インターポール(IGCI)にて、ウェブ解析士協会の代表理事が登壇しました〈事務局だより〉
2017年9月12日、および13日にシンガポールのIGCI(The INTERPOL Global Complex for Innovation)で行われたINTERPOL Digital Security Research Seminar(12-13 September 2017)にウェブ解析士協会の代表理事江尻が登壇し、「未来のサイバー社会において有効にウェブ解析を活用していくには?」と題し、各国の警察関係者、および法執行関係者にプレゼンテーションしました。

IGCIは、2015年4月に設立された、シンガポールにあるインターポール(国際刑事警察機構)を構成する一つの拠点です。初代局長は日本人である中谷昇(なかたに・のぼる)氏で、犯罪や犯罪者の発見・イノベーショントレーニング・各国へのオペレーションサポートとパートナーシップを目的として、最先端の研究とディベロップメントを行う施設です。
大規模なサイバー犯罪が世界中で横行する現在、国境をこえたサイバー犯罪に対する抑止と検挙を行うための調査や犯罪捜査の重要性はますます高まっています。インターポールは従来から国境を超えた犯罪調査や捜査協力を行ってきましたが、これらの現状を踏まえてサイバー犯罪に特化した組織「IGCI」が設立されました。

2008年にインターポールがサイバー犯罪の攻撃対象になったことに危機感を持った中谷氏は、サイバー攻撃に対するインターポールの脆弱性について調査し、その報告書を当時のインターポールのロナルド・ノーブル事務総長に提出。結果として中谷氏はIT部門の初代総局長に抜擢されてIGCIの立ち上げに従事されました。

今回は、今後の社会における法執行機関におけるウェブの活用提案と、サイバー犯罪への抑止と対処の一助となることが目的でした。
ウェブ解析を今後どのようにサイバー社会で活用していけばよいか?どのような活用によってサイバー犯罪に対処することができるか?という観点を、ウェブ解析士協会のもつ知見を元にIGCIに提案しました。
今後もウェブ解析士協会は、ウェブ解析の建設的な活用を推進すべく、尽力していく所存です。
