お勧め書籍「統計学を拓いた異才たち」

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41CZJVfVY0L._SL500_AA300_.jpeg「統計学を拓い田異才たち」私が買ったころは文庫本は無かったが今は文庫本になっているようだ。表紙がゆる〜くなっているが、中身はゆる〜い感じではない。読んだのは5年以上前で何度か読み返している本。大隅先生に勧められたような記憶がぼんやりとある。

統計学の本としてちょっと変った内容である。
この本の主役は統計に関する数式でも理論でも事例でもない。統計学を拓いた「異才たち」、つまり人にフォーカスされている。
統計で良く用いられる様々な手法を開発した偉人たちの話である。
いま出先で書いているため家にあるこの著書が手元になく、記憶を追いかけて書いているが、
偉人のトップバッターは(私が読んだ頃の本と同じであるならば)カール・ピアソンである。
上級ウェブ解析士のday1で統計の例としてアボリジニについての議論の話、出所はこの本である。
各偉人達のエピソードも満載である。フィッシャー並び称されるゴセットのあまりにも有名なエピソード、ギネスビールの品質管理の話などなどがある。
後半にはデミング博士も出てくる。そうか彼も統計か、と思ったのは私だけだろうか。
デミング博士。私のようなメーカー出身者で工場に少しでも関わった人なら知らない人はいない、品質管理の神様的な存在。
トヨタを筆頭とした日本の異常なまでの品質の高さは彼の理論がベースになっていると言っても過言ではない。
デミング賞なんて賞もある。
あと、個人的には統計に関わる学者って人間関係よくない人も多いんだな、ということ。ピアソンとフィッシャーそしてピアソンの息子などは色々な軋轢があったらしい。
統計の理論や数式から見えない、「人となり」や「先人の苦労」が分かる息抜き的な本としてお勧めですよ。

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