コンセプトダイアグラムに基づいた「ウェブ解析士だより」という歯車とこれから

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ごめんください。
新潟のウェブ解析士マスター、小杉 聖(こすぎ・ひじり)です。

5月より「ウェブ解析士だより」の編集長を引き継ぐことになりました。新体制のスタンスやウェブ解析士協会が何を軸にコンテンツマーケティングをしていくのかをまとめましたので、この記事を読んで「私も執筆したい!」「私も関わりたい!」と思われましたら、協会を通じてお声がけください。

特に「ウェブ解析士の資格を取ったけれど、うまく活かせない……とりあえずブログでなんとかしてみたいけど……」なんて思っている方は大歓迎です。
最後の方に情報をまとめていますので、一連の流れも含めてぜひご覧ください。

ウェブ解析士協会の新しい「コンセプトダイアグラム」

ゴールを実現するために顧客の態度変容を見える化し、そのステップごとに何を行ない、何を検証すれば良いのかを共有できるツール。それが、清水誠さんが提唱している「コンセプトダイアグラム」です。

2017年3月末に電通アイソバーさまにて行ったミーティングで、ウェブ解析士協会のコンセプトダイアグラムがリニューアルされました。こんな感じです(図にはまだKPIが入っていません)。

できたてほやほやのコンセプトダイアグラム

ウェブ解析士協会の活動の先には「データ活用とUXが当たり前の世界をつくる」というゴールがあります。そのスタートとなっているのは「ウェブをどうにかしたい」というニーズ。このニーズから「組織力(広がり)」と「手応え」が深まればゴールに到達しますが、いくつかのステップが存在します。

まずは「ウェブをどうにかしたい」→「解析すごそう!」というファーストステップを設定しました。「うまく活用したい」「このままではヤバい」と検索した意図に対して、「ウェブ解析士だより」がひとつの答えを提案することを想定しています(画面の左上)。

 

最初のステップを進める主な施策としての「ウェブ解析士だより」ですが、そもそもこのプロジェクトにかける協会の思いは、もっと深いものでした。

「活動をアウトプットできる場を提供したい、仕事につなげて活躍してほしい」というウェブ解析士に向けた思いと、「みんながウェブ解析を知ったら、日本はもっとすごいことになる。将来を明るく照らしてくれる人がここにたくさんいると知ってほしい」という事業主に向けた思い。このコンセプトは、最初から今も続いています。

私は理事でもなんでもないのですが、新しいコンセプトダイアグラムによって「ウェブ解析士だより」がこれらの思いを更に推進できると知って、とてもうれしく思います。何より、憧れだった清水さんのコンセプトダイアグラムに沿った戦略で、自分の人生を変えるきっかけとなったウェブ解析士のコンテンツマーケティングができ、ウェブ解析の第一人者である小川卓さんと一緒に検証できる環境です。

この素敵すぎる環境でコンテンツマーケティングを推進する仲間には、新しいコンセプトダイアグラムと協会の現状を共有しておく必要があると考え、この記事を書いています。

新しいコンセプトダイアグラムからみるウェブ解析士協会

コンセプトダイアグラムは顧客行動が表に出ていますが、裏には自社の意図が存在します。「自社が影響を与えられる環境で、顧客の態度変容が行われる」……まるで釈迦の手の平と孫悟空みたいな話ですが、そんな特徴をふまえまして。

上級ウェブ解析士認定講座の資料にもなっているコンセプトダイアグラムは、ウェブ解析士協会の商品である認定講座をかなり意識したもので、「協会の仕組みができることを共有する」という方向性が見て取れました。すでにできている仕組みを図に表しているため、ランクごとの資格取得者の理想的な状態がわかりやすくなっています。

今回のコンセプトダイアグラムは「協会のあるべき姿を共有する」という方向性です。ユーザーのセグメントは前回の図とあまり変わりませんが、認定講座はひとつの手段でしかありません。もちろん、資格保持者を応援するのはウェブ解析士協会として当然であり、顧客が必要とするなら、現在実施されていないサービスや施策の方向転換も含まれます。

また、対象者を「解析の良さをまだ知らない人」へ広げたことで、コンテンツマーケティングの目的が「解析っていいよね、もっとやろうよ」から「ウェブをどうにかするには、解析がいいよ」という共感をつくる方向に変わりました。つまり、見込み客の母数が増えることになります。

ウェブ解析士協会は慈善団体ではないため、母数を増やす施策を行なうのは経営的にも重要です。しかし、受講者は2万人、合格者は1万人を超えており、無料会員制度が廃止された現状では、既存顧客(=ウェブ解析士の資格保持者)への丁寧な対応も求められます。

個人的な印象としては、協会の体制を堅実なものにすることが、事務局にとっては一番必要なことかもしれないと感じています。一般社団法人という名前はついていますが、実情はスタートアップ企業と同じように発展途上なので、協会で用意されている商品(認定講座や各種セミナー)以上の何かが降ってくることを期待していても、何もありません。曇り時々無茶ぶりです(笑)

教えてもらうことを期待するなら、ウェブ解析士認定講座を受講した講師を頼りましょう……と言いたいところですが、その講師も、誰かの面倒を見ている余裕はありません。ウェブ業界で求められるのは生徒ではなく弟子、そして仲間ですから。「半年ROMれ」「ggrks」と言われないまでも、ウェブ業界の教育状況はあまり変わっていません(もちろん、中には積極的に育成を行っている講師もいらっしゃいます)。

そんな状況だからこそ、ウェブ解析士協会は「教えてもらいたい」というニーズに幅広く応えてきた経緯があり、300ページもあるテキストを用意して知識の補填を進めてきました。ただし、ウェブ活用が活発な現場からは「ある程度の知識を応用して、臨機応変に頭と手を動かせる人」が求められています。そこで協会はこの溝を埋めるため「学びたいと思えばいつでも学べて、かつ、手を動かそうと思えばいつでも動かせる環境づくり」を模索している最中なのではないかと。

スタートアップ企業が外部の協力なしには成長できないのと同様に、ウェブ解析士協会も様々な方が関わっています。私のような数年前にウェブ解析を始めたばかりの人間でも、クライアントの意向を共有して手を動かすポジションで、第一人者の方々と同じ机に座れてしまうのがこの協会の面白いところでもあります。

「ウェブ解析士だより」は検証までお膳立てされたもの

少し前からバズワードとなっている「コンテンツマーケティング」は、ただ記事を書けば良いというものではなく、事業の目的を実現する戦略に則ったコンテンツを作っては、顧客の動きを検証・分析し、更に改善を続けなければなりません。言葉の軽さの割には、どっしりと重くて地道な作業です。

今までも協会から発信している一部の記事を分析していたのですが、戦略の共有が曖昧だったため、Google アナリティクスでできるのは上辺の分析のみでした。サイトリニューアル後の問題発見を目的としたヒートマップツールによる分析は、ユーザーの行動がわかりやすいので改善できることは多かったものの、あくまでページを改善するだけのインパクトに留まってしまいました。全体的なユーザー体験の改善を行なうプロジェクトは進められており、今はシステムの改善を待っている状態です。

今回、コンセプトダイアグラムで戦略が見える化され、記事を読んだ人がどのような行動をして、どこのステップで落ちてしまうのかを分析できるようになったことで、コンテンツの分析と検証、改善が可能となりました。

この分析ツールが Adobe Analytics と聞いた時には、さすがについて行けないかもしれないと戦慄しましたが、小川さんが作成してくれたワークスペースを見て、恋に落ちました。恋はするものではなく落ちるものだなんて、よく言ったものです。

コンテンツマーケティングで一番大変かつ手を抜いてはならないのは、戦略の共有から分析できる体制を作りあげるところです。「ウェブ解析士だより」は誰が見てもわかるくらいにお膳立てしてもらったものですから、私が味わっているだけだなんて、もったいなさすぎますよね。

一緒にコンテンツマーケティングしませんか?

何度見てもスゴイ面々

ちらっと、前編集長は編集に月100時間を費やしていたという話を伺ったときには、私には到底無理だと思っていました。そもそも私は、文章を書くのは好きですが、リライトを重ね続けるほどの力量はありません。問題集を発刊してはいますが、一般的な編集経験ではありません。私ができるのは、検証を前提とした記事の舵取りをする程度です。

検証ツールが Adobe Analytics と聞いた時には「難しそう!」以外の感情が沸いてきませんでしたが、それでも一目惚れしたのは、そのわかりやすさが予想以上だったから。小川さんがチューニングしてくれたことで実現できた、施策と分析が表裏一体になっている環境です。私が感動したのは、Google アナリティクスではわかりにくい(やろうと思えばやれるのでしょうが、よくわからない)間接効果が一目瞭然になっていること。記事は直接的なコンバージョンにつながりにくいので、特定のグループの記事を読んだ人の行動をマクロな視点で分析できるのはとてもワクワクします。

表向きはブログ記事の編集チームですが、やっているのはコンテンツマーケティングの最前線。コンセプトダイアグラムを軸に、一緒に執筆者の方を支援しませんか?

ご協力いただける方は、「ウェブ解析士だより」の編集チームに入りたい旨を、ウェブ解析士協会の問い合わせフォームへご連絡ください。校正・校閲できる方大歓迎です!

お問い合わせフォーム

執筆者の方も大歓迎です!

主な目的は「解析ってすごそう!」と態度変容を促すことですが、「なるほど〜!視野が広がった!」「ちゃんとウェブをどうにかしないと……」など、コンセプトダイアグラムから外れていなければ、ご自身の業務につながることを目的としていただいても構いません。執筆者の方からは「実績を筋道立ててアウトプットする場になった」「自社の実績を体系立てて表現できたことがありがたい」などのお声をいただいています。

「ウェブ解析でこういう事例があります!」
「うちの地方のウェブ解析事情ってこんな感じです!」

というスタンスで書いていただける方を随時募集しています。
薄謝ですが、原稿料もお渡しします。内容にもよりますが、最低3回の連載や継続的に対応いただけると助かります。

また、

「記事を書くのは難しいけれど、インタビューなら答えられます!」

という方もご相談ください。オンラインでも対応可能です。

ウェブ解析士を取得した結果、仕事のやり方やチームが変わった、お客様との距離が近くなった方など、ご協力いただける方はお声がけください。執筆いただいた記事には、ヒートマップツールや Adobe Analytics での分析結果を週次ペースでフィードバックしています。

ご協力いただける方は、「ウェブ解析士だより」で執筆したい旨を、ウェブ解析士協会の問い合わせフォームへご連絡ください。

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今後は、月1回のペースでウェブ解析士だよりの分析ダイジェストを出していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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小杉 聖
顧客の心理と分析を裏付けるデータを元に、心理学とコンセプトダイアグラムに基づいたコンテンツの企画・分析と WordPress によるサイト構築が得意。新潟県長岡市在住。2013年4月には新潟県初のウェブ解析士マスターになり、同年6月よりコスギスとして活動。夫と子ども2人をこよなく愛す。おやつはプリン。WACAアワードにて 2016年 Best of Best を受賞。