タグマネを「事故らずに」導入するノウハウが詰まった教科書とは?

こんにちは、ウェブ解析士マスターの山崎葉子です。
先週、代表理事の江尻さんが紹介した海老澤氏著書の『デジタルマーケターとWeb担当者のためのGoogle&Yahoo!タグマネージャーの教科書』の内容を紹介したいと思います。


デジタルマーケターとWeb担当者のためのGoogle&Yahoo!タグマネージャーの教科書』海老澤 澄夫 (著)、ウェブ解析士協会 (監修)

本書は、その名の通り、タグマネージメントツール(以下タグマネ)の仕組みと活用方法を体系的に理解できる「教科書」です。

「タグ」と「タグマネ」の成り立ちに始まり、導入時のファシリテーション、運用に係るノウハウ、動作確認・検証のテクニックなど、単なる“操作マニュアル”とは一線を画す内容です。タグマネの導入や運用に携わる方、これからチャレンジしていきたい方が最初に手に取る1冊にぴったりです。

タグマネの役割を「成り立ち」から知る

「なぜタグマネを使うのか?」を理解するために、Chapter1「タグ&タグマネージメント概論」として、まるまる1章を使って説明しています。

「タグマネージメント」と呼ばれる技術の成り立ち、さらには「タグ」とは何ぞや? というところまで遡ることで、タグマネを使う意味を腹落ちさせるとともに、タグマネの守備範囲をガッチリ捉えなおすことができます。

「タグマネ = タグの追加変更をラクにするツール」というイメージが強かった私ですが、タグマネージメントの表層しか理解していなかったんだなと反省しました。

手を動かして学べるチュートリアル形式

入門者にとって非常に心強いのが、Chapter2は「Googleタグマネージャの導入と活用」、Chapter3は「Yahoo!タグマネージャーの導入と活用」です。

タグマネの実装手順が、豊富な図版とともに解説されています。検証環境の準備~実装~動作検証までを1ステップずつ進めていくチュートリアル形式は自学自習にぴったりです。

「技術書やマニュアルではなく“教材”として作られているんだ」ということを感じさせます。これからタグマネの使い方を覚えたいという方にわかりやすい説明になっています。

タグマネを導入する前のプロセスを網羅

Chapter4「タグマネージメントツールの導入と運用」、Chapter5「タグマネージメントにおいて便利なツールとノウハウ」での5つの章からなる本書を読みすすめるなかでハッとさせられたのが「タグマネを導入すること」とは「HTMLにタグを貼ること」ではないということです。

まず、社内外の関係者を説得し、タグマネ導入の同意を得るという大きなハードル。さらに、マーケティング視点から要件定義を行い、ツールを選定し、設計・検証……といったテクニカルなプロセスが待ち構えます。

本書では、納得してもらいやすいプロジェクトの立案方法・効率の良い変数設計・事故らない実装方法・検証対象サイトにアクセスできない場合でもタグの動作検証をする裏技など、筆者の豊富な経験に裏打ちされた(生々しい)ノウハウがたっぷりつまっています。

「タグマネの使い方なんてわかってるよ」という方にとっても、新しい発見があるはずです。

タグマネを使いこなしたい人におすすめ

ウェブ解析は、データなしには始まりません。
そして、複雑化するデータを正しく取得し、施策へと柔軟かつスピーディに反映するためにはタグマネが不可欠です。タグマネは、「ウェブ解析士必携の武器」と言っても過言ではないでしょう。これからタグマネを使いこなしていきたいと考えるすべてのウェブ解析士の方々に、この本をおすすめします!