企業がやるべき戦略的SNS講座、開催レポート

こんにちは、RIコンサルティング株式会社の稲葉と申します。

去る10月24日に大阪の吹田商工会議所で実施した「SNS活用講座」はお陰様で満員御礼となり、無事に終えることができました。本記事は、その後日談となります。

参考:今からでも遅くない!企業がやるべき戦略的SNS – (一社)ウェブ解析士協会

目次

96%の方が「大変満足した!!」と回答した講座

この講座は、4ヶ月以上前から吹田商工会議所の担当者と受講者のターゲットやニーズを調査して上がってきた「SNSの活用」という課題を、1日で基礎から解決につながれる濃い講座にしようという企画です。

自営業者もしくは自社内のWeb(SNS)担当者の悩みの多くは「SNSの知見不足」でした。

「SNSをなんとなくやっているけど、成果につながらない」
「何かしないといけない気持ちはあるものの、何をしていいのかわからない」
「とはいえ、SNSについて勉強する時間もなかなか確保できない……」

という背景があり、「一日でSNSについての基礎が学べるのなら参加してみよう」という意図を持っている参加者が多かったです。たとえば「Facebook活用講座」などは少なくありませんが、複数のSNSを横断的に学べる機会は多くないため、忙しいからこそ集中して総合的に学びたいというニーズを発見できました。

正直なところ、平日の6時間を超える講座ということもあり、詰め込みすぎで思考停止を招いてしまったり、途中で疲れきってしまったりしないように配慮した構成にしましたが、それでも安心することができないままに当日を迎えました。

しかし、こちらが話すことに頷いてくださったり、熱心にメモを取っていたりと、講座終了後のアンケート結果では96%の方が「大変満足した!!」と回答され、予想以上の反響をいただくことができました。これには私はもちろん、商工会議所の方にも喜ばしい結果です。また開催してほしいというお声もいただいているので、更にブラッシュアップして検討中です。

SNSは「コミュニケーションツールである」と理解すれば活用しやすい

SNSで効果が実感できない方は、ほとんどの場合、自社の顧客や強みなどを明確にせず、SNS導入のプランニングを行っていません。「とりあえず無いよりあったほうが良い」「作ってから考える」といった動機で始めると、活用できないまま放置されるケースが多くあります。

SNSは、直接的な成果を求めてしまうと長続きしません。SNSは「コミュニケーションのツール」であるという認識を持ち、その位置づけで運用することが重要です。そのためにはSNSの向こうにいる顧客の特性を把握しておく必要があるため、講座の最初にはウェブマーケティングの概要をお伝えしました。これによって、各SNSの特徴や特性がどのような商品やサービスに向いているのかという説明も、自分ごとにできた参加者の方が多かったようです。

また、どうしても陥ってしまいがちな悩みが「ネタ切れ」です。「投稿するネタが尽きてしまって、更新できなくなってしまう」という方は、実際に少なくありません。
これには記事のリサイクルやまとめなど、既存の記事を活用する方法や、新たな投稿のヒントになりそうなネタの調査方法などをご紹介しました。

Google アナリティクスは「ユーザーの動き」がデータ化されたもの

企業の70%以上が導入している Google アナリティクスですが、その利用方法をしっかりと学ぶ機会は多くありません。もちろん様々な書籍がありますが、どれを選んでどう学んだら良いのかすらわからない方が多いのが現状です。参加者に質問したところ、導入はしているが活用していない、導入を検討しているが運用方法がわからないといった声がありました。

講座では、Google アナリティクスの使い方を説明する前に、セッションやユーザー、コンバージョンなどの基本的な指標や用語の解説を行いました。これらの「専門用語」が解析のハードルになってしまうことが多いですが、身近にあるスーパーやコンビニなどで例えたことで、それぞれの意味をご理解いただけたようです。

様々な解析データが何のために活用できるのかわからないのは、データを先に見てしまうからです。Google アナリティクスの画面を見る前に、ユーザーがどのようにホームページ上で動くのかの仮設を立て、その動きに影響されるデータを分析して施策を検討することをお伝えしました。

ユーザーを中心に考えれば、ホームページとSNSを行き来するユーザーがどのような意図を持って動き、どのようにデータに表れるのかを推測できます。そのような意識でデータを見れば、自ずと課題もわかり、対応策も講じれることでしょう。

導入していない企業の方にはイメージがつきにくかったという感想もありましたが、SNSの活用と合わせて、解析にも本腰を入れたいという方もいらっしゃいました。

まとめ

SNSは目的を明確にし、計画をたてて日々取り組むことで、企業にとって素晴らしい顧客との接点になります。

講座内でもいくつか活用事例を紹介しましたが、SNSの活用に成功している企業はその規模に関係なく、一足飛びにSNSで成功しているということもなく、日々の地道な行動とコミュニケーションの積み重ねによるものです。

その基礎としてはプランニングが非常に重要で、SNSの向こうにいる「相手」を強くイメージすることで運用しやすくなります。もし放置しているアカウントがあったら、そのアカウントで「誰に」「何を」伝えて、「どのような関係性になりたいのか」を再度見つめ直してみてください。

まずは第一歩を踏み出して、チャレンジしてもらうことを願っています。

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

Google アナリティクスをはじめとしたGoogle系のツールは、その使い方を知ることも大切ですが、使うための戦略や設計が必要です。それは、ビジネスに成果をもたらすために必須の考え方です。

ウェブ解析士協会では、このようなデジタルマーケティングの基盤となる「ウェブ解析」を体系的に学べる環境と、知識・技術・技能に一定の評価基準を設け、あらゆるデータから事業の成果に貢献する人材を育成しています。

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この記事を書いた人

RIコンサルティング株式会社(アールアイコンサルティング) 代表取締役

大学卒業後、臨床検査技師免許を取得。
総合病院、製薬・治験関連会社で検査業務に従事。人材系企業に転職後に事業部長就任、社内でWebマーケティングにも携わる。2011年に独立、翌年にRIコンサルティング株式会社を設立しWebコンサルティング事業と人材紹介事業を行う。

アクセス解析を中心として制作、集客、社内Web担当者育成まで対応。ウェブ解析に関する講座を半年間で100回以上開催(2017年度実績)、大学や商工会議所での講義・セミナー実績もあり。

様々なパートナーと連携しており、ウェブ制作(リニューアル含む)、SEO、リスティング広告運用、SNS広告運用、SNSの運用代行、求人広告運用代行、Indeed(インディード)運用代行業務(正規代理店)、情報登録代行、バナー・広告・看板制作、デジタルサイネージ動画制作等、多岐に渡る提案が可能、すべて弊社がフロントとして対応する為迅速かつ的確な対応を実現。

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