2017年上級ウェブ解析士のカリキュラム改訂について【後編】~Adobe Analyticsなどのさまざまなソリューションが使える!

こんにちは。代表理事の江尻です。

2017年上級ウェブ解析士のカリキュラムが改訂されます。最終回の今回は、2017年上級ウェブ解析士のカリキュラム改訂された具体例の7つのうち残り4つを紹介します。

2017年カリキュラムをなぜ変更するのかについての説明は前編を、改訂されたカリキュラムの3つは中編をご覧ください。

④さまざまなウェブ解析ソリューションが体験できる

従来は、上級ウェブ解析もミクロ解析ツール「シビラ」やヒートマップ解析ツールの「PtEngine」を使ったレポートの提出が義務付けられていましたが、今年からは「どこどこJP」を利用した組織名分析の利用が加わりました。

従来のドメインやIPアドレスからの組織名分析では調べられなかった、企業規模や業種などがウェブ解析士協会のカスタムディメンションに加わりました。これらの指標によってより高度な組織名分析とB2Bマーケティングの提案を体験できます。

上級ウェブ解析士を目指す人には、ウェブ解析士法人会員のサイバーエリアリサーチ株式会社が提供する「どこどこJP」を3か月無料で利用できますので、ぜひ活用してもらいたいです。

拡張されたウェブ解析ソリューションはアクセス解析だけではありません。NPS(Net Promoter Score)分析はUXメトリクス業界でもっともあつい手法の一つですが、この分析に関しても実際に分析ができます。もちろん、自社やクライアント企業でNPSを実施してUXの改善を試みることも可能です。

⑤Adobe Analytics によるカスタマーアナリティクスを学べる

2016年10月からAdobe Analyticsをウェブ解析士協会に実装しました。

Google アナリティクスでは実現できない高度な分析がAdobe Analyticsでは実現できます。

今回、法人会員となったアドビさんの協力のもと、Adobe Analyticsの設計では顧問の清水誠さん、レポートでは顧問の小川卓さんが加わり、ウェブ解析士マスターと電通アイソバーのAdobe Analyticsの専門家がサポートに回っています。

コンセプトダイアグラムを軸にステップを設計し、多くのウェブ解析士が実装、設計に関わった、Adobe Analyticsの実力を遺憾なく発揮した設計と体制となっています。

どのようにAdobe Analyticsを使えばいいかを体感でき、レポーティングの基礎から応用まで学べる、ツールトレーニング講座としてのAdobe Analyticsレポーティング講座を現在設計中です。

もちろん今まで通りGoogle アナリティクスは学べるし、オープンソースのPiwikも公開予定で、シチュエーションや状況にあわせたソリューションで学べます。

⑥エキスパート講座を充実

上級ウェブ解析士の内容が濃くなったということは、受講生にとって難易度が上がったということです。コンセプトを立てたことがなかったり、タグマネやマーケティングテクノロジーの経験が浅かったり、さまざまな受講生がいます。

そのため、次のような形でワークショップのエキスパート講座としてサポートしていきます。

・コンセプトワーク講座
・マーケティングテクノロジスト講座
・コンセプトダイアグラム講座

(※エキスパート講座は現在準備中です。開催の予定が決まりましたら随時、こちらのサイトやSNSなどでお知らせしていきます)

それぞれ上級ウェブ解析士の事前課題、中間課題の点数が80%加点されるので上級ウェブ解析士受講前に受講するのもオススメです。

⑦レポートの採点やスキルアップ講座開設で収益につなげられる

今年から新たに始まったのが、上級ウェブ解析士に経験と知識をつけるための仕組みです。

上級ウェブ解析士合格者は、初級上級レポーティング講座を受講すると、それぞれウェブ解析士、上級ウェブ解析士のレポートを採点する権利が与えられます(※申請後審査あり。全員ができるとは限りません)。

ウェブ解析士は1件450円、上級ウェブ解析士は1件900円。決して高くないですが、件数を重ねればそれなりの収益になりますし、何より他人のレポートを評価することで必ずスキルアップにつながります(ウェブ解析士マスターの採点を長年していた私は、このことを肌身で感じています)。

ウェブ解析で稼ぎたいという人はチャレンジしてほしい

「ウェブ解析でお金を稼いでいる人のための資格が上級ウェブ解析士か」と言うと、それは違います。

「ウェブ解析が好きで、どうすれば専門家になれるだろう、どうすればウェブでお金を稼げるだろう」と思っている人のための講座です。

これは2010年からある制度ですが、CMLのような秘密保持契約書を交わした上で、同期とビジネスの相談ができる環境も整備しています(もし活用できていないなら、マスターにクレームしてもいいし、協会に連絡すれば別途CMLを作れます)。

資格取得までにかかる費用は8万円。高い投資となるか、安い投資となるかは正直自分次第。覚悟がある人はぜひ上級ウェブ解析士にチャレンジしてほしいです。

上級ウェブ解析士を受けてみたいという方はこちら
【上級ウェブ解析士認定講座 開催スケジュール】※大阪・名古屋開催が決定しました
http://www.web-mining.jp/course/higher/schedule.html
【上級ウェブ解析士 認定講座】※概要・カリキュラムなど
http://www.web-mining.jp/course/higher/

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江尻 俊章
WACA一般社団法人ウェブ解析士協会代表理事 2000年、株式会社環を創業、2016年株式会社 環 取締役会長退任。業界ではもっとも早い時期からアクセス解析に着目し、アクセス解析を軸にしたコンサルティングを行っている。 アクセス解析ASPサービス「アクセス刑事Pro」、「シビラ」を自社開発、運営、アクセス解析からエリアマーケティングを行う「エリアレポート」を提供している。 著書に「稼ぐホームページ損なホームページ―アクセス解析で一発判明!」「繁盛するWebの秘訣「ウェブ解析入門」 ~Web担当者が知っておくべきKPIの活用と実践」がある。