現実に掲載効果の出る、求人サイトの正しい掲載(活用)方法

皆さま、初めまして。ウェブ解析士の横山 廣(ひろし)でございます。
私はこの20年、(株)プレステージにおきまして、Webで人材募集を行う際の具体的な手法を中心に、コンサルティングをしております。
(株)プレステージ http://prestige3.jp

さて、今回から4回シリーズで、【◉Webで人材募集を行う際、効果を跳ね上げる具体的手法】をお伝えして参ります。
尚、極力、分かり易いご説明をさせて戴き、また、毎回、ご質問を戴いた内容を、次号でできる限り、お答えさせて戴く様にして参ります。どうぞ宜しくお願い致します。

さて、1回目の今回は、
【現実に掲載効果の出る、求人サイトの正しい掲載(活用)方法】をご説明して参りましょう。

目次

❶求人サイトでも、『検索された際、広告を上位に持って来ること』を意識しましょう。

マイナビやリクナビも「就職先を探すことが目的の検索エンジン」ですから、何かの要素で検索した際、「貴社の募集広告が上の方に来ていませんと」、折角載せた広告を見てもらうことが出来ません。特に最近は掲載社数が多いわけですから、ここを意識することが、まず、大切です。
https://baito.mynavi.jp(マイナビ社のマイナビバイトのトップページ)

1回目の今回は、この『ユーザー(就活をしている人たち)に貴社の原稿を見える状態にすること』を意識して戴き、読み始めて戴けますと、たいへん嬉しいです。尚、マイナビを例に取りますと、『新卒用』、『中途用』、『アルバイト用』の3種類は同じ求人サイトでありましても意外に構造が異なり、特に『新卒用』は、恐らくですが、皆様のご想像以上のことができる構造に著しく進化しています。

❷ユーザーが検索した時、『まず、何が見えるか?』を意識してみましょう。

さて、実際に「就活をしている人たちの立場」になって、求人サイトで検索をしてみましょう。
すると、GoogleやYahoo!で検索した時には数行のテキストが上から並びますが、求人サイトでは「小さな広告の様なもの」が上から順に並んでいて、「画像」が付いているものも多く見受けられます。
そうなんです。ユーザーが検索した時、まず、この「小さな広告の様なもの」が最初に見えるわけです。

ということは、この最初の検索の段階で目立ちませんと、肝心な本文を読んでもらうことが出来ませんので、必然的に「コンバージョン(応募)」には繋がらないことになります。「小さな広告の様なもの」・・・重要ですね。これを「検索画面」と呼ぶことが多いですが、重要ですから、事前にこの「検索画面」を確認する様に致しましょう。
「検索画面」は、「求人サイトの管理画面(貴社用)」で確認することができる様になっていますが、多くの場合、「本文に掲載されている画像や一部の原稿」から自動的にこの「検索画面」が作られる構造(システム)になっていますので、これを逆算すれば、目立つ管理画面を作ることが可能になってきます。

❸WebDMや、スカウトメールの『効果の出る送り方』を考えてみましょう。

求人サイトでは、特に「中途募集用」と「新卒募集用」の場合、就活をしている人たちに、WebDMやスカウトメールというメッセージを送ることが出来ます。これらは求人サイトの会社の主力商品であり、有料です。

WebDMは「希望職種など、属性を指定し、一度に大勢に同じメッセージを送るもの」であり、スカウトメールは「その求人サイトに登録された履歴書や、それに近い登録された文面を読み、気に入った個人宛に送るもの」です。
さて、これらの『効果の出る送り方』を考えてみましょう。

多くの場合、WebDMやスカウトメールは、「就活をしている人のユーザー画面」に、2行で届きます。「題名(タイトル)」と「貴社の社名」です。ですから、今度は、そのユーザー画面に並ぶ「題名(タイトル)」で他社より目立つ・・・ということが重要になってきますね。ここで開けてもらえませんと、本文を読んでもらえないことになります。

題名(タイトル)で目立たせる為には、求人サイト毎に「ルール」がありますが、「★」や「◆」などの記号文字が使える場合もあります。一方、スカウトメールの場合、新卒サイトでは、題名(タイトル)に「個人の名前」が書ける場合もあり、また、実際に履歴書を丁寧に読んだことを表す為、「その人を評価した理由」を題名(タイトル)に記すことが大切です。
ここまでやっている会社が実際には未だ少ない為、効果を上げ易い方法のひとつです。

❹原稿を読み始め、『どういう場合に「応募」するのか?』考えてみましょう。

就活をしている人たちの立場で求人サイトの原稿を少し丁寧に見て戴きますと、多くの場合、スクロールしていった先に【応募のボタン】があります。随所に【応募のボタン】のあるサイトもありますが、ページの一番下にある場合もあります。

ですから、原稿の下に向かって読んでいってもらえて初めて、【応募のボタン】を押してもらえることになります。そして、求人サイトのページのレイアウトは「パターン化」されており、自由度はあまりありませんから、その制約の中、「キャッチコピー」と、その前後に必ず割り付けられる「メインの画像」、そして、その画像のキャプションを含め、目立ち、それらのすぐ下から始まる本文を「読もう!! 」と思ってもらえる内容・・・キャッチコピーなら、最も訴求力があると思える内容やインパクトのある表現。画像なら、一般的な社内の遠景の画像などより、会社の事業や会社の特徴を象徴する画像、商品や、成長性を表すグラフ、夜景など、少しでもインパクトのあるキャッチコピーと画像を意識することがとても重要です。
よく言われることですが、『ページの最初(上)に結論を書いていくこと』が大切です。この観点で、幾つかの会社の原稿を丁寧に見て戴きますと、良いヒントが見つけられるかも知れません。

❺検索する際、『どの様な尺度で検索をするのか?』考えてみましょう。

この、『就活をしている人たちが、どの様な尺度で検索をするのか? を考えてみること』も、掲載効果を考えた時、非常に大切です。
https://baito.mynavi.jp(マイナビ社のマイナビバイトのトップページ)

例えば、【給料が比較的高い会社】を探している人、検索する人がいます。求人サイトの会社は、そういったこと(検索の傾向)が分かっていますから、掲載の前に、個々の掲載企業に対し、その情報を載せるか? 否か? を聴いてきます。これも、他の様々な検索条件とともに、管理画面上で確認するシステムになっているのですが、ここで「給料の高い会社として登録するだけでなく」、それが貴社の1つの大きな訴求ポイントであるなら、キャッチコピーと画像で表現することが大切なわけです。
そうすることで、就活をしている人たちが自分の望む属性で企業を検索した際、そこに並んだ企業の「小さな広告」の中で、貴社が目立つ。募集広告の本文を実際に読んでもらえる・・・ということに繋がってきます。

まとめ

この【給料や時給に関するところ】は募集を行う上で非常に大切ですので、次回は、そこを掘り下げ、皆様に分かり易く、ご説明したいと思います。

また、冒頭でご説明させて戴きました通り、今回より、皆様からご質問を戴いた内容を、次号でできる限り、お答えさせて戴く様にして参ります。引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

Google アナリティクスをはじめとしたGoogle系のツールは、その使い方を知ることも大切ですが、使うための戦略や設計が必要です。それは、ビジネスに成果をもたらすために必須の考え方です。

ウェブ解析士協会では、このようなデジタルマーケティングの基盤となる「ウェブ解析」を体系的に学べる環境と、知識・技術・技能に一定の評価基準を設け、あらゆるデータから事業の成果に貢献する人材を育成しています。

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この記事を書いた人

1978年、慶応大学商学部卒。静岡県生まれ。流通業界(人事部門)を経て、1984年、急成長の(株)リクルートに入社。品川営業所長、西新宿営業所長などを経て、1989年、コンサルティング会社:(株)プレステージを設立。
以来、★徹底した分かり易さをコンサルの方針とし、30年、コンサルティングを続けております。
趣味として、旅行、写真、車、カラオケ、飲酒(^^)などがございます。

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