いきなりウェブマーケ部門に配属! 資格取得で焦燥を武器に

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はじめまして。上級ウェブ解析士の渡邊淳子(わたなべ じゅんこ)です。

2015年に長年勤めた会社を退職・独立し、株式会社BrightMediaデザイン研究所で、クライアント企業様へのウェブ改善提案はもちろん、ウェブ/紙に関わらず編集・ライティングの仕事をしています。

独立前は、情報通信企業で、雑誌・書籍・デジタルコンテンツの企画・編集を経て、ウェブマーケティング・運用部門で働いていました。現在は、編集経験とウェブ解析の知識を活かし、お客様の事業目標達成のための支援をさせていただき、実績をあげることができるまでになりました。しかしウェブ部門に異動した当初は、わからないことだらけで焦るばかりでした。

まったく畑違いへの異動! 大丈夫なのか自分!?

「来春から、渡邊さんが携わっている●●事業は同じグループ傘下の△△社で行うことになりました。渡邊さんには○○社でウェブマーケティングの仕事をしてほしいのだけど、どうでしょう?」

このように上司から異動の話をきいたのは、重いオーバーコートが手放せない冬でした。そして桜が咲く春には、企業サイトをはじめ、事業に関係するウェブのすべてを運用する部門で働くことになりました。IT技術・知識に関しては、編集者時代にPCの自作や、情報処理試験・Adobe系グラフィックソフトのシリーズ本を企画・編集したことがあり、ある程度知識や経験がありました。また、ウェブに関しても、担当雑誌をヘルプするウェブページを作ったり、コンテンツを作ったりしたことはありましたが、企業サイトを担当するのは初めてです。

「読者の目的に合った目次構成を考えること」「わかりやすいテキストを書き、レイアウトすること」「一目で伝わりやすい図解を考えること」などは、書籍や雑誌の編集で培ってきましたが、「ウェブ集客の知識」「ウェブ解析に基づく改善知識」はゼロに等しく、着任早々、壁にぶつかりました。しかも、異動先の会社の組織、サービス、事業内容などもゼロから知っていかなくてはなりません。組織表があったとしても、そこで働く人たちの立ち位置や人となりがまるでわからないことも苦労の種でした。

今になって思えば課題だらけの異動でしたが、異動する直前は不安ながらも新しい仕事をすることにわくわく感もありました。しかし、異動してからは辛い毎日。仕事の全体像、明確な目標が把握できない焦りで、わくわく感はすぐに吹き飛んでしまいました。

ウェブのもつポテンシャルへの期待に応えたい!

当時の私は焦りばかりが先立ち、「ウェブの現状分析やビジネスモデルの把握」は二の次になり、毎日の仕事をつつがなく行うことだけで精一杯。「ウェブで扱うべき全事業サービスの現状把握」さえままなりませんでした。各事業部門長にミーティングの約束をとり、どのようなサービスがあり、ウェブにはどのような要望があるのかを知る機会がもてたのは、異動後1か月を過ぎたころでした。

1回のミーティングだけでは詳細な事業把握はできませんでしたが、その面談で感じたのは、「事業を伸展させるツールとしてのウェブへの大きな期待」です。そこで、なんとか積極的に事業を促進させる仕事がしたいと考えた私は、「ウェブマーケティング部門はそもそも何をすべきか」を知ろうと思い至りました。もちろん、会社や部署の慣習や文化、前任者が行っていたことの把握も大切ですが、それで右往左往している間に新規事業が立ち遅れてしまいます。

ウェブ解析士の資格取得を目指したのも、その一環です。わからないことだらけだからこそ、「あるべき姿を知る」ことができる知識を得ることで、逆にまっさら気持ちで事業を見直すことができるだろう、それを強みにしようと思ったのです。

レポートを見ても、セッション数、訪問数、CV数とは何を意味するのかさえ知らなかった私には、どのような広告手法があり、その効果はどのように把握できるのかもわかりませんでした。用語の意味はもちろん、「そもそもウェブ解析は何のために行うのか」から学習。受験勉強で得た知識をいかしてKPIを明確にし、実際に自分でレポートを作りながら、改善計画を立て始めました。ようやく仕事へ積極的に取り組める自分になれたのです。

その後、家庭の事情で退社しましたが、退社後は、それまでの編集、コンテンツ制作、ウェブ解析の経験をいかして起業することができました。

ウェブマーケ(運用)部門に初めて配属された方へ

会社の事情でウェブマーケ(運用)部門に配属になり、苦労されている方もいらっしゃるかもしれまんが、ぜひ、以下の点を意識してみてください。私が異動時の失敗から気づいた、初心者が心がけるとよいポイントです。

〇まずは知識を体系的に学んでみる

ウェブに関する知識については、書籍はもちろん、ネット上でもたくさんの記事が提供されています。初心者であれば、あれもこれも学ばなくては、と焦る方もいらっしゃるでしょう。もちろん、企業サイトとECサイトでは目的が異なります。担当するサイトによって異なる学習が必要にはなりますが、まずは、体系的に学べる入門書を読んでみてください。また、どのような視点でウェブを評価し、改善していくかを把握するためにも、ウェブ解析の学習をすることをオススメします。

たとえば、私が上級ウェブ解析士の学習でまず学んだのは、「ウェブ解析戦略立案」としての「現状分析」「ビジネスモデル把握と新規施策」「KPIの設定」でした。ここで学んだ手法を知っていれば、異動直後に苦労した「事業、サービス、製品の把握」をもっと効果的に、効率的に行えたのではないかと思います。

〇現状把握の際にはPDCAの視点をもつ

私が異動後に各部門長とミーティングを行ったと書きましたが、その際、自分なりに部門とサービス内容を一覧にしたExcel表を作り、確認をしていきました。しかし今思えば、「ウェブ解析に基づく改善を行っていく」という視点での質問項目が不足していたため、ウェブでの施策を行っていくには不十分な表になってしまいました。それが、その後の苦労を深めたといえます。回り道をしないためにも、PDCA(Plan・Do・Check・Action)をまわしていくという視点でヒアリングを行うことを忘れないでください。

〇関わる組織や人の事情を知る

課題を発見して改善案を考えたとしても、会社のなかの文化の違いや人となり、部門ごとの事情によっては実行できないということもあります。理想は高くもちながらも、関わる組織の事情を把握して、現状に合った提案を積み重ねる方が現実的な解決策になる場合も多いでしょう。

株式会社BrightMediaデザイン研究所を設立してからは、ウェブ解析士として「紅茶の販売サイト」「求人サイト」や某企業の「オウンドメディア」等で改善提案を進めさせていただきましたが、実際にお客様のサイト改善、販促活動を支援させていただくときに感じるのは、異動したときに苦労したことが活きているということです。焦燥感から取得した「上級ウェブ解析士」としての知識とその後の経験は宝物であり、私の武器ともいえるものになりました。

ウェブ技術は常に進化しているだけに、まだまだ知らないことも多く、現在も、研修に参加するなどして学び続けています。さらに、自分の強みの1つである編集・ライティング力もみがき、編集者目線での提案も行っています。編集者とウェブ解析士には似ている箇所が多くありますので、それについては次回の投稿でご紹介したいと思います。

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株式会社BrightMediaデザイン研究所 代表。
情報通信企業傘下の出版会社で雑誌編集・書籍編集長、デジタルコンテンツ制作マネジャーを経て、ウェブマーケティグ部門へ。2015年11月に退職・独立。2016年11月に法人化し、現在に至る。現在は、ウェブ解析レポートに基づく改善提案・メルマガ制作・sns配信業務や、編集・取材・ライティング業務にも従事。
2014年11月、上級ウェブ解析士の資格を取得。