等、法人企業の売上向上に寄与するコンサルタントとして活躍。その後、中小・ベンチャー企業に特化したコンサルティング会社である株式会社ピージェーエージェントを設立、代表取締役に就任。ブランド戦略の立案を強みとして、ブランディング・マーケティングに関するコンサルティング事業を展開している。