「ウェブ解析士認定試験 対策問題集」本当の意味での活用方法とは?

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はい、ごめんください。
新潟のウェブ解析士マスター、小杉 聖(こすぎ・ひじり)です。

寒さを感じると、一年の終わりを感じますね。
毎年更新されているウェブ解析士のカリキュラムも、来年に向けて大詰めを迎えています。

今回は、「ウェブ解析士の試験対策用問題集の活用方法」「ウェブ解析士の資格取得の意味」について私の思いを書きます。

ちなみに、私は2013年から、(初級)ウェブ解析士の試験対策用問題集を作っています。ウェブ解析士協会さんの公認をいただいていますが、作っているのはあくまで「小杉個人」です。

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おかげさまで2016年版もご好評をいただいていますが、「合格」よりも「試験に落ちたくない」という受講生さんの思いに触れることもあり、「試験対策」という問題集そのものの是非を考えるきっかけにもなりました。

今後、ウェブ解析士の資格を取得しようか迷っている方が、道を選択するための参考になれば幸いです。

ウェブ解析士の試験対策問題集は「講座の代わり」にはならない

そもそも問題集を作ったのは、私自身が知識をアウトプットしたかったのが発端でした。

「問題がわからない…」→「なら、自分で作ってみよう!」という、単純な発想です。

当初、解説は公式テキストを読んでもらうことを前提に発刊していましたが、2015年版からはできるだけ丁寧な解説を入れています。解答を間違えても、間違えた原因から理解が深まるほうが大切ですから。私の講座では、「胸を張って間違えてください」とお伝えしています。

問題集は“試験対策”という位置づけで出していますが、単なる知識の詰め込みではなく、公式テキストの理解を深めるために使っていただきたいという思いを込めて、わかりやすさを重視して書きました。そもそも、問題集単体で使うことを目的として作っていません。

テキストを読み込んで知識の底上げをし、講座に参加して「知識」を「知恵」に昇華し、そして試験に合格する、という流れが理想的なので、問題集は最後のステップで背中を押す程度のポジションです。

ですから、「テキストを読んで問題集を解きまくって試験」というやりかたはオススメできませんし、そうやって合格してしまうのは「どうだろう」とすら思います。なぜなら、ウェブ解析士の資格は、情報を詰め込んで合格しても全然意味が無いからです。

合格を最終目的としたなら、稼げるどころか使えない資格

私が初級ウェブ解析士を取ったのは2011年の頃で、主にウェブ制作に携わっていました。ホームページを作ることはできても、ホームページで売ることができずに行き詰まりを感じ、かといって真剣に悩んでいたわけでもなく。しかし、なんとなく、「このまま作り続けているだけでは大変じゃないのかな」という漠然とした不安だけがありました。

そこで初級ウェブ解析士を取ったのですが、感じていた閉塞感に答えは出ませんでした。むしろ、ますます危機感を煽られる結果に。そのため、顧客理解をより深めるために上級(ウェブ解析士)を学び、(課題の)レポートも見よう見まねで作り、ギリギリで上級ウェブ解析士に合格できました。

あまりのボロボロ具合に、このままでは「実務で使えない!」「 お客様に申し訳ない!」 という使命感がムクムクと湧き、ノウハウの実践のためにウェブ解析士マスターを受講した、という経緯があります。

当初は「初級(ウェブ解析士)だけ取れればいいや」と思っていたのですが、危機感を煽られたことによって、上級(ウェブ解析士)以降は「払った分は取り戻す!」という気持ちが強かったです。さらにウェブ解析士マスターの受講料は1か月分のお給料より高かったので、なおさらでした。

今思えば受講料を「取り戻す」よりも、「お客様に還元する」という意識のほうが好ましいのですが、それくらい視野が狭かったんです。

ウェブ解析士の受講料は高いと言われますが、「投資」と判断すれば、さほど高いものではありません。

資格を取るための受講料以外にも、交通費や宿泊費を入れるとウェブ解析士マスターの資格を取得するまでに70万円近くかかっていますが、すべて「資産」になっています(ちなみに今、心理学系の資格取得を検討していますが、どれもめちゃくちゃ高い・・・!)。

だから、「資格を取ること」をゴールにしてしまうと、費用は「消費」にしかなりませんし、「ウェブ解析士の資格を取ったけれど使えない」という状況に陥ってしまいます。

ウェブ解析士は「学んで活かす環境をつくる」ための資格

2017年のカリキュラムは、今年よりも明らかに大変です。問題集を作っていると、鼻血が出そうになります。前回の寄稿記事にも書きましたが、10 → 200 にするという質の良さです。

間違いなく知識の底上げはできるのですが、その「知識」を「知恵」にするためには講座に出席して、講師から実務に即した話を聞くのがオススメです。そういう意味では、経験豊富な講師の元で受講したり、近場で業務を相談できる講師を選んだりすると良いでしょう。

企業研修の場合は全員がウェブ解析士の資格を取るという前提ですので、クライアントさんのウェブ解析をグループコンサルする場を設けるのもアリかと思います(大抵は、設計の必要性に行き着くと予想できますが……)。

ウェブ解析を学んだら、知識を実際にやってみる(実験できる)環境が必要です。自社のウェブサイトを管理できたり、個人で取得するなら、自分のウェブサイトを持っているといいですね。

やっていくうちに課題が見えるので、講師やコミュニティで相談できれば、ウェブ解析はもっとおもしろくなっていきます。

ビジネスは、人と人とのコミュニケーション。今後、ますます人のつながりが重要視されるでしょう。だからこそ、講座で仲間を見つけて、合格後も共に切磋琢磨できる仲間とウェブ解析を深めていただければと願っています。

私自身が「わからないところを、わかるようにしたい」という思いからはじまった試験対策問題集。同じように「私も問題集を作りたい!」という方が現れるまで、これからも受講生の皆さんを陰ながら応援していきます。

なお、問題集は Kindle にて発刊していますが、アプリ(無料)を使うとスマホでもパソコンでも読むことができますのでご利用ください。特に、スマホで読めるのは好評のようです。

参考:Kindle無料アプリダウンロード – Amazon

初級ウェブ解析士認定問題集

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小杉 聖

顧客の心理と分析を裏付けるデータを元に、心理学とコンセプトダイアグラムに基づいたコンテンツの企画・分析と WordPress によるサイト構築が得意。新潟県長岡市在住。2013年4月には新潟県初のウェブ解析士マスターになり、同年6月よりコスギスとして活動。夫と子ども2人をこよなく愛す。おやつはプリン。WACAアワードにて 2016年 Best of the Best を受賞。