勉強会いいね日記~事例集10 現場で必要な数字力と運用の視点とは? 他2本

内容は、2015年2月14日に名古屋で開催された第11回「自社サイトをコストで終わらせないために」で発表されたものです。

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発表者(著者)は、以下の方々です。(敬称略)
木村 誠宏 (ウェブ解析士マスター)
小池 昇司 (ウェブ解析士マスター)
谷川 雄亮 (ウェブ解析士マスター)

「現場で必要な数字力と運用の視点」

木村 誠宏 氏

リスティングのプロとして徹底的に数字にこだわった運用についてだ。どのような数字を使って、どのように分析するのか、どのように数式を組み立てるのか。論理的に組み立てられた数式には、説得力がある。
まるで数学の先生のようにテンポ良く説明が続く。プロとして結果に責任を持つ人間の真剣な解説に思わず聞き入ってしまった。

木村氏からのコメント
「事例集10」に記載させていただいた内容は、広告運用を中心とした数字に関する考え方やチェックするポイントです。今でも、日々の業務の中で意識している内容です。言われてみれば、当然のことですが、広告運用を実施するうえでとても重要です。

ただ現実問題、日々の業務で忙しかったり、細かい数字に追っかけられたりすると、「施策を考えることができない!」、「施策を実行する時間がない!」などと成果を出せないといった状況に陥ってしまいがちです。

そうならないためにも、チェックする項目は減らしておきたいものです。
あと、チェックする項目は、ずっと同じ内容ではないと思いますので、適度に変更を加えていきたいものです。

今回ご紹介させていただいた内容が皆様のお役に立てれば嬉しいです。

「広告・販促投資最適化モデルと活用事例」

小池 昇司 氏

ゆったりとした間でお話された内容に驚いた。
コンバージョンを財務諸表と連動させるという試みについて、販促投資最適化モデルを考案されているのだ。
企業オーナーを納得させるためには、企業経営にどれほどのインパクトをもたらすことができるのかを数字で示す必要がある。
ウェブ解析と投資モデルを結びつけた事例を初めて知った。企業のウェブ解析の受注を受けようとする方は必読である。

小池氏からのコメント
「事例集10」での発表内容は、まず、サイト内の主要導線などの改善や流入施策の因果関係を明らかにして、その後、コンバージョンを改善するためのマーケティング施策を行う方法論と事例を紹介しました。

内容は少々異質であり、わかりやすいとは言えませんでした。しかし、参加された方から評価と問い合わせをいただき、今日まで価値提供が続いております。

もともと、企業に在職している間に自身の経営する事業の経営コントロールツールとして使い込んでいたものを、ウェブマーケティングに活用しました。その後、経営コンサルティングのツールとして使ってみて、経営者への効果的な価値提供ができることがわかっています。経営シミュレーションツールとアクセスデータはともに時系列データを扱う点で親和性が高いです。

意思決定者の関心事は経営改善施策の納得性です。施策効果が「投資額に対し、いつごろ、どの程度効果が現れるか」に応える必要があります。また、施策の試行錯誤を事前に検証し、投資対効果の確認を、手間をかけずに見える化したいようです。

さらに、事業計画作成・進捗とマーケティング施策実践の月次進捗に連動して使いたいという要求は強いです。今後とも、あくまでもツールとして活用していくつもりです。ウェブ解析士のミッションである「経営の成果に直結する」マーケティング活動を行うには有用な方法論です。

「セールスとマーケティングをつなぐウェブ解析」

谷川 雄亮 氏

事業戦略同期型ウェブ戦略をモットーに企業サイトのマーケティング戦略をお手伝いされているプロフェッショナルである。
受注後のフローを先に構築してから、サイト構築を設計していくというスタイル。そこには綿密に計算されたマーケティング上のポイントが押さえられている。
発表していることに一つ一つに意味があって、その一つに雑談力もある。雑談力も含めてすべてがシームレスにつながって「ウェブ戦略」として成り立っているのだ。
説明の構成もわかりやすく情報力も素晴らしい発表だった。

谷川氏からのコメント
「事例集10」の名古屋での勉強会は、私にとって「自社サイトをコストで終わらせないために」に登壇させていただいた初めての機会でした。
私と同じく登壇されたウェブ解析士マスターの小池さんやウェブ解析士マスターの木村さんの発表を聴講させていただき、同じウェブ解析士でも専門分野の違いによってウェブ解析の活用方法が異なることを学び、新たな視点を得られたとても有意義な勉強の機会でした。

私の講演では、製造業の街・名古屋での開催ということもあり、「セールスとマーケティングをつなぐウェブ解析」というテーマで発表させていただきました。

BtoB企業における営業支援目的でのウェブ活用は急速に進んでいます。BtoB企業ならではの特徴というのは、営業員による商談工程を経て、初めて事業の成果につながるということです。
そのため、私たちウェブ解析をおこなう者としては、「いかにして営業活動の後方支援ができるか」ということを意識にして取り組まなければなりません。

事例集に収録した講演資料では、商談活動支援につなげるためのテクニックとして、「組織名分析やミクロ解析(経路分析)の活用事例」、「営業部門と協力関係を築くためのコミュニケーション」の両側面から営業活動を支援するためのウェブ解析について紹介させていただいております。お読みいただいた皆様の企業でもウェブ活用を活性化するうえで、参考にしてだければ幸いです。

以上3題が収録されています。

名古屋で開催するにあたって……

この勉強会は大阪を中心に行われているが「たまには名古屋で勉強会を開催してください」そんな声がアンケートを通じてぽろぽろ寄せられるようになってきた。以前、金沢で開催したことがあるが、名古屋ではやったことがない。

他にもウェブ解析士はたくさんいるし、わざわざ大阪から勉強会を開くまでもないと考えていた。それに、名古屋では成功するセミナーが少ないと聞く。どのような根拠でそんなことを言うのか今となってはよくわからないが、なんとなくそう考えていた節がある。

とにかく、名古屋には知り合いがまったくいないし、開催するにしてもどの場所がよいかの見当もつかない。

そんなとき、東京でウェブ関係のセミナーがあって、ウェブ解析士マスターの木村氏から「名古屋方面で勉強会をすることがあったら呼んでください」と依頼を受けた。

そんなときにふと、以前大阪の勉強会にお見えになった小池氏のことを思い出して連絡を取ってみた。二つ返事で場所の確保を受けていただけるとのこと。これ幸いに発表までお願いしてしまった。ご本人はさぞかし驚かれたであろう。でも、そんなことはお構いなしである。

あと1人はどうするか。これもまた、東京のセミナーで顔見知りとなった谷川氏にお願いすることにした。

私は頼むことにかけてはためらいがない。「これは」という方には必ずお願いしてOKをもらう。

そうして、発表者がそろってみると、なんと全員がウェブ解析士マスターである。案の定、初めての名古屋でも、告知をしてすぐに満席となってしまった。

これはすごいことになるなと思った。この事例集10はいつになく充実した内容になっている。

自社サイトをコストで終わらせないために ウェブ解析士の事例発表集(10)

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亀井 耕二
気がついたらウェブ解析士のセンセイをしてもう5年。せっかく学んだことが2年ほどで陳腐化してしまう恐怖の業界で頭を抱える毎日です。変幻自在のウェブ技術の千本ノックにどこまで耐えられるか。最近は、少しはコツもつかめてきてウェブの向こう側にいるヒトが意識できるようになりました。ウェブ解析士の勉強会「自社サイトをコストに終わらせないために」を開催してはや4年。お一人でも多くアクセス解析のヒントを持ち帰ってもらいたいと願っております。