2017年上級ウェブ解析士を名乗るためには【代表理事だより】

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こんにちは。代表理事の江尻です。
今回は上級ウェブ解析士の資格維持の緩和について説明していきたい。

「上級ウェブ解析士」はコンサルティングができる人材輩出を目的とした資格

資格維持の緩和について説明する前に、「上級ウェブ解析士とはどんな資格なのか」から説明したい。

「上級ウェブ解析士」はコンサルティングができる人材輩出を目的とした資格である。正直、職業としてのコンサルタントをするならば、講座で勉強したぐらいでは不十分だと思っている。

そこで、 実務的なスキルを学んでもらうために 、講座内でコンサルティング体験をしたり、資格取得後は上級ウェブ解析士とウェブ解析士マスターのメーリングリストで悩みを共有できたりする仕組みを作った。

あくまで資格取得は「ウェブ解析を用いたコンサルタント」のスタートラインに立ったに過ぎない。上級ウェブ解析士は、さらに学び、実務経験を積んで、アウトプットができなければ一人前のコンサルタントとは言えない。

【上級ウェブ解析士】資格維持制度の変遷

上級ウェブ解析士の資格維持活動はその時代にあわせて変えている。

2010年からは、「セミナーや記事などで自分のスキルや経験を発表する」という活動を課している。また、コンサルタントたるものウェブ解析以外のスキルを学ぶべきと考え「アップデート講座」の受講も課している。

Web解析の技術進化などにあわせ、毎年カリキュラムを改訂しているが、上級ウェブ解析士も例外ではない。上級ウェブ解析士もカリキュラムの改良スピードが加速している。

そこで、資格を取得した年で学んだ内容に差が生まれては問題なので「フォローアップ講座」として上級ウェブ解析士資格の認定講座の内容を割安で学び直せる制度を制定した。2014年から2年に1度、受講するよう義務化した。

このように、上級ウェブ解析士が現場や実務で活躍できる人材に育成するため、さまざまなルールが加えられた。

確かに、「フォローアップ講座」や「アップデート講座」は幅広いスキルを学べ、費用も手頃であり、大変評判がいい。
また、「発表」というアウトプットの機会も、書籍執筆やセミナー登壇につながり、多くの上級ウェブ解析士にキャリアアップや活躍の場を広げることに貢献できた。

2017年更新時の上級ウェブ解析士資格維持条件を大幅に緩和

2016年までの上級ウェブ解析士資格維持条件は、以下の3つが必要だった。

1) アップデート講座の受講
2) フォローアップ講座の受講(一部不要な受講生あり)
3) 記事やセミナーでの発表・登壇

しかし、2017年、来年の会員更新時までに必要な上級ウェブ解析士資格維持条件は、以下の2つに緩和される。

1) 正会員が受講できる動画によるフォローアップ講座の視聴
2) オンラインでの20問のテストで合格

容易に資格維持できるようになる

まず上級ウェブ解析士にとって明らかに資格維持活動の手間がなくなる。最大の難関だった「発表・登壇」というアウトプットの活動がなくなった。

今後はフォローアップ講座をオンデマンド動画で見られるので、いつでも時間が空いたときに受講すればいい。(※フォローアップ講座の動画は数時間で済む予定)

さらに、20問のテストもパソコン上で受講でき、試験時間制限もないので、フォローアップ講座の動画を見直しながら試験に臨めば、まず合格できるはずだ(必ずという約束はできないが)。

今までは、資格維持にかなり時間が必要だった。発表のための記事執筆や講座準備、それに加えアップデート講座の受講に3~4時間、フォローアップ講座を上級ウェブ解析士講座として受けるならば10時間かかっていた。
2017年からはずっと楽に資格維持ができるはずである。

費用負担が減る

上級ウェブ解析士の資格維持のための費用負担も大幅に減る。2016年まではアップデート講座が2,000円(正会員)か4,000円(無料会員)、フォローアップ講座は22,680円(正会員)か52,920円(無料会員)かかった。

年間で正会員なら24,680円、無料会員なら56,920円かかっていた。

これが費用のみでいうと、年会費6,000円(税別)払えば資格維持ができるので、従来に比べ、75~90%のコストダウンになる。

2017年からのフォローアップ講座は正会員・法人会員A(自主パック)・法人会員B(フルパック)すべて無料で動画を見られる。だから、資格維持のために別途費用を支払うことがなくなったのだ。

資格維持活動期間が毎年となり、忘れにくい

いままでの上級ウェブ解析士の資格維持条件は「2年に1度」満たすこととしていた。資格取得をしてから、次の更新まで2年間という時間があると、忘れてしまう人もかなりいた。

2017年からは毎年講座の受講と試験合格が必要となるため忘れにくくなる。

逆に「毎年」というので大変になったと感じるかもしれないが、費用負担はなく、試験は何度でも、全国どこでもオンライン受験できる。場所・時間や費用を考えるとトータルでは今までよりはいいのではないだろうか。

余談だが、このような大幅な改正がなされたのは、「幹事会」が大きい。

「幹事会」はウェブ解析士マスター第1期生佐田さんと亀井さんとウェブ解析士協会事務局で構成され、月に数回、平日の夜にオンラインオフラインで開催されている。

今回の大幅改正は、幹事会で「当初、上級ウェブ解析士資格維持の諸条件を権利に変えよう」という提案を受けた。

「素晴らしい講座や発表の機会を活用するかどうかは本人が決めることで、権利であり、義務ではない」という考えだ。この方針に沿い、ウェブ解析士協会の理事会決裁の結果、今回の大幅改正に踏み切った。ここでこのような提案をして頂いた、亀井さん、佐田さんには深く感謝をしたい。

すべては「すごい!」と言われる上級ウェブ解析士にするために

私たちにとって大事なことは、ウェブ解析士という資格が評価されるに値し、「ウェブ解析士ってすごい!」と思ってもらえるようにブランディングすることだ。ウェブ解析士協会は上級ウェブ解析士として活躍する皆さまがピカピカになるために利用する仕組みだ。ぜひウェブ解析士協会を利用してほしい。

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江尻 俊章

WACA一般社団法人ウェブ解析士協会代表理事

2000年、株式会社環を創業、2016年株式会社 環 取締役会長退任。業界ではもっとも早い時期からアクセス解析に着目し、アクセス解析を軸にしたコンサルティングを行っている。
アクセス解析ASPサービス「アクセス刑事Pro」、「シビラ」を自社開発、運営、アクセス解析からエリアマーケティングを行う「エリアレポート」を提供している。
著書に「稼ぐホームページ損なホームページ―アクセス解析で一発判明!」「繁盛するWebの秘訣「ウェブ解析入門」
~Web担当者が知っておくべきKPIの活用と実践」がある。